2016/11/28

2016.11.26 水無川猿岩(岩トレ・散策)

メンバー:MK(清津) KK

秋晴れの一日だった。大根採りは道路工事があったため没となり、幸いMKさんからの誘いがあり猿岩でザイル納めとなった。木々の葉は落ち、深まりゆく越後の里山の静けさを感じられた。

岩は濡れているだろうとゆっくり出発。空に雲はなく、澄んだ青空が広がっていた。岩は南向きということもあり朝日に照らされていた。下部は湿っていたが、上部は乾いているだろうとMKさんリードでスタート。ビレーしながら見る駒ヶ岳が凛々しい。

なかなかロープは伸びず、苦労しているようだ。テラス手前で終了。続いて登る。中間から乾いていると思った岩は、厭らしいように水気を含み、一手、一足がとても危険だ。良く登ったものだと感心する。やっとで終了点に着く。見渡す景色が素晴らしい。いい場所だ。

更に危険な懸垂をやり過ごし、なんとか下に着く。1本で十分満足し、怪我をしなくてよかったと安堵。よいザイル納めとなった。

時間も早いので水無川上流の散策に出かける。林道は、測量の後なのだろう刈払いされており、歩きやすかった。駒ヶ岳がぐんぐん迫ってくる。オツルミズ沢の出合を過ぎ、高倉沢を覗く。八海山八ツ峰が輝いている。

帰り道、この地に居を構えるみちぐさのOさん宅を訪問。三山の情報を得ながら、美味しいコーヒーをいただく。満足に一日を過ごすことができた。






越後駒ヶ岳の雄姿












猿岩全景












正面の壁












MKさんのリード













終了点












懸垂下降











仰ぎ見る猿岩












郡界尾根
いつかと思っているうちに歳を取ってしまった











マキクラノツルネと
オツルミズ沢











高倉沢と八海山

2016/11/22

2016.11.22 刈羽黒姫山

メンバー:KK 麦麦おとうさん
コース   :磯ノ辺~刈羽黒姫山

仕事がらみということで、午前中でかけてきた。磯ノ辺キャンプ場からが一般的だが、かつて集落の圃場田から回り込むように道が延び、黒姫峠に達していた古道を探るものである。周回ルートになりうるだろうか。

福島沖地震で、あの時の悪夢が甦る。災害は忘れたころにやってくる。雨の中、麦麦父さんと待ち合わせし、キャンプ場に向かう。辺りはすっかり初冬を思わせるが、気温は高めである。Iターンの麦麦さんの半生などを聞きながら登山道を進む。

今年から黒姫山登山道を整備し、地域の活性と交流を目的に活動を開始した高柳の有志。少しでも力になれたら。なんせ、黒姫山は私達とは切っても切れない山であるから。山頂までは1時間弱。雨も上がり、周りの景色も見え始める。鵜川神社を白倉方面に下ると黒姫峠に着く。

峠というくらいだから、その昔はここを越えて清水谷方面へと人々は歩いて行ったのだろう。その歴史が知りたい!「いそのへ」と書かれた地蔵様を左に下る。踏み跡程度を期待したものの、濃い藪はその形跡すらも残してはいないようだ。この古道を復活させることは、ちょっと難しそう。準備不足か。

そそくさと敗退の藪を漕ぎ、登山道に戻る。鵜川神社の前で休んでいると、下から奥さんと友人が登場。再び山頂を踏み、パンや暖かいカップ麺をいただき、世間話に花を咲かせる。楽しい時間だ。フカフカの落葉を踏みしめて下れば、あった、あったなめこ。晩の味噌汁の具に少しとらせてもらい駐車場へと下る。

調べれば調べるほど人の営みの歴史は面白い。今度は、地元の古老に話を聞いてみたいものだ。





正面のコルから沢に降りる道があったらしい











雨も上がり、山頂へ向かう











山頂にて










鵜川神社から清水谷登山道を下る










笠を被ったお地蔵様
左側に「いそのへ」とある












黒姫峠










奥さんと合流











美味しそうななめこ群

2016/11/14

2016.11.13 大兜山(雨量計まで)

メンバー:MK(清津) KK
コース   :野中不動尊~ジロト沢~重松越路

みちぐさ山の会のIさんの山行報告に刺激され、20年前を思い出す。その頃浦和浪漫にかぶれ、遠く及ばないと知りつつも会が辿った山、沢をかじっていた。そんな折Iさんの報告書を見て、いつかやってみたいと思っていた牛ヶ岳~大兜山の山スキーの偵察も兼ね、ちょっと酒の香りが残るMKさんと歩いてみた。

