2019/04/30

2019.4.28 巻機山山スキー

メンバー:SH(M) TH NI SH(W) KK 以下ゲスト TH KH
コース:井戸尾根~
新雪を纏った春の巻機山

思わぬ寒波に驚きつつも、ひょっとしてパウダーなんて…淡い期待を胸に桜坂へ。既に10台以上の車。さすが100名山。しかし、トレースは歩きが多く、最初のシュプールは頂かなとウキウキする。

登り始めは登山道を通らず、回り込んで4合目から落ちる沢へと進路を取る。途中、体調が悪いKHさんは、敢え無く車に戻ることになった。この次があるさ。井戸の壁は、藪が出始めていて、短くジグを切って這い上がる。この1週間で雪解けが進んだようだ。5合目から上はまるで冬の装い。真っ白に化粧直しがされていた。つぼ足の深さは、30cmはあるだろう。春山は、これが怖い。

なかなかガスが切れず、このまま雲の中を登るのではと心配したが、青空がのぞき始めると辺りは白銀の世界となっていった。冬に比べ登山者は多く、人気の山へと変身していた。8合目下の急登も、雪が多かったおかげでズルズルと滑りもせず乗り越えられた。更に横風を左頬に受けながらニセ巻を目指す。

稜線に着くも、風は強さを増していく。この先の行程を考慮して下山することにした。ただ20台バリバリのTH君は、山頂を目指したいということで、私と二人先を行くことにした。避難小屋まで下るも、小屋の形跡はなく、まだすっぽりと雪の中に隠れていた。三山の雄姿を見たいというTH君の頑張りで主稜線に出る。風はビュービュー。周りの景色を十分堪能して下山。

ニセ巻からの滑りは、緩んだ雪に助けられ、最高だった。7合目で他メンバーと合流し、歓声とも奇声ともいえる声を発しながら下る。そして、試練の井戸の壁で右往左往しながら、藪の隙間を縫って下る。田んぼ後に出て、重い雪にスキーを走らせて桜坂。桜が綺麗だった。と、SHの横に青森ナンバーの車。おお、なんとアメリカの単独の女性。日本に来て8年。百名山を登っていて、既に60座を越えたそうな。明日は越後駒ヶ岳、その後は九州方面に向かうのだそうだ。何たるパワーだ。私たちもそのパワーに負けずにこしじへと向かった。

元気よくスタート
喘ぐ仲間
井戸の壁を過ぎ、癒しの5合目
ヌクビ沢 行きたい!
ツーショット
春山を満喫する登山者たち
心の山
強風の稜線に立つTH 
東京の荒波?にもまれている
滑った中ノ岳 でっかいなあ
快適!
テレマークターン
天狗岩雄姿
ツリーラン
尻滑りターン


2019/04/29

2019.4.28 火打山山スキー

メンバー:TU、IH(報告)
コース:笹ヶ峰 5:30 ~ 黒沢 ~ 十二曲り ~ 富士見平 ~ 高谷池ヒュッテ ~ 10:00 火打山 10:40 ~(滑降)~ 鍋倉谷と惣兵エ落谷の間の尾根 ~ 杉野沢林道 ~ 13:30 笹ヶ峰

