2019/05/08

2019.5.4 足沢山~こったが山~土崩山

メンバー:TM(みちぐさH) KK
コース:国道252から~こったが沢を巡る周回
タイム:2号雪覆洞5:40~8:30足沢山9:00~11:10こったが山12:00~
            土崩山14:00~茂尻橋15:50

この光景を何と説明したらいいのだろう
日本各地に、人間はここまでやれるのか、と思わされる産業遺産的跡地がたくさんある。近くでは、昨日の笹ヶ峰製材所跡、佐梨川奥壁鉱山道と坑道跡などなど。人はどうしてそこに向かったのか。どんな生活をしていたのか。興味が尽きない。まだまだ探し求めてみたい。

昨年夏に引き続きTMさんと毛猛山塊にやってきた。TMさんは2週間前のリベンジだ。足沢山の登る尾根に取り付くため、いきなり急な斜面をかき上がる。足元は、スパイク長靴に足袋だ。兼用靴から解放され、実に軽い。明瞭な尾根に上がると、ムムなんと先行者2名。我々とは違う斜面から登ってきたようで、泊りで檜岳に行くそうだ。

このコースも数十年ぶりに登る。登るにつれ足沢山、太郎助山が迫ってくるようだ。藪は濃く、昔の記憶は当てにならない。山頂下数百メートルは、雪が残り楽に登ることができた。なんだか雪が懐かしい。順調に山頂到着。休憩とロープ操作を確認し、いざこったが山へ未知の尾根を辿る。かすかに踏み跡は残っているが、ここも藪が濃い。いい感じだ。

うねうねの尾根を急下降し、藪を掻き分けながら今度はこったが山へ。途中から廃墟「社屋」がその姿を見せてくれる。GPSをたよりにピークをゲット。そして、山を断ち割った深い掘割に到着。お~、何てことだ。人力だけでここまでできるのか!何が人を動かすのか!わ~と叫びたかった。感慨深く、感動に涙は見せたかったが、大人なのでひかえた。昼食を摂る。

エネルギー補給後、次は土崩山へ。案外楽に進める。藪3級位か。しかし、なかなか山頂が近づいてこない。服のあちこちで糸がほつれてきた。だが、木の葉っぱが出ていないので、左右の景色が見えるし、藪の向こうも透けて窺えるのでフラストレーションは溜まらない。溜まらないけど進まない。三角点の石柱に辿り着いたらもう2時だった。計画では、更に土崩沢を回り込むようなルートどりであったが、見るからに遠い。協議の結果土崩沢右岸尾根を下降することに。

出だしこそ密藪に進路を阻まれたものの、その後はブナ林を斜めトラバース気味に下降していった。途中これで安心と、最後の休憩をとる。しかし、ドラマは待っていた。徐々に尾根は細くなり、最後の方は、幅40cm位になっていき、ボヨに摑まってやっと通過。最後の最後で岩っぽい箇所を下降して河原に足を着く。

茂尻橋に上がり、歓喜の雄叫びと言いたいが、すっかり疲労困憊。そして追い打ちをかけるように、デポされた車まで20分の歩き。久々によく歩いた山行だった。TMさんはこの夏また行くのだそうだ。

駅で待ち合わせ
お!行けるじゃんと思ったのはひと時
遥か藪尾根の向こうに太郎助山と足沢山
尾根を振り返る 長い!
越後三山
第2幕 よっしゃ!気合入れていくぞ
後は毛猛山塊
檜岳方面
黒又川ダムを見下ろす
辿ってきた尾根
こったが山
断ち割られた峰
守門とTMさん 満足げ
そして、また藪
やっと着いた 大満足







2019/05/07

2019.5.3 乙妻山山スキー

メンバー:KK
コース:笹ヶ峰~
タイム:乙見湖4:50~製材所跡6:40~乙妻山9:50~乙見湖12:35

待っていてください
ホッシーさんの記録を頼りに、今季課題の一つ「乙妻山」に行ってきた。ポイントは、いかに我慢強く山頂を目指すかだ。単独ということもあり、どこかで心が折れなければよいが。快晴の笹ヶ峰を出発だ。

朝家を出るのに不安があり、前泊とした。始めキャンプ場駐車場に泊まろうかと思ったが、車が多く、星の観測をしている人の話し声もするので、ダム管理等近くの駐車場へと移動した。朝四時起床。おお!笹ヶ峰とはこんなところだったか。訪れるのは数十年ぶりぶり。ダム管理道を渡り、階段を登ってスキーを履く。

さあ、ここから長い、長い道のりのスタートだ。初見であり、素直に散策道沿いに進む。途中雪が切れていたりで、もう少し良いルートどりをすべきだった。所々現われる道標に導かれ、やれやれと溜息をつくころ、地図上にある「製材所跡」に到着。あちこちに「小学校跡」「病院跡」「事務所跡」などの看板。かつて林業が盛んだった頃、ここに小さな集落が存在していたのか。どんな生活をしていたのか。興味が尽きない。

氷沢川左岸の支流沿いを辿り、いよいよ乙妻山へ一直線。沢には、春の清らかな水が流れている。沢は徐々に開け、正面に山頂まで続く大斜面がお出まし。これがうわさに聞く斜面か。直登で行けるところまで登り、今回は敢えて右側の尾根に上がってみた。焼山など名峰を見ながらの登高を狙ってみた。案の定、右手に名だたる頚城の名峰、美峰が肩を並べていた。

