2016/04/24

2016.4.16-17 小松原湿原

〈小松原避難小屋泊組〉TU IH TH TM MW
〈17日 日帰り組〉KK SM TT

秋、KKさんとSIさんが担ぎ上げてくれた大量の燃料を目当てに、前々から計画されていたこの山行。小屋泊組の目的は「宴会」以外にない。
当初予定していたメンバーよりだいぶ少なくなってしまい、歩荷してくれた当のお二人も泊まり参加ができず、さみしい。

去年もこの山行をしているTUとTMさんは、完全に味をしめている様子。背徳を感じずに好きな時間に好きなだけ。
6時半、中里で待ち合わせ、KKさんに導かれグリーンピア津南スキー場内まで車で移動する。わざわざお見送りに来てくれたKKさんとあれやこれや世間話をしながら準備して、TUとTMさんはスキーで、THさんと私はつぼ足で7時半頃に出発する。

しばらくゲレンデを登り、それから雪に覆われた広い畑地を行く。天候は穏やか。
林内に入る前に、後から出発する予定のIHさんと無線交信を試みるが通じない。試しに携帯で連絡してみると難なく通話でき、1時間半遅れで続くとのこと。
携帯>無線かと思われたが、翌日は無線に助けられることにる。

目指す日陰山周辺は遠く、急登はほとんどなくだらだらと高度を上げていくため、時間がかかる。「遠いなー。」「目標は小屋まで!」そんな会話を何度となくしながらゆっくりと歩く。
 
 物見尾根を行くと、開放的な湿原に出る。下ノ代という一つ目の湿原。疲れが飛ぶ景色と、グレープフルーツで元気を取り戻す。
水ノ沢を詰めずに、夏道のある斜面へ取り付き、中ノ代 上ノ代と呼ばれる湿原を行く。夏や秋の景色も見てみたい、と思った。
 
もうそろそろかな、と思った時に素敵な三角屋根が目に入る。小松原避難小屋に12時半頃到着。きれいに整備されていて、お隣の会の皆さんの、この地に対する愛着を感じました。
 
小屋の隅に「おだまき山の会」と書かれた段ボール。わくわくしながら開けてみると、KKさんとSIさんが歩荷してくれた燃料が、出てくる出てくる。すごいなあ。二人でこれだけ背負ってきたなんて。そしてその二人が今、いない…。申し訳ない…

…けど、さっそくいただきます!
遅れて出発したIHさんも到着し、まずは暖かいうちに屋外宴会。

「今日はここまででいいかな。」と思っていたけれど、「苗場の北面は見てくるべし。」というKKさんの言葉とIHさんの鼓舞により全員で小松山まで登る。

腰を上げてよかった。どっしりとした苗場山の山容、過去に辿ったルートを俯瞰する感慨。

小松山の山頂で。

この日、スキー組はみんなテレマーク。小松山から小屋までの斜面は、快適そのもの。しまっていて重すぎず、ゲレンデのような雪質で、邪魔になるような低木も少ない。


 
小屋に戻り、宴会第2弾。
THさんお手製の山菜料理、TMさんの山のお供、もつ煮。うまい。
寒くなるまで雪のパーティー会場で語る。


  

小屋に入り、TU作のペミカン汁をメインディッシュにしてさらに宴は続く。本人は覚えているか不明だけど、みんなで叩く三拍子に合わせたフラメンコの歌声、素敵でしたよ!TMさん!次はギターを背負って行きましょうー!
 
 
 深夜、風の音で目が覚めたが、小屋の中なので安心してまた眠りに落ちる。この天候じゃ、日帰り組は出発しないだろうなあ、と思いながら。
しかし、6時頃起き出した時、すでに無線交信していたTUから、日帰り組は予定通り深夜3時過ぎに出発していることを聞く。
風と雲の動き、雨粒を懸念しながら朝ごはんをこしらえ、3人の到着を待つ。

8時頃、日帰り組3人が小屋に到着。
私は初対面のTTさん、数年ぶりのSMさん、昨日も会ったKKさん。山で仲間に会うのはなんて嬉しいんでしょう♪
第何弾になるのかわからない宴会を総勢8名で(^-^)

