2012/09/22

2012.9.19-21 三国峠~稲包山

メンバー*TM、TH、KK

三国峠~稲包山登山道整備

湯沢町の三国峠は歴史の峠であり、かつて関東と越後を結ぶ重要な道であった。現在も多くの登山者がこの峠を通り、高山植物が咲き乱れる三国山、大源太山などを目指している。

TMは2、3年前に稲包山まで歩いており、その記憶では藪はあったが十分山頂まで行けたのだそうだ。それならばまあ、まあ難儀はするがなんとかなるであろうと軽い気持ちで出かけた。

ところが、いったん登山道に入るとその藪の濃さは尋常でなかった。1時間たっても数十メーターしか進まず、おまけに雨が降ったりで散々。キワノ平ノ頭を過ぎると踏み跡もはっきりしないような感じだ。目標物が見えないガスの中へロヘロになりながら稲包山に着いた。

尚、旧三国スキー場からも山頂まで整備してあるのでぜひ登って下さい。








ある晴れた日の稲包山から見た三国峠までの縦走路












一夜の宿をお借りした峠の神社













さあ行きましょう!














これが登山道だ
傾斜がつくと完全に人が没してしまう











今日の夕餉は納豆定食
この他にサバ缶











やっとの思いで来た山頂

2012/09/06

2012.9.2釜川右俣ヤド沢 (県連沢登り交流会)

タイム   : 6:30入渓 7:20二俣 8:40三ツ釜 10:50大滝 12:40林道
メンバー : SH NY TU H氏(練馬山の会) 他新潟県連各会より 総勢17名
 
県連の山行は現地での前夜祭から始まる。
おだまき一行が車止めにつくとすでに宴たけなわ。NYさんがかつて在籍した練馬山の会のHさんもここで合流。さっそく輪に加わり、次々とビールの缶を空けていく。
 
NYさんとHさんの奥利根やイワナの話を楽しませてもらう。おもむろにHさんがバーナーとやかんを用意する、しかも麦茶を沸かすような大きなやかん。次に取り出したのは日本酒の一升瓶。栓を開けると、一気に全てをやかんに注ぎ込み、さらに持参したというイワナを放り入れる。出汁のよく出たイワナ酒。滋味あふれる酒を皆で回し飲み。たらふく飲んだSHさんの背中からむらむらと精気が立ち昇り、眼の奥にめらめらと炎が燃え出したのは言うまでもない。
 
朝のあいさつのあと、17名の大所帯がぞろぞろと出発。KKさんが今回のために刈り払ってくれたおかげで楽に歩ける。
ときどき胸まで浸かりながら進むも、水は少なく、また冷たくもない。水量が少ないだけでいくらか難度が下がっているはずである。
やがて泳ぎを要する20mのトロ場。まずはカッパの県連理事長が何の苦もなく軽く泳ぎ渡ると、後続をロープで引っ張ってくれる。随分楽をさせてもらう。
 
 
胸まで浸かりつつ
 
ロープを出してトロ場を進む
 
 ザックを浮き袋にして引っ張ってもらうととても快適
 
 
さらに進み、小さな滝と淵を微妙なへつりで抜けると三ツ釜となる。釜を眺めつつ大休止。この先のヤド沢は大きく2パーティーに分かれての行動とする。
三ツ釜下部
 
 三ツ釜上部より
 
 
ヤド沢はナメと滝が続く。高巻き、直登、確保しての登攀、いずれも適度な難度。ロープを出した30mほどの滝には、岳遊塾のGSさんが偵察時にハーケンを残置しておいてくれたこともあり、スムースに行程が進む。
 
 
下部は見た目以上にホールド/スタンスが小さい 
 
 手慣れた動作でビレイするSHさん
 
最後の滝 
 
50mの大滝を高巻いて越え、さらに4段ほどからなる20m滝を直登で登り切ると、勾配が緩やかになり、みな一安心。うまい湧き水を飲んだり、じいさんの代からここに通っているという地元の釣り人と話したりしつつ、終点の林道を目指す。
SHさんが嘆くようにこの夏はよほど雨が少ないようで、湧水部より上部では水流が途切れがちに。やがて、本来なら沢であるはずのところが、水たまりが点々とするような状況となる。そうした「水たまり」のところどころに、酸欠で死んだイワナや、背中が出るほどの水量の中でかろうじて生きているイワナが見られる。
 
水たまりをまたぎつつ歩くうちに、やがて林道。 
大所帯のため通常時の遡行時間よりも数時間は余裕を見ての計画だったが、水が少なかったためか足が揃っていたためか(県連の行事には珍しく初心者参加自粛とした)、計画より大幅に早く遡行終了。
 
KKさんはじめ県連の方々が出迎えに来てくれ、よく冷えたスイカを皆で頂き、無事お開き。
 
右岸より湧き水 
 
冷たくうまい水
 
 これでもまだ水がある方、さらに減って水たまり状に
 

2012.830-9.1以東岳

8月30日 9:30泡滝ダム発 13:00大鳥小屋(幕営)
8月31日 6:50幕営地発 9:30オツボ峰 10:30以東岳・以東小屋
      13:00下山開始 14:30東沢出合
9月1日  8:30下山開始 11:30泡滝ダム

メンバー:TU

8月30日
台風が運んだ湿った空気のためか、とにかく蒸し暑い。3歩あるくと汗が吹き出す。
大鳥池までの登山道にはところどころ水場があり、冷たい水が湧き出している。
これが実においしい。水場のたびに何杯も飲んで体を冷ます。

大鳥小屋(タキタロウ山荘)の野営場所にテントを張り、洗い場でビールを冷やす。
が、今夏の猛暑と小雨の影響か、水がぬるくてビールが全く冷たくならない。夜になっても生ぬるく泡っぽいだけのビール、その存在意義に疑問符を打ちたくなる。
 
 
 


8月31日
以東岳を周回してのんびりする予定。この日も蒸し暑く、無風の樹林帯を汗だくで直登。
オツボ峰をまわり、八久和川方面を見下ろしつつ、やがて以東岳。無数のアキアカネ。眺望を楽しみにしていた大朝日岳方面は南から湧き上がる雲のため見ることができず。

以東小屋の水場への途中、わずかに残った雪田でビールを冷やす。今回唯一おいしく味わえたビールとなる。ここの水場は一段とうまく、冷えたビールにも負けない。
減水気味の大鳥池へと下るも暑さでふらふら。裸で沢に浸かり体を冷やす。至福の心地よさ。この晩のビールも冷えず、カップにつぐと泡だらけとなる。
 
以東岳と東沢方面

オツボ峰を過ぎたあたりから八久和川方面(エズラ峰か)
 
岩場の向こうに以東岳
 
 
減水した大鳥池

9月1日
前日の夕方から風が吹きだし、朝から快晴。
下りも水場で十分に水分補給。ビール以上に水をおいしく感じる稀な山行となった。 
 
下山し、翌日の県連沢登り交流会のため十日町へ向かう。