2022/03/26

2022.3.25 黒菱山山スキー

メンバー:SH KK RK(NCC)

コース:岡沢~ツバクロ尾根~ハンノキ平

レポート:KK


夢を叶えて


思い入れが実現することがある。諦めずに思い続けていれば、いつかチャンスは来るものだろう。今年はそのチャンスがやってきた。SHの願いが叶った瞬間である。

今月2回目の岡沢集落。まさか又来るとは思わなかった。途中まで除雪してあればいいなあ、と淡い期待をしていた自分たちの儚い希望は断たれ、4時過ぎ本日も長い水平移動が始まった。軽く凍みた雪原は、歩き易かった。前回よりいいペースだ。ザク、ザクという音が続き、あまり会話もせず前へ、前へ。夜明けは早く、1時間もすればヘッデンをしまえた。

発電所管理道の終点に立てば、谷の向こうに先日の容雅山と本日の黒菱山が相対している。テンションも上がるぜ。発電所へ下るトレースは細く、おまけにガチガチで非常に滑りずらく、ストックでブレーキをかけなければ下に落ちそうだった。対岸に渡る吊橋の下も、今は完全にその姿を現していた。建物を回り込み、ツバクロ尾根に取りつく。やっと登山開始である。

導水管斜面~水槽小屋を過ぎると尾根は穏やかとなり、非常に気分の良いブナ林が続く。左手に妙高山の外輪山の連峰が間近で、その雄大さを全身で受け止める。「いいね!」連発。1,134mを回り込み、下降に入る。シールのままちょっと強めの斜面を下る。降り立ったそこは黒菱川。広々した渓は、奥深い山懐にすっぽり包まれている感じだ。しばし感慨に耽り休憩。

適当な場所から台地へ。ここが「ハンノキ平」。SH目標の一つ。台地を進むうち、視界はグワットと広がる。黒菱山に向かっ伸び上がるような真っ白な平原が迎えてくれた。マンダム。あまりに白く、広いので距離感が掴めないまま、第2の目標「乙見尾根」(ちなみに黒菱山は「乙見山」ともいうらしい。藤島玄著越後の山旅)を登る。湿った雪から新雪の残る斜面に入ると、スキーは下駄祭り。上部になるにつれクラスト部分が増える。山頂下は首が痛くなるほどの斜面になり、右に回れば行けそうだが、本日はここまでとする。(この次はあるのか?であるが)

シールを剥ぎ、いよいよハンノキ平へ向かってドロップイン。程よい湿り具合に歓喜の声。ところどころガリだったり、ストップスノーだったりしたが、広い空間を思い思いに滑る。オ~!いいね!いいね!傾斜が弛んでも、スキーは良く滑った。太腿パンパン。大満足。

下山は川幅の広い黒菱川を下り、澄川の合流点へ。たまに、落とし穴のようにぽっかり穴の開いているところもあったが、渓は概ね埋まっていた。しかし、澄川は傾斜がなく、湿雪ラッセルになるところも。容雅山の末端尾根に着くと、先日の北桑沢出合に到着。暑い。シールを張り直し、導水管台地へ戻る。疲れました。

1導水管斜面を滑る。最も得意とする越後超湿雪滑降だ。最後はツバクロ尾根の末端を回り込み、無事吊橋に着いた。スキーを背負ったまま林道終点へ。谷の向こうに黒菱山の斜面が日に照らされ光り輝いていた。ああ、あんなとこまで行ってきたのか。感慨に耽る。そして仕切り直して、またも岡沢集落までの長い帰路につくのであった。


夢の地へ

黙々と

またやってきたぞ

凛々しい容雅山

そして黒菱山

最初の難関

吊橋

3.8

水槽小屋

ツバクロ尾根から外輪山

黒菱川へ

河床に降り立つ

ハンノキ平と容雅山

乙見尾根

大毛無山方面

行きます!

ナイス斜面

快適

台地へ

解放感

足が~

いいね!

夢がかなう

黒菱川

澄川出合

北桑沢出合

ご褒美

さようなら
また来ます(SH)

道の駅でカツ丼を食う


2022/03/24

2022.3.24 刈羽黒姫山山スキー(板畑)

メンバー:KK フランス青年

コース:板畑~


早く平和が訪れますように

もうすぐ春本番

早く戦争が終わってほしい。リアルに映像が流れる今日、画面に映し出されるウクライナの人たち。もう止めてくれと叫びたい。

今日は、日仏交流登山第2弾。ホームマウンテン刈羽黒姫山に板畑から行ってきた。フランス青年ルイの底抜けの明るさは、いったいどこから来るのだろうと思わされる一日だった。

久しぶりに冷え込んだ朝、クラストした斜面に手こずるのを避け、ゆっくりと軽トラで登山口に向かう。集落で準備しているとお爺さんが声をかけてきた。ひと時世間話をしてスタート。