お世話になった小屋前で、全員で記念撮影して、下山。

心配された雨もほんの少しパラついただけで上がり、暑いくらい。風は強く、倒れたばかりの木もそこここに見られた。中には、今朝歩いたトレース上に倒れているものも。

スキー組、コース取りに成功し、藪に悩まされることなく滑降できたそう。

昨夜の宿の方を振り返り、下山を惜しむ(?)IHさん。
「いいねー。」「山は最高だねえ。」という会話をあっちこっちで交わしながらの帰路。
 
 
つぼ足&スノーシュー組は物見尾根を、スキー組は沢を下り、キャベツ畑で落ち合う予定で、定時無線交信を約束して別れる。
つぼ足組、杉林内で迷ってしまったが無線交信の後でお迎えに来てくれたスキー組と無事に合流できて事なきを得る。ここでもまた、再会の喜びを味わうことができてしまった。
 
山の仲間、整備をしてくれている皆さま、小松原の自然、みんなに感謝感謝の2日間でした。




2016/04/13

2016.4.10 唐松岳

メンバー:MW TU

7:30 八方尾根スキー場着  8:30 八方ゴンドラ乗車
~リフト2本乗り継ぎ  9:00 八方池山荘出発  
12:10 唐松岳山頂着~唐松岳頂上山荘で昼食
13:05 下山開始  14:30 八方池山荘着
ゲレンデ脇徒歩下山にて15:00 ゴンドラ駅着・乗車
15:30 駐車場着

藪スキーも、腐れ雪での苦行も面白いけれど、たまには快適雪山登山に出掛けよう…と、唐松岳と決める。
先日の大ジャンプで腰に痛みを抱えるTUもリハビリとのことで鎮痛剤を飲みながらの参加。「安静が一番なのになあ。」と思うけれど。

8時、ゴンドラ乗り場はすごい人。ゲレンデスキーヤーの中に登山者も多く混じる。
ここで、以前お世話になっていた山岳会のパーティーにばったり。久し振りの再会で近況報告をしているうちに待ち時間は経過。

ゴンドラと2本のリフトを乗り継ぎ、八方池山荘を出発したのは9時頃。このあたりの登山道はこの通り。
 
出発して20分ほどしたところで、GPSをなくしたことに気付くTU。小屋まで戻ったが落ちていなかったとガッカリ。
そんなTUには申し訳ないが、私は終始快調、気分も上々で「帰りには小屋に届いてるよー。」とお気楽。
 
薄曇りの天気で、山頂付近まで風は弱め、行動中も暑すぎない気温でちょうどいい。時に登山者の列が詰まってしまうところもあるくらいの盛況ぶり。
 
左手に唐松山荘、右に唐松岳山頂。薄くガスがかかっており、大展望とはいかないまでも、岩と雪の北アルプスの山々を眺められて大満足。
雪は柔らかく、山頂までアイゼンは付けずに登ったが、下りの100mほどでは必要だったので山頂で装着。
 
唐松岳山頂で五龍をバックに。
 
 
山頂では風もやや強めで寒くなってきたので唐松山荘まで下り、小屋の陰で大休止。カップラーメンをご馳走になり、つまみ色々と発泡系飲料をお腹に収めて至福の下山開始。


前方のパーティー(それも前述の山仲間さん達)が屈んで写真を撮っている。そばに行くと、なんともかわいらしい雷鳥が(^-^)
ハイマツ帯は気にしてみていたけれど、この雷鳥は岩の陰の雪を上手にならしてしゃがみ込んでいた。冬の羽は初めて見られて感激。
 その後の下りも快適そのもの。あっという間に八方池山荘に着いてしまう。
上部2本のリフトも使わず、ゲレンデ脇を駆け下り、インフォメーションセンターへ。やっぱりGPSは届いていた。いい人に拾ってもらえてよかったです。後でGPS軌跡を確認したところ、10日朝に下山して来た方かと思われます。
届けてくださった方、ありがとうございましたm(__)m

2016/04/10

2016.4.10 巻機山山スキー

メンバー:KK
コース   :井戸尾根
タイム  :清水6:00~6合目7:40~ニセ巻機9:10~巻機山山頂9:45~清水12:05

先週の未丈の山頂で、こんな囁きを聞いてしまった。「先週の阿寺山は林道にも雪があり、山頂まで繋がっていた」ほ~そうか。じゃ、清津Zさんがやった、阿寺山~五竜岳に挑戦してみようと勇躍家を飛び出した。

広堀に着くと林道には雪はなかった。まあ、当然でしょう。暖かったですから。車はどんどん進み隧道口に到着。あれま、雪らしきものは全然ありません。2週間前の話だもの。なくてあたりまえか。じゃ、どうする。このまま家に帰るか。モチベーションはかなり下がったが、ここはお隣の巻機山へ転身と決め、素早く清水に向かった。

