2023/07/29

2023.7.26-27 白馬三山縦走

 

日の出を迎えた白馬岳

メンバー:SH TH
コース :猿倉 ~大雪渓 ~白馬三山 ~白馬鑓温泉 ~猿倉

 泊りの会津駒ケ岳から2日おいての登山。さすがに家の事や仕事、片付けから次の登山準備とバタバタと過ごした。今回の目的は花と眺望と鑓温泉に入ること。残念ながら夕日と星空は望めなかったが、その他は恵まれた山行だった。人気の山は平日は混雑せず、登山中も山小屋もゆっくりできていいものだ。そして、花が大好きな人にはたまらない山だ。大げさに言えば、5月から8月までのありとあらゆる花をここで目にすることができる。種類の多さと咲いている広さが物凄い。何十年振り三山縦走だったが、忘れていた景色も多々あり新鮮な部分が多く感動の多い登山だった。

6:30 猿倉の駐車場を出発。歩き始めてすぐに白馬岳の高く大きく凛々しい姿。

懐かしいなぁ、大岩に書かれたこの文字。小学生だった子ども達を連れてきて記念撮影したことを思い出す。年月も経つのは早い。

いよいよ大雪渓の始まり。チェーンスパイクを装着する。猛暑でここまででも汗びっしょり。

大雪渓は冷蔵庫の中のよう。涼しいのは最初のみですぐに寒くなってきた。上着やウインドブレーカーを1枚着る。山頂や杓子岳はガスで見えなくなったり青空が出たり。

小雪のためか雪解けが早かったためか、思ったより大雪渓は短く感じた。
少し上部から大雪渓を見下ろす。いよいよ百花繚乱。お花を楽しみながらの長い登り。

避難小屋を過ぎて大きな看板のある2,553m地点。周囲は花、花、花の斜面。

白馬岳頂上宿舎がそろそろ見えるところ。足取りが重くなってきた。花を見ながら頑張る。

木道の階段を登りきれば村営白馬岳頂上宿舎。休まず、白馬山荘まで行くことに。

ウルップソウは見ごろを過ぎたものが多かったが翌日もたくさん見られた。

タカネシオガマと白馬山荘。標高が高いせいか、花はどれも色が鮮やか。

12:20 受付を済ませて早速「スカイプラザ白馬」で生ビールとホットココアとラーメン。1,500円のラーメンが非常にうまかった!

ずっとガスっていて見えかった杓子岳と白馬槍ヶ岳がほんのしばらく姿を現した。

山荘でひと休みし、青空と山頂が見えたので向かったが、すぐにガスに包まれてしまった。記念撮影をして戻る。部屋は半分も埋まっていないのでゆっくりできた。夕食はどれもおいしかった。

翌日は4:00に山荘を出発。山頂は晴れていたが、杓子岳白馬槍ヶ岳の方は今日もガスの中。これでは朝日は望めないのだろうか。丸山を過ぎて下り始めるとなんと!

おぉ❕ガスが取れて最低鞍部でご来光を見ることができた。刻々と色が変わっていくのをしばらく見たり写真を撮ったり。丸山や白馬岳に朝日があたって素晴らしい眺めだった。

陽が差して色が変わっていく山。美しい!だが、杓子岳に向かって行くとガスの中。

巻道を行こうとしたら埼玉から来たご夫婦に「杓子岳に行かないんですか?」と言われた。それでは私たちも行ってみるか、とザックを置き、歩きにくい急なガレ場の登山道を登った。白馬三山というからには杓子岳も登ってこそだと思い、登頂して良かった。

巻道を歩いているとライチョウが1羽いた。白馬岳でライチョウを見たのは初めて。ガスが取れ始めてきたので白馬鑓の方を見ながら山荘のお弁当を食べることに。やはりガスがなくなりあっという間に朝日を浴びた山頂が姿を現した。