時ならぬ寒波で山々は蘇った!
白銀にきらめく妙高連峰に向かう心はギンギラギンだ!
笹ヶ峰への道はガリガリバリバリに氷化し夏タイヤでは無理だ。タイヤ交換はGW明けと決めているTUのエブリーは絶好調だった。笹ヶ峰の駐車場には名だたるSUV車が十数台。すでに山へ向かった者、準備している者、さすがに人気の山岳である。30分遅れで出発。
TUのダイナミックなスキー歩行は惚れ惚れするほど速い!ガシガシ進んで、あぁ~もう見えない!
そんな感じでひたすら後を追う。黒沢で橋を渡り十二曲がりを最小限のジグを切って尾根へ上がれば乙妻山が素晴らしい!さらに急ないやらしい斜面を切り抜け緩やかな尾根に出れば景色は一変する。火打~焼~金山などの山々を見ながら富士見平へ。TUは時ならぬラッセルを楽しみながら自由自在にそして的確に前へ進む。黒沢岳をトラバースして最後はシール滑降で高谷池ヒュッテで一休み。天狗の庭から雷鳥平を経て火打山へ。山頂10時はTU。20分遅れてIHも登頂。北アルプスや妙高連峰の展望を堪能する。
さぁ滑降だ。TUは新調ヘルメットを決める。すでに山スキーの常識と化しているメット着用だが、「おだまきはベテランが被ってない!」とTUが指摘。「そうだなぁ~」とメット無しのオレ。
山頂から影火打山とのコルまで雪の感触をつかみながら滑る。コルから南面をトラバースし、惣兵エ落谷と鍋倉谷の間の広々した尾根に繋がるバーンでドロップイン!残念ながらパウダーとは言い難いが、風で波打つ無木立の急斜面をジャンピングターンで落ちていく。カイカーン!!!
スタミナ切れで一気に降りられず、何度も立ち止まり写真を撮り撮られながら落ちていく。
美しい岳樺が点在する広々とした尾根になると斜度は緩み、最後は平たんでスキーツアーとなるが、岳樺の木々一本一本が芸術作品のような美しさであった。尾根末端から再び急斜面となり雪を崩しながら落ちていく。これが本日最後の滑降だった。あとは鍋倉谷を豊富なブリッジで渡り、笹ヶ峰を目指しひたすらスキーを漕ぎ、歩く。杉野沢林道では初めて片足シール歩行を試したが、これがとても有効だった。シール足で踏ん張り、スキー足を滑らせると、少し登り気味でもスキーは滑って歩行距離が稼げる。下りならばシール足を少し浮かせスキー足を中心に滑るといい。
笹ヶ峰13:30着。天気も良く、山も良く、パートナーも良く、今日も素晴らしい山を楽しむことができた。
ありがとう火打山。ありがとうTU。次は何処だ!!

十二曲り...最小限のジグに留めるTU
尾根に上がる
 
尾根上の絶景

新雪ラッセルを楽しむ

風紋と火打山
麗しき火打山!

黒沢岳トラバース...風強し!

高谷池から火打山へ

堂津岳と北アルプス
 
火打山へ…パートナーは点!

火打山頂

頂から妙高山
 
頂から焼山

頂から北面台地と海谷の山々

頂から金山と北アルプス

大斜面へ飛び込む

果敢に攻める!落ちる!

妙高山をバックに
 
乙妻山へ向かって台地上の尾根を滑る

庭にも欲しい枝ぶり!

見事な枝ぶりの岳樺と火打山(中央)
 
岳樺アート
 
最後の急斜面へ
 


 





 






 



2019/04/27

2019.4.21 巻機山山スキー

メンバー:IH(単独)
コースタイム:清水5:50 ~ 6:20 桜坂 ~ 9:00 七合目 ~ 10:30 ニセ巻 ~ 11:00 巻機山 11:10 ~(滑降)~ 11:20 米子沢源頭(休) ~ 11:50 ニセ巻 12:00 ~(滑降)~ 13:00 清水
ニセ巻より割引岳
前回(3月)はホワイトアウトで七合目付近で撤退。
なんとかもう一度、今シーズンが終わる前にこの山で満足のいく登山がしたかった。

天候は曇りだが気温の変化は少なく、寒すぎず暑すぎずで雪質は良かった。調子良く井戸の壁を突破しブナ帯を抜けるが、六合目からペースダウン!後続パーティーが追い抜いていく。昨日の山の疲れが残っているのか息が上がる。難所の八合目は雪が割れていて登りずらいが何とか突破し、急斜面をクトー効かせて登り切った。ニセ巻ではボーダーやスキーヤーがシールを剥がし滑降準備していた。相変わらずの美しい巻機山に魅了されつつ、シール滑降で避難小屋(雪の下)経由で本峰を目指す。御機屋と呼ばれた山頂に登れば越後三山が出迎えてくれる。風があり寒いのでシール剥がして米子沢源頭への大斜面を滑る。再びシールを付けてニセ巻までくれば、あとは井戸尾根を滑るだけだ。巻機山へ再来の挨拶をして12時の時報に合わせてドロップイン!疲れもあり休み休みの滑降だったが、安定したザラメ雪で最後まで滑りやすかった。桜坂で板を外して二番目の橋まで歩き、そこから雲天の車道(P)までガタガタになった黒々した雪面を惰性で下る。
あ~、満足!この疲労感。よく頑張った!!
巻機山よ、今日もありがとう!

桜坂付近。井戸の壁と天狗岩

四合目付近

井戸の壁

井戸の壁上部

六合目手前にテント一張り

六合目

七合目付近

4~5人用テントと国境稜線

谷川連峰

麗しき巻機山

にぎわうニセ巻

越後三山

牛ヶ岳へ続く山頂稜線

ニセ巻と谷川連峰へ続く山並み

苗場山

米子沢源頭