雲天前の作業道には轍があり、ここからでも桜坂に行けそうだが、集落を通って行くのが何となく正当のような気がしてそちらに向かう。車は管理棟のまで行けた。帰りの状況からこの2~3日で集落から桜坂まで行けるだろう。ちなみ国道からの作業道は支障がないらしく、桜坂に2台先行車両あり。遠目に見ても井戸の壁には白いものはなく、試練が待っていること確実。

いよいよ今季5回目の巻機山。案の定、登山道は出ており、ドロドロである。兼用靴は歩きづらく、スキーは枝にひっかかり、体力はどんどん奪われる。嬉しいことに、5合目のブナ林から雪が繋がり、歩きやすくなる。昨日のものだろうか、つぼ足トレースが縦横無尽に雪面を闊歩している。藪が出始めているものの、快適に登ることができる。6合目展望台からは、ヌクビ沢行者の滝がはっきり確認できた。

8合目の登りは滑沢の源頭を横切り、1箇所20m程板を外したが、その後は米子沢側にルートを取りニセ巻機へ。トラバース気味に高度を落し、夏の水場方面に下る。3月に滑った小尾根を今日は登った。案外いい感じで山頂に詰め上がることができた。山頂を横目に、奥利根方面を偵察に行く。まだまだ雪はたっぷりあるが、国境稜線までが試練です。下津川山方面も黒いところが目立ち、もうすぐ藪山です。

風が強いので、早々に下山する。登っていた尾根を源頭に向かって滑る。良い感じのザラメでスキーは滑った。ニセ巻機に登り返し、いよいよ大滑降?である。米子沢に張り出した雪庇に注意して、荒れていない斜面を下る。ある程度降りたところから滑沢源頭に入り、そのまま落ちていく。頃合を見計らい7合目の斜面に勢いよく乗り上げる。

快適なザラメが永遠に続けばいいのにと思っていても、あっけなく5合目に着いてしまった。後はスキーを背負い、段差に兼用靴の金具を打ちつけ、ドロドロ、ヨレヨレになって下山した。いよいよ南魚沼方面の山スキーは終わりか。寂しい。





桜坂から井戸の壁












ここからスキーを履く












癒しのブナ林













春です











行者の滝が水を落す













夏道が出ている8合目












谷川方面は霞んでいる











心の山
真ん中を登り、滑る












割引岳











避難小屋全景












国境稜線と小沢岳方面












下津川山とネコブ












滑沢源頭を滑る









2016/04/04

2016.3.27 浅草岳山スキー

メンバー:TU MW
6:30 大自然館発   11:10 浅草岳山頂
12:00 山頂発   13:20 大自然館着

前日、苗場山で単独ラッセルを楽しんだTUと早朝待ち合わせ、入広瀬の大自然館へ向かう。朝の時点では車は10台ほど。それが下山時には40台ほどにまで増えていた。寡雪の今期、雪のある山を求めて山スキーヤー、ボーダーが集中するのだろうか?

明瞭すぎるトレースが固く凍り、歩きにくい。それに、人の足跡を行くのを極端に嫌うTU。林道を逸れて人のいない尾根に逃げる。ガチガチのトラバースでクトーを装着し、雪が切れれば板を担いで藪をかき分け歩く。左手の斜面では苦労なく登っているように見える登山者の姿。
まあ、ちょっとの苦労は進んでするもの・・・かな。面白かったから結果オーライ。


 
 
うすぼんやりとした春の空気でお散歩気分を満喫。



去年滑ったムジナ沢の源頭部。雪質に苦しむことは確実と思われ、今回は足を踏み入れず。
 

前岳手前のピークは、みんな板を外して登っていたが、脱がずに巻けた。「自分が歩けば道になる」と、ちょっと得意そうなTU。


女性会員THさんから伝授された春山日焼け対策。薄い生地を適当な大きさに切り、端を処理。パンツのゴムを通して顔を覆えば、呼吸も楽でずり落ちのストレスもない日除け完成。これはもう手放せない。手拭いを頭に巻いて黒ずくめの顔。怪しさ満点も、もう気にならなくなっている。
 
 
 
 
山頂でのんびり過ごし、往路を戻る。
下山も上部では込み合い、前のパーティーを待つことも。
鬼ケ面、名前もお姿もかっこいい。
 
 
今回、楽しい滑りはあっという間で写真はなし(決して醜態を晒したくないがための言い訳では、ない)。重い重い雪と、入り乱れるトレースに苦しみながらの下山だったけれど、雪があってお天気なら言うことなし。
 
この日はラーメンよりもイタリアンの気分だったので(それに、こしじには間に合わなかったので)、六日町でパスタを食べて帰宅した。
 
 
※遅れてようやく投稿できました。参考にならず、ごめんなさい(/ω\)