急登の最後は、高妻山からの尾根に上がり、そして山頂に到着した。がんばった。下を覗くと単独行の方が登ってきている。景色を十分堪能したら下山である。山頂から飛び込み、適度にザラメ化した雪を滑った。止まり止りしながら心行くまで滑りを楽しむ。だが、至福のひと時はあっという間に終わる。後は、あまり高度を下げず、尾根の根元を下っていくのみ。

束の間の快楽を得た後は、ただ乙見湖へ向かうだけ。小さな尾根を越えたりしながら、、ひたすら前へ、前へ。見覚えのあるブナ林に着いた時は、疲労困憊だった。しかし、湖の向こうに佇む頚城の峰々を見た時には、辛さを忘れてしまい、来てよかったとしみじみ感じた。

笹ヶ峰に朝がやってきた
気持ち良い広葉樹の林を進む
かつての製材所跡 歴史が知りたい
おお!乙妻山様
この山域は巨樹が多い 
全景
途中から妙高山が姿を現す
大斜面が広がっていた
妙高山~火打山
昨年登った高妻山 凛々しい
山頂到着
雨飾山
ここを滑ってきた 快感
戻ってきました ありがとうございました


2019/05/06

2019.5.4-5 小松原周辺 山スキー

メンバー:NI  SH  TH(1泊 泊り組)
     KK  IH(5日 日帰り組)
コースタイム:1日目 6:30 グリーンピア津南スキー場ゲート出発 11:45小松原避難小屋 14:00 黒倉山へ出発 14:50黒倉山着 15:20滑降開始
2日目 6:00避難小屋発  6:40小松山  7:00日陰山 7:20滑降開始 8:05 避難小屋到着  9:45下山開始   12:10ゲート到着

当初は6名くらいの参加者を予定したのだったが、結局は3名に…。
快晴の中、ゲート前に車を止めていざ、出発!すでに大場の開拓地に向かう道路はすっかり除雪されていてしかたなく、スキーを担いで道路をてくてく。これが長かった。1時間近く歩いてようやくスキーを履き、何とか雪がつながっているところを拾って開拓地を抜けた。3年前の4月に来た時より雪は豊富で樹林帯の中も歩きやすかった。緩やかに続く長い樹林帯を抜けたら、シラビソの平原に出た。その後は上ノ代までの樹林帯の登りを我慢で一歩一歩高度を上げて進むのみ。

疲れた体に気合を入れながら林の登りがようやく終わり、その先にたどり着いた避難小屋。小屋に昨年、水やアルコールをデポしてくれたTUと TMに感謝しながらおいしいビールを頂く。はぁ~!頑張った甲斐があった!

ひと休みした後は黒倉山から滑降。夕食はすき焼きと持参したきんぴらごぼうとゆでた三月菜、そしてまたビール。静かな夜にねずみががさごそ動くがあまり気にせず、眠りに落ちる。

2日目、今日は小松山と日陰山を目指して出発。しかし、NIさんは調子が優れず、小屋待機となった。シールはよく効き、小松山からの朝の苗場山を写真に収め、次の日陰山に向かう。そして、真っ白に覆われた大斜面に滑り込む。沢まで降りるのは止めて、長いトラバースで小松山へ回り込む。8時に小屋に到着。と沢の方からこんな早い時間に人の声!
誰かと思ったら、何とKK と IHではないか!来てくれたんだ!嬉しい!二人が来てくれて急に場が賑やかになった。IHが黒倉山から戻ってきて、下山開始。

開拓地からゲートまで何とか雪を探していくことに。KKさんのうまいルート取りのおかげで最後の方は黒くなったスキー場のゲレンデを気持ちよく滑り降り、ちょっと我慢の登り返しで初心者用ゲレンデコースを滑り降りれば、スキーを担いでも150mほどでゲートに到着。充実した山行であった。

 ゲートの先はきれいに除雪された道路が…・

 ここからスキーを履く。目指す山は遠い

 開拓地を進む。長~い道のり。しかも雪を拾って。

樹林帯の中を着実に進む

 シラビソの疎林。気持ちの良い場所だ。

 やっと、小屋が見えた。後ろは黒倉山。

 2階から入ってビールを御馳走になった後、出入り口の除雪に取り掛かる
1メートルはあったかな。

 黒倉山手前から。苗場山がお目見え。

 黒倉山山頂。風もなく穏やか。

 苗場山北面。とにかくでか~い!

ちょっと雪が緩みすぎているが、気持ちよく滑る


 今夜のメニューのすき焼き。見えていないが、肉が下の方にたっぷり。

 夕暮れが近い。
 小松山に向かって登る。

 小松山に到着。昨日よりすっきりしています。

 見応えのある苗場山

 遠くに妙高、火打山。さらに北アルプスも。

 ここは日陰山山頂から霧ノ塔。結構な距離がありそう

 日陰山の大斜面をテレマークでいくSH

 記念撮影をして全員で下山開始。下るにつれて暑くなる

 緩やかな斜面をゆったりとスキーで下る

 ゲレンデをこれから滑って降ります!それにしてもいい眺め

リフト乗り場からラストの我慢の登り。
暑い!もうすぐ、フィナーレ。