2017/07/31

2017.7.30 小松原湿原(太田新田)

メンバー:IH KK
コース:太田新田~

旧営林署が開設した林道が、苗場山麓に多い。それは白神山地にも勝るとも劣らない広大なブナの森を貫き、奥へ奥へと続いている。時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、もしそのブナたちが残っていたら、ここら一帯どれほどの森のなっていたかと毎度のごとく思うのである。

再び小松原へ。雨予報で気持ちも沈みがちだが、起きてみると青空も見えて早く出ればよかったかと後悔する。今日はIHさんと二人。話し相手がいるのが嬉しい。今回のコース「太田新田」は二人とも初めて。どんな様子なのか興味がわく。

林道入口には立派なゲートがあり、ここが出発地点だ。歩くこと20分弱で登山口。黒滝沢トムロ沢沿いに登山道は付けられている。登山道は概ね水平に近く、幅も広く当時の軌道跡ではないかなど思う。気持ちの良いトラバース道の周りは、包み込まれるようなブナの林。よくぞ残ってくれたものだと。1時間余でグリンピアからの分岐。更に1時間で下ノ代だ。

ポツポツと雨が降ってきたが、しっとり濡れる湿原もまた幻想的だ。ワタスゲも首をもたげ重そうである。滑りやすい木道の脇には、お花が所狭しと咲いている。今自分たちが置かれている状況を話しながら歩く。お互い50年以上生きていると色んなことがあるものだ。更に1時間歩くと小松原小屋に到着。しばし土間を借りて昼食をとる。

日蔭山までの計画だったが、今日はここまでとした。




太田新田の入口
看板有







ゲートの脇を







登山道に入り、最初の渡渉
増水時注意





つい詩人になりそうだ






癒されの時間






グリンピア分岐
陽が差してきた





下ノ代
ワタスゲが揺れる





幻想的な世界






避難小屋
定年後はここか






君はどんなふうに生きてきたのか






下山後
「モリカフェ」でコーヒーを頂く


2017/07/27

2017.7.22~7.23 仙丈ヶ岳

 一般募集の方々と南アルプスの女王、仙丈ヶ岳に登ります。
 
北沢峠から出発した初日は六合目で大粒の雨に打たれ山頂を断念。
五合目大滝ノ頭まで下り、馬の背ヒュッテへと向かった。途中で引き返した
ことが功を奏して早めにヒュッテに入れ、ストーブがついた暖かい部屋でゆっくり
と過ごせた。濡れた荷物を整理してから生ビールで乾杯!夕食のカレーを食べ
翌日に備え早めに就寝する。
 


3時、会長の「時間だよ!」の声で目を覚ます。空には星が輝き昨日の雨が嘘の
よう。体調がすぐれない人をヒュッテに残し、ザックにお弁当を入れ出発する。
だんだんと明るくなり稜線からは待ちに待った景色が現れる。風は強かったが、
山頂まで着くと皆さん時間を忘れて写真を撮っていました。


  

山頂に立てる喜び。
 

 
馬の背ヒュッテさんの五目ずしのお弁当も美味しかったです。小仙丈ヶ岳からの
甲斐駒ヶ岳と鋸岳に圧倒されながら下山。富士山、北岳、間ノ岳、鳳凰三山、
八ヶ岳など展望がすばらしい仙丈ヶ岳。お花もたくさん咲いていました。
南アルプスに初めて足を踏み入れた私。しっとりとした落ち着きのある南アルプス
の自然に触れ、季節を変えてまた挑戦してみたいなと思いました。

2017/07/22

2017.7.16-17 針ノ木岳

メンバー:SH,MH、ST,TM、TT,TH
コースタイム:1日目 扇沢6:15 種池山荘10:00 新越山荘13:00
2日目 山荘発5:30 鳴沢岳6:10 赤沢岳6:55 スバリ岳9:00 針ノ木岳10:00 針ノ木小屋11:30 大沢小屋13:40 扇沢15:00

6名で賑やかにそして、順調に1泊泊りの登山を楽しんできた。扇沢から柏原新道を登り、種池山荘からは稜線歩き。翌日は4つのピークを越えて針ノ木大雪渓を下って扇沢に下山するという登山だった。天気予報通り、朝から曇っていて雨がいつ降りだすだろうかと気にしながらの登りだった。種池山荘手前からついに雨があたりはじめ、雨具を着る。稜線に出たもののガスで周囲は見えず。その分さまざまな花を見ながら新越山荘までの道のりを楽しむことができた。

それにしても、今年は残雪が多いと聞いてはいたが、登山道や沢にも多くの雪が残っていて驚いた。新越山荘に着いたらさっそく、食堂で『乾杯!』そして夕食まで昼寝、と極楽の時間を過ごす。

翌日は夜明け前からの雨のため、出発を遅らせた。朝一番の鳴沢岳への登りに始まり、4つ目の針ノ木岳の山頂に立つとそれまでちらっとしか姿を見せなかった立山が目の前にど~んと現れ、山頂で登山者の歓声があがった。立山から剣岳の山々、五色ガ原から薬師岳へ続く稜線、遠くに槍ヶ岳、そして真下には遊覧船と深い緑色の黒部湖が!最後の最後に素晴らしい景色を見ることができて一同感動!そして写真の撮りまくりタイム。

