2020/02/17

2020.2.15 東谷山スキー

パーティ IH、Tさん(ゲスト)
ルート 国道17号~西北西尾根~東谷山~(北西面滑降)~国道17号


北西面(上部)の斜面
2月に入って3度目の東谷山。今回は職場の先輩Tさんと訪れた。天気予報は悪くはないが、数日前からの高温で積雪状況は…さぁて どうかなぁ~?
国道沿いの廃墟から林道に沿って杉林を抜ける。今日は枝尾根に取り付かずそのまま道沿いに登って行く。鞍部から左に折れ西北西尾根へ進路を取ったが、雪消えが進み雪を拾っての登高だった。

さて、Tさんは十日町市大池の出である。そして高校も同じ十日町高校の先輩なのだ。いろんな話に花を咲かせ苦しい登りも楽しくやり過ごせた。そして、ガスが晴れれば平標山が堂々たる山容を見せてくれる。
そして山頂。単独行の男性が一人。栃木の人で、これから日白山に向かうとのこと。日白山へはおだまき隊も向かっている筈なのでよろしく伝えてくれと伝言しガスの中に見送った。

山頂からの展望はあきらめ、さあ滑降だ。準備を整えレッツGO!
…おっこれは手強いぞ!という雪質。表面は固く、中はグサグサだ!加えて北西面の斜面は先週のスキー跡でボロボロ状態。。。それでもTさんは樹間の急斜面をジャンピングターンでグングン高度を下げていく。まことに熟成された滑りである。しかし、今日の雪質はそんなに軟ではない。横転したり、前転したり、ヤブへ突き刺さったりしながらの滑降だった。それでも沢沿いに滑り込んで、最後は林道ボブスレーで廃墟まで楽しめた。

それから湯沢町の日帰り温泉「駒子の湯」で汗を流し、おだまき推奨の中華屋さんで限定メニューに舌鼓を打ち、Tさんと解散。Tさんとは今日が最初の山行だったが、次回を約束して別れる。

しかし、今日はここで終わらない。

それは、山頂手前で休んだ時に気が付いた。ウエストポーチの上のチャックが全開になっていた。
「ココヘリ落とした!」 その時私はあきらめた。もう手元には戻らないだろうと。後続のパーティが気づいて拾ってくれたとしても、いつ来るかわからない後続を待つことはできないし、Tさんとのパーティ行動であり、引き返すとか登り返すとかの選択枝は考えられなかった。
しかし、林道まで滑り降りた時に後続パーティはいなかったことが分かった時に、戻って探すことも可能だと思った。

Tさんと解散したのが14時。それから登山口まで戻りココヘリ捜索隊は出動したのだった。ココヘリをウェストポーチの中から上のポケットに入れ替えたのは、あの時あの場所だということは何となく分かっていた。林道から西北西尾根に取付いた少し先の所だ。そして、そこまで登り返したが...ない! そんな筈は…。 もしかしてもう少し上で休んだ所だったかも知れない… そして、ふと、思った。もしかしたらと、そしてザック付属のウエストベルトのポーチのチャックを開けると…それはあった。 ココヘリはずっと私のそばにいたのだった。「ココヘリ発見!捜索打ち切り!」
せっかくここまで来たので、下見の時に登った枝尾根を下降ルートに取る。モナカ雪はザラメに変りブナの疎林尾根を快適に滑ることができた。

しかし、私は何度同じ過ちを繰り返してしまうのだろう。またやってしまった。自分の行動に自信が持てない…と頭を抱えるようなら救われるかも知れない。でも、そんなことはなく、何一つ失わず、二度も楽しめたと結果オーライに喜ぶ自分がいる。あぁ何というポジティブシンキング!
いや、ただのバカなんだろう。

とにかく東谷山の北西面は素晴らしい斜面であり、これからも訪れるだろう。

国道脇に佇む廃墟が出発点

おしゃれなTさん


青空も見えるが...

西北西尾根を登る

時折りガスの切れ間から平標山

東谷山山頂。日白山へ向かう登山者。

東谷山山頂のTさん

山頂の展望

滑降準備を整えるTさん。何を見ているのか?

北西面の斜面

Tさんの熟成された滑り

籔を縫って

1 件のコメント:

  1. 何事をもプラスに変えるのがIさんの真骨頂です。Tさんのお話しをもっと聞きたいです‼️

    返信削除