2011/09/26

2011.9.18~19 笛吹川東沢 釜ノ沢 沢登り

メンバー:TU   MU(記録)

コースタイム:9月18日 3:45 自宅発  6:45 西沢渓谷駐車場  9:00 山ノ神
              11:30 釜ノ沢出合  13:15 両門の滝  
              16:00 広川原 幕営

        9月19日 8:00 行動開始  10:15 甲武信小屋着  
              12:15 下山開始  15:45 駐車場着  
              20:00 自宅着


先月、甲武信岳に行った際、小屋のスタッフから話を聞いた東沢。
「千畳のナメを歩いてみたい」が、1ヶ月で叶った。

今回、初めて私が沢登りの計画を立てる。
本や様々な記録から情報を得て入渓すると、ついて歩いているだけの沢とは何か違って見える。
「この先にはこんな滝が出てくるはずだ」「この出合は間違いやすいから注意」「この滝の向こうには快適なナメが待っている!」
緊張と期待と、その実現のサイクルが充実感に繋がったように思う。


















水に浸かるには少し寒いが、両日ともに好天に恵まれ、まだ色濃い緑や水の流れがきらめいていて凝り固まった心身をほぐしてくれる。

空気は1ヶ月でずいぶん変わったな、と思う。
匂いも重さも、秋のものになっていた。

ホラの貝のゴルジュからはさらに冷たい空気が吹いてきた。
もちろん、ここは上級者のみが通過できる場所であって私たちは左岸に付く道を辿って越える。
ホラの貝からの冷気は、その先を想像する恐怖感の中に、誘惑も感じゾクゾクする。


















この先がとても気になる。
































ゴルジュを巻きながら見下ろす。


















緩やかなスラブの水際を歩く。




































東のナメ、西のナメを過ぎ、信州沢・金山沢への出合を左に見て釜ノ沢へと入る。
すぐに10mの魚止の滝が現れる。


















魚止の滝を過ぎるといよいよ快適この上ないナメ床歩きとなるが、もっともっと続いて欲しかったな。あっという間に終わってしまいそうだったので途中で滑り台をしたりして遊びながら遡行する。
・・・寒かったな。














































滝をいくつか越えると、東俣と西俣が出合う両門の滝。
左右から迫力あるナメ滝が流れ落ちている。
ここでは父親くらいの年齢の方も、子供のように水と戯れ、滝を滑って遊んでいる。
その後、長いゴーロの川原をしばらく歩きながら幕営地を探す。沢の左右の森は、ふかふかのコケや腐葉に覆われた豊かな林床。
ホコリタケの胞子を飛ばしたりして遊びながら歩くがそろそろ疲れてきた。
焚き火と酒で快適な一夜を過ごし、翌日も快晴のなか8:00に遡行再開。
この先も見応えのある連続滝を越え、ヤブ漕ぎもなく10:15に甲武信小屋に到着する。
小屋のK爪さんとT君、沢と釣りの話が尽きず2時間後に下山開始する。

山に入るに当たって、実際その場に行ったことがなくても事前の情報収集で「知っている」ということが当然のことながら大切だな、と実感。
知っていることで、装備も気持ちも準備ができるし、避けられるリスクも多くなる。
整備された登山道を歩くのではない沢などではそれはさらに重要になる。

自分で調べもせずついて行くだけの山はやらない、と思った次第です。
とは言え、これからの雪山シーズン、「自分で考え、行動」がもっと難しくなるのですが・・・。 

2011.9.12 鳥甲山

メンバー:MU単独

コースタイム:3:30 自宅発  7:00 ムジナ平着  11:15 山頂着  
        15:00 ムジナ平着


この日、平日にもかかわらず一緒に飲んでくれるという山仲間がおり、迷わず以前から気になっていたこの山に登ることに決める。

十日町からなら1時間ほどで登山口に着くが、埼玉からだと4時間近く。それでも久しぶりにみんなに会える嬉しさと、懐かしい景色に運転も苦にならない。
















鳥甲山は急峻な山容で、しばしばお向かいの苗場山の女性的な姿と対照的に表現される。
確かに、鎖や鉄梯子の付いた急な岩場があったり、一歩目を躊躇うザレたリッジがあったりと変化があっておもしろかった。


















1ヶ月ぶりの山。急坂。
特に下りが結構辛かった。














こうして思い出して記録しようと試みるが、この夜の飲み会の印象が強すぎて山の感想が出てこない・・・。
山仲間(みんな大先輩ですが・・・)と酒を酌み交わし、顔の筋肉が痛くなるほどに笑い、次回の山行の相談をして。
この時間が鳥甲山の存在感を遥かに超えてしまったのです。