野中沢滝沢は途中まで数回行った。確かその当時は野中不動尊まで車で入れなかっただろうか。今回は巨大堰堤が不動尊の下にどんと鎮座し、そこからのスタートとなった。ジロト沢までは立派な道が付けられており、このままずっと立派な道が続くのではと期待したものの、その後はとぎれとぎれとなり、渡渉すること数回。ピンクテープに導かれ、トラバース、直登、トラバース、直登を繰り返す。

昨夜の酒が汗となって滴るMKさんの顔に、早くも大兜山の山頂は無理のサイン。さらに登山道脇のなめこを発見した時点で途中撤退が決まった。急登はまさに急で、長いロープがこれでもかと続く。なかなか稜線に着かない。沢の向こうにジロト大滝が物凄い落差で水を落している。そしてようやく重松越路と思われる峠に到着。藤島玄監修の「越後三山、只見集成図」には下津川に降りる道が破線で繋がっている。どんな地域に歴史があるのだろう。

稜線上は快適な道で、ネコブ山からの銅倉尾根、越後三山、正面には上越国境の山々が青空の中くっきりを見える。雨量計に着き、その先は藪山と化し、遥か大兜山はまだまだ遠い。既に心はなめこに移っていた。しばし景色を堪能した後は、もう下るしかない。秋の恵みをいただきつつ駐車場へ。せっかくなので野中不動尊にお参りし、更に時間も早いので一路こしじに向かった。充実の一日となった。





いつの間にやらこんな巨大堰堤が
ここからスタート











野中沢を渡渉
私は長靴











まさに急登
昨日の酒が汗となる











なめこ発見と共に元気が出る













長いアプローチの末稜線に出る
素晴らしい景観










ネコブ山
積雪期にまた訪れたい












雨量計から大兜山
越後の藪だ











中ノ岳を正面に下山開始







ジロト沢のスラブ











ジクはむしってはいけない、と言いつつ丁寧にナイフを入れる









野中不動尊にお参り
これからの安全登山を祈念する











今日の限定麺
「酒粕味噌ラーメン」
美味しくいただきました



2016/11/08

2016.11.6 西上州バリエーション縦走・マルチピッチクライミング

メンバー:MW 他3名(他山岳会)

一昨年、天候不順で行けなくなった岩稜ルートにお誘いいただき、不安を抱きながらの参加。先週の練習を思い出しながら、自宅でもザイルワークとルートの事前学習をしたが、下山するまでずっと緊張のしっぱなし。

それでも、マルチのリードと、トップで頂に立たせてもらったのは、「(簡単なとこなら)また次も・・・。」と思える良い経験となった。

登山口(と言っても登山道はない)から落ち葉の積もった急登で、いきなり喘ぎながら尾根に上がる。行きあたった岩場は、傾斜の強い樋状。急ではあるけれど、ざらざらの岩質で握りやすいホールドも豊富にあるので確保せずに通過できる。
ただし、直登で上部には抜けられないので途中から左のリッジに逃げる。

よくまあこんな所に・・・という岩稜上に建つ石碑。何が書いてあるのか読みに行く余裕はない。

左右切れ落ちた岩稜帯では、遠景を楽しむことはできるが足元をのぞき込むのはちょっと嫌。晴れてはいるけれど、時折強い風が吹く。「風やだ!怖い!怖くない!(緊張で)気持ち悪い!」など、一人悪態をつきながらも自分を鼓舞しながら進む。

金胴山の勇姿を眺めながら、基本的には稜線を、崖に行きあたったら少し戻って巻きを探す・・・と、ルートファインディングもみんなで協力しながらこなしていく。

標高は高くはないものの、急な岩稜アップダウンを繰り返すことと、木々に囲まれていない開放的なロケーションでなんだか凄い所にいる気分。

一つ目の難関と踏んでいた急なスラブのトラバース。取り付いてみるとフリクションも効き丁寧に探せば小さな凹凸に手がかり足がかりを求められる。今回ここではロープは出さなかったが、後半浮石があったりホールドが剥がれたりするので不安な場合は確保した方が無難かも。
ここの通過の後、すぐまた短いけれど更に立ったスラブトラバースが出てくる。

 所々残置してある、木の幹と一体となった古めかしい鎖やトラロープにも助けられながら本日のメイン難関と思われたマルチピッチクライミングのルート取り付きに到着。
1ピッチ目は私がリード。50mザイルで「あと2m!」のコール。んーーー・・・と迷って少し下がり岩と立ち木で支点を作って確保に入る。N軍曹が登ってきて、支点チェック。
すぐ上にリングボルトがあった。もう少し上がって落ち着いて探すべきでした。

2.3ピッチ目はN軍曹リード。事前学習の際、最も不安にさせてくれた高度感ありすぎの幅60㎝から1mほどのリッジ。しかし、実際に行ってみると長さはそれほどではなく、「今のとこがそうだったの?」という感じ。それでも、姿勢を低くして、ぜっっったいに左右を見ないようにして通り過ぎたのですが(>_<)