振り返れば、白馬岳から旭岳も。

白馬鑓ヶ岳登りからミヤマダイコンソウと白馬岳方面

分岐からの眺め。剱岳から立山がよく見える

分岐からすぐに白馬鑓ヶ岳山頂。素晴らしい眺望。山々を眺めながらコーヒータイム

天狗山荘の向こうに五竜岳とその後ろに大きく双耳峰の鹿島槍ヶ岳。さらに奥には槍ヶ岳から北穂高や奥穂高、前穂高。

大パノラマに感激。いつまでも見ていたい景色が広がっていた。

こちらは杓子岳と白馬岳と小蓮華山。名残惜しいが、ここでこちらの山は見収め。

天狗山荘との分岐から下って来た。大出原のお花畑がずっと続き、素晴らしかった。

ハクサンコザクラの群生。他にもコマクサ、チングルマやハクサンイチゲ、キンポウゲ、ウサギギク、イワカガミなどがいっぱい。

上を見れば天狗山荘が見える。

ハクサンイチゲもここはまだ見頃。

斜面すべてがお花畑。

ガラッと雰囲気が変わって鑓温泉への下りは急で滑りやすい蛇紋岩。鎖場が7~8つあったような。慎重に下るが、ニッコウキスゲなどの花にもつい眼が行ってしまう。

見えてきました、お楽しみの鑓温泉。

日中は露天風呂が男性専用、夜は女性専用となる内湯と露天風呂の交代制。とてもいい温泉で疲れが吹っ飛んだ気がした。温度も丁度良くいつまでも入っていたかった。

鑓温泉から少し下ったここはクルマユリがたくさん咲いていた。

「鑓温泉下」の看板の左右はミヤマキンポウゲの群落。

遠くに鑓温泉がまだ見える。小日向のコルを過ぎても花は登山道の両脇にホタルブクロ、シモツケソウ、ウツボグサ、ギボウシ、キンコウカなどの花々が咲いていて嬉しかった。

最後は樹林帯の中に入り、花もカニコウモリくらい。ブナの木が出てきたらあれ?いきなり大雪渓との分岐に出た。13:15 駐車場に到着。

2023/07/25

2023.7.22-23 会津駒ケ岳

 

会津駒ケ岳 中門岳への登山道

メンバー:SO MI TH ET(ゲスト) 4名
コース :滝沢登山口 ~ 会津駒ケ岳と中門岳 ~ キリンテ登山口

 1泊2日の会山行。日帰りにするか、泊まりにするか、はたまた日帰りの山を2座にするか民宿にするか、などなかなか決まらないでいた。泊まってみたい駒の小屋もキャンセル待ちでようやくこちらは人数を確保できた。その後メンバーにもキャンセルがあったり想定外の出来事も出てきたが、最後には当初の希望通り、小屋泊まりで下山は歩いてみたかったキリンテに決定した。
 
 久し振りに自炊道具やら飲み物や食料などをあれこれ大きめのザックに詰め込んで登山口を出発。いつもより遅い時刻の出発で日も高くなってからの樹林帯の登りは汗が出る!出る!
それでも身体は重さと暑さにも徐々に慣れていった。水場を過ぎてひと登りしたら山頂が見えてきてテンションもアップ。可憐な花々も次々とお目見えし、今夜のお宿、駒の小屋が見えて達成感がじわじわと。

 憧れの駒の小屋での楽しい食事タイム、夕日と日の出、中門岳までの稜線歩き、キリンテに向かってメインの大津岐峠までの大小の草原や湿原を通る尾根歩きなど、充実した2日間の山行であった。

8:50分に滝沢登山口を出発。梅雨明けしていい天気


水場。こんなにベンチがあったんだっけ、記憶にない

樹林帯から湿原に変わって、山頂も見えてきた

駒の小屋。このあと、山頂から帰ってきて1階の左側にある自炊室で常連客や私たちを含めた宿泊者12名で、小屋のご主人らと会話しながら夕食と差し入れで頂いたアルコールなどでとても楽しいひと時を過ごした。

駒の小屋の前の駒ノ大池から山頂を見る。ワタスゲやチングルマが咲いていた

駒ノ大池の先にはピンク色のハクサンコザクラが見頃。皆さん撮影に夢中

雲行きが怪しくなってきたが、山頂へ向かいます

斜面にコバイケイソウがちょうど見頃。こんなにコバイケイソウの花を見たのは初めて。

山頂から中門岳に向かうと案の定雨があたって来たので、中門岳は明日にして小屋へ帰る。雨はちょうど夕日が沈む頃には止んで夕日を見ることができた。写真よりもっと真っ赤な夕日だった。

翌朝の朝日。山で見るご来光は久し振り

4:50分 もう一度山頂へ向かう

朝日を浴びる駒の小屋。燧ヶ岳も見える

山頂手前から駒の小屋と燧ヶ岳

シャクナゲと燧ヶ岳と至仏山。シャクナゲはまだ、蕾のものもあり、たくさん見ることができた
会津駒ケ岳山頂

山頂から中門岳に向かいます。越後三山や三岩岳などもみえて気持ちの良い稜線で散歩気分。花も多い

いい景色

ここにもコバイケイソウが斜面いっぱいに咲いていた

中門岳に到着。ここまでは晴れていたが、このあとはガスが上がってきた

最奥まで行ったらすっかりガスってしまい、小屋に戻り、キリンテに向かうがなかなかガスは上がらなかった。

小屋からキリンテに向かってしばらく行ったところ。後ろの稜線をどんどん歩いて行った。こちらでは今までなかった花(ハクサンチドリ、コウゾリナ、シナノキンバイ、ベニサラサドウダンツツジなど)が見られた。

こんな小さなピークを行ったり大小の湿原が10以上はあったと思う。渋い感じの登山道だが趣があっていい

下るとまたまた湿原。大津岐峠が近くなってきた

振り返れば、ガスが上がって中門岳から駒ケ岳まで見えてよかった。ずいぶん遠くになった

よおうやくキリンテと御池への登山道の分岐、大津岐峠に到着。前方に見える燧ヶ岳も中間から上はガスの中だった

キリンテへの登山道は降りて行くに従って落ち葉の積もったとても歩きやすい道で足元を気にする急な下り道もなかった。最後にキリンテ沢の橋を渡るとすぐに登山口だった


国道脇に大きな登山口の標柱。2日間楽しい山行だった