順調に進んでいたが、杉林を通過したところでルイのポールが折れた。添木を当て、テープでぐるぐる巻きにして急場をしのぐ。めげない青年。明るく開けた雪原をのんびり登る。正面のリッジ(稜線を常にこう呼んでいた)を目指す。後方には妙高火打の頚城の山。そして信越国境から谷川~巻機山など名峰が連なっている。あれが信越トレールだと説明すると、青年は今年走るのだと、目をキラキラさせていた。

底雪崩の脇の斜面を登り、黒姫山のリッジに出る。「いいね」連発の青年。そうなのだ。この尾根は眺望が素晴らしいのだ。ヨーロッパアルプスもいいが(行ったことはないけど)、この里山も勝るとも劣らない。景色を眺めながら、本日は本峰の手前のピークで終了。思うような滑りはできず、悪雪にスキーをとられること数度。それでも青年は笑顔を絶やさず、とても面白そうに滑っていた。

田んぼの上を軽快に滑り、集落に出る。と、今度はおばあさん登場。朝のお爺さんの奥さんだそうだ。よその人に会うのは、久しぶりだ。と言っている。フランス青年を紹介すると、びっくりしていた。うちに寄って行けと案内され、後についていく。誰も来るのはいないと、道の真ん中でお茶をご馳走になる。ついでに、自分でついた餅を青年に持たせてやった。その代わりに、田植えの手伝いに来てくれと笑っていた。(青年は本気にしている)

面白い出会いだったと話し、今度は麦麦パン屋さんに向かう。ここでもフランス青年を紹介し、しばし談笑。短い時間であったが、日仏友好が図れた良い一日であった。(青年は日本語が上手く、会話は全く問題ない)


ザ里山

右上のピークを目指す

トラバース

ぐるっと

斜面を登る

後ろ姿

超明るい

稜線は広い

ナイスビュー

試練の滑り

いいね!

コケる

おまけ



2022/03/22

2022.3.21 藤平山山スキー

メンバー:IH TH KK

コース:芋鞘

レポート:KK


春のお土産

里山山スキー満喫

この時期によく寒の戻りがある。この3連休はまさにそれで、寒い日が続いている。今日は曇りベースであり、何とか一日もちそうである。そこで今季初めての藤平山から守門岳に向かうことにした。

まだ夜の開けぬ芋鞘集落に到着。なんと先行者2台の車アリ。屋根の雪が乗っかっていることから、前日からの登山者か、不明。薄明りの中出発。林道を大きく回り込み、広い台地に出る。この景色がいい。藤平山に来たなあ感が出るのだ。斜面下部をトラバース気味に進み、今日はホッシールートではなく、雪がこんもりの尾根ルートで登る。いつもの大きな段差は少なく、一部ガリの場所もあったが、シールのまま尾根に出た。新雪たんまり。これは帰りが楽しみである。

再び枝に雪を付けたブナ林が、とってもきれいである。1月、2月の頃を思い出す。緩い斜面を進むにつれ、ガスが我々を取り巻くようになる。天候回復が遅れているのか、私たちが早すぎたのか。一旦下り、登り返すと藤平山山頂。いつもここで守門岳の雄姿を見られるが、本日は深いガスの中。そのまま進み、細い尾根を下り、登り返す。一向に視界がきかずGPS頼みとなる。大原コースとの合流点手前から広い雪原となることから、協議の末雪洞を掘り、暫く待機することにした。

幾度か伸び上がり、回りを見回すも白い世界のまま。今日はここまでとして、下山することにした。ぼやけて見えるトレースに沿って、シールのまま下る。雪庇から見下ろせば、大白川方面がくっきり見えたが、背後は何も見えない。「降りると晴れるんだよね」とつぶやきつつ藤平山へ戻ってきた。いよいよシールを剥ぎ滑降へ。危ういツリーランを楽しみ、急傾斜斜面へ突入。軽い雪に思わず歓声が上がる。なんか久しぶりの感触。太板を履いてきたIHの快適な滑りが印象的だった。

下るにつれ足元は重くなるが、概ね心地好い滑りに終始する。下まで滑りすぎないように注意し、台地に上部に出る。どこからでもいらっしゃい的雪原を一気に下り、林道に付けたトレースに沿って行けば、あっという間に集落へ。守門岳までは行けなかったが、この時期パウダーを滑られて大変得をした。

本日の〆は丸川屋さんのラーメン。シンプルイズベスト。旨かった。


期待を寄せたが

山里

尾根を行く

登り上げて

真っ白け

休憩

得意技

冬ですね

お!期待するのだが

行きます

パウダーを

意外なプレゼント

あの感覚が

IHさん

カッコイイぜ!

一気に

私も続きます

スキーは早い

夏はどうなっているのだろう

食堂ラーメンの王道