先頭で4ピッチ目をリードさせてもらい、無事にピークに到着。後続のOリーダー、Yさんを待つ。ほっとしたけど、安心してはいられない。下山は2ピッチの懸垂下降。木にロープが掛かったり、空中懸垂を含む下降点の見えない懸垂を先頭で行くのってすごい。
ありがたく3番手で降り、足が付いた時に今度こそ安心。

下山後、とっても充実した気分でクライミングを楽しんだ岩峰を振り返る。

2016/11/05

360°パノラマが100枚

山の360°パノラマが100枚を超えました。



総表示回数は550万回超(2016年11月現在)。

上図ではパノラマ画像の一覧と、その撮影箇所が表示されています。画像は撮影の日付順、表示回数順に並び替えることができます。
全てのパノラマのサムネイルを見るには、スライダーを下まで動かすなどして、サムネイル画面をスクロールさせます。

ちなみに100枚目は渋いところで、小松原の避難小屋。




PCで拡大表示すればマウス操作で360°の全周囲を見られます。


スマートフォンやタブレットで表示すると、端末の動きに追従して表示される視野も移動します。


例えば、GoogleMapアプリで表示すると
コンパスアイコンが表示されます。これを押すことで、パノラマ画像が端末の上下左右の挙動に追従します。

ストリートビューや





Cardboardのアプリでパノラマを表示させると、

コンパスアイコンに加えて、メガネ(Cardboard)アイコンが表示されます。

これを押すと、画面が切り替わって左右に視差のある画像が表示されます。この状態でスマートフォンをハコスコやVRゴーグルなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に取り付けると、なんとなく立体的なように見え、自分の動きに合わせて視野が動きます。

こういう具合に、山の風景をVR(バーチャルリアリティ)的な感覚で見ることができます。
お暇な方はお試しください。今後もぼちぼち追加していきます。


以下、おすすめ。

池ノ沢池


黒部川赤木沢出合


黒部五郎のカール


笛吹川東沢釜ノ沢 千畳のナメ


浅草岳山麓


駒の小屋


月見玉子石


苗場山


高松山から焼山北面台地


米子沢


葛根田川


梓川岩小屋

2016/11/02

2016.10.30 五頭山連峰

メンバー:SH(M) SH(W) TH ST SI HY MO MW KK
コース   :魚止の滝~松平山コース~五頭山~赤安山コース下降
タイム   :魚止の滝6:30~山葵山7:50~松平山9:00~五頭山三角点11:20~
    五ノ峰11:50~赤安山13:15~登山口14:00 
レポート :KK

2年に一度開催される「県連登山祭典」。今回は、新潟市に拠点を持つ三団体合同主管による交流登山である。我々中越に住む者には馴染みの薄い山域。標高は低いものの、なかなかの縦走コース。秋晴れの一日を十分に楽しむことができた。

前夜の交流会でぼけた頭は、朝の冷え込みでいっぺんに覚め、気持ちの良い朝を迎えた。当日参加組4人を加え、総勢9人のパーテイーとなった。キャンプ場から登山口に移動し、いよいよ五頭山へ向かう。

大荒川を渡り、歩きやすい登山道を行く。1,000mに満たない山域とは思われない山深さを感じる。そして、まずは一つ目のピーク山葵山へ到着。これから辿る縦走路が良く見える。思ったほどのアップダウンはなさそうだ。休憩後一旦下り、登り返せば松平山。皆さん調子がよさそう。ここで所用のある方は引き返すが、大方の参加者は更に歩を進める。

登山道は山の中腹に付けられているためか、雪で押された雑木がちょうど頭の高さにある。多くの人が、最低一度は頭をぶつけたのでは。「はい、頭気をつけて」とTSさんの弾んだ声がする。我が会は、別名「おしゃべり山の会」と言われるほど話し好きの会で、この日も話題はあちこちに飛び、静かな山旅を愛する人には迷惑であったかと心配された。

五頭山三角点、一ノ峰を過ぎ、五ノ峰で大休止。新潟市の里山らしく、家族連れやカップルなど多くの登山者が集っていた。参加者全員で記念写真を撮り、下山。悪いと聞かされていた下山路もそんなに苦にならなかった。予定していた時間よりも早く林道に到着。

事故もなく登山祭典を終了することができた。GS会長の挨拶の後各々帰路に着く。今度は雪の季節に訪れてみたいものだ。






魚止の滝を見ながら大荒川を渡る












登山道は歩きやすい
ブナが気持ちいい












山葵山に到着
先に見えるのは松平山







  




縦走路は長い










おしゃべりはほどほどに













異口同音に落葉の道が気持ちよかったと












五頭山三角点












秋を感じた












三ノ峰避難小屋
室内は綺麗になっている










五ノ峰
「友情の鐘」
うずうずする文句です











下山路から松平山方面
秋の良い一日になりました