いつまでもそこにいたいが、そうもいかない。この先の小屋までの下りは残雪が残り、要注意。アイゼンとピッケルの練習も兼ねてここを通過する者もあり。針ノ木小屋から見える槍ヶ岳や赤牛岳等の山々と名残惜しいが、お別れしていよいよ針ノ木の大雪渓を下る。夏道を下った途中からアイゼンとピッケルを使い、ザクザクと軽快に下った。後は、扇沢まで樹林帯の中を何度か沢を横切り、飽きてきた頃ようやく扇沢に到着。

 
柏原新道途中から針ノ木岳と扇沢

本日、歩いて行くコース、道のりは長い。
この後、ガスって何も見えなくなった。

種池山荘に行く手前に1か所だけある雪渓

種池山荘と爺ケ岳
ここから新越山荘へ向かう登山者は少ない。

種池山荘から先は花々がいっぱい!シラネアオイ、
シナノキンバイ、シナノキンポウゲ、シャクナゲなど種類もいっぱい。

今が見ごろのキヌガサソウもたくさんあった。

種池山荘から2時間半。ガスが切れて見えた!新越山荘。

新越山荘の付近も雪が多く残っていた。

いやぁ、あるある!アルコールとつまみの数々。

2日目目です。徐々にガスが切れそう。
歩いてきた縦走路を振り返ってみました。

スバリ岳の手前もその先もコマクサの群落が見事でした。

やってきました針ノ木岳。そして見えてきました、
立山と真下には黒部湖。これが見たかった!

姿を現したアルプスの山々に釘づけになる仲間たち。
頑張って来た甲斐がありました。

こちらは五色ケ原。まだまだ当分、
雪はなくなりそうにない感じ。

針ノ木岳から下って行く途中、右はスバリ岳、雪渓はマヤクボ沢。
後方の山は剣岳。すっきりと晴れてきました。

針ノ木小屋への下り、雪が所々についています。
前方に見えるは蓮華岳。今回は出発を遅らせたため,行きません。

見えてきました、針ノ木小屋。やっぱり、残雪が多い。

強い日差しになりました。大雪渓をどんどん下ります。
雪渓の下りで爺ケ岳もよく見えてきました。


2017/07/17

2017.7.16 アオリ(郡界尾根)

メンバー:TM(みちぐさH) KK
コース :桂ノ沢
タイム   :長瀬沢林道止5:25~左岸尾根7:20~湿原8:35~車11:40

春のアオリ「ブラック台地」
「アオリ」何という響きだ。そこにある湿原、池。地図に記載してあるそのマークが以前から気になり、今回春に続きTMさんと訪れることになった。藪漕ぎは必至だが、春歩いた時に確認した尾根の踏み跡にかすかな期待を抱く。池はどんなふうに我々を迎えてくれるのだろうか。

まずは、第一の核心林道走行。先日の大雨で道路状況がどうなっているか不安であった。所々落石や泥はあったが、何とか最奥の小屋まで到着できた。準備を整え、逸る気持ち?を押さえつつ入渓。流木で埋まる桂ノ沢を遡る。途中小さな淵に魚影を見た。

1時間位で二俣に着く。しょぼいと思われる左俣を避けて右に行く。更に二俣になり、水量のある右俣へ。すぐに水は切れてしまい、左に行くべきだったかと後悔する。疎、密を繰り返す藪を乗り越えると左岸尾根上に出た。ブナには「邦平」さんの切り付け。藪を漕ぎつつ途切れ途切れの踏み跡を追っていき、最後小さなルンゼを登る。明らかに水が流れていると思われ、それはブラック台地からの流水に違いないと確信。

稜線上と思われるところに出て、窪み沿って降りていけば、おお!何当て事だ立派な池があるではないか。先日の大雨のせいもあるかもしれないが、大きな池だ。しばし写真など撮りあい、余韻に浸る。しかし、地図にはもう一つ池のマークがあり、そこがアオリ池ではないかと思って岸に目をやる。何だか踏み跡みたいなものがあり、もしやと思い行ってみることに。窪地に残雪。更に藪を押しやると、お!おお!雪渓を抱えた小ぶりの池があった。凄い、凄いと歓声を上げる。

アオリピークはまだ藪の向こうにあり、当初の目的を達成したので下山することにした。下りながら目を凝らすと、藪に隠れながらも踏み跡ははっきりわかった。下降は左俣を起用する。2~3箇所降りられない滝を巻いて無事に出合へ。空はどんよりしていたが、大降りにならないうちに林道に着いた。

TMさんはそのまま温泉へ。私はその足で、この地域を研究、調査している小出のKさん宅へ寄って地域の古道、峠の歴史を聞いて帰路についた。




この小屋で何をしていたのであろう







穏やかな流れ
久し振りの沢






ぐんぐん上がっていく









たまに滝も出てきた






猟師らしき「邦平」さん







マニアックぶりにも驚くが、その大量の汗にもたまげた







着いたぜ!マンダムだ!







こんなにでかいのか、と驚く








郡界尾根にひっそり佇む池







さらにもう1箇所
これが「アオリ池」かな







こうした窪みが多くあった






藪山最高?







左に行くと良い