2019/01/31

2019.1.30 守門大岳山スキー

メンバー:TM KK
コース:二分~

山は天気だ
下山中お会いした加茂からの3人Pの方たちは、全員70歳を越えていた。もう、守門に通い始めて40年近く経つそうだ。静かだったあの頃が懐かしいと言っていた。皆さんお元気で、パワフルな滑りをなさっていた。先輩方の歳に追いつくまでかなり時間の余裕がある。ようし、気合を入れてこれからも山を楽しもう!

快晴が約束された日、代休を利用して大岳に出かけた。仕事柄降雪があるとゆっくりと出かけられず、除雪の迷惑になるやらと心配が先に立ってしまう。今日は自分たちだけだろうと思ったら、新潟ナンバーの車が1台。三条のKさんだった。山頂までラッセルを交代しながら同行させてもらった。雪は、概ね踝から多くて脛上位だが、実に重い。久々汗をかきかき登って行った。

空はどんより、時折小雪が舞っていたが、登るにつれ青空がのぞく。ブナの木に付いた雪の花がとても綺麗だ。不動平辺りから徐々に天気が回復。越後三山方面は陽が差していた。最後の直線を上りきり、山頂付近で雪穴を掘り、天気の回復を待つ。ガスがだんだんと飛ばされ、大雪庇が姿を現す。感動ものだ。そうこうしているうちに後続が続々と上がってくる。その一人に、やはり休暇を取ってきたOさんと久々の再会。上空を見上げれば青空が広がっていた。

名残惜しいが下山開始。適度に積もった新雪をを気持ちよく滑る。山スキーの醍醐味である。キビタキ小屋あたりのブナ林は、雪も腐らず快適な滑走となった。しかし、雪はどんどん腐り、我々の本領発揮といったところだ。保久礼小屋の登り返しから後ろを振り向けば、白と青のコントラストが美しい冬の稜線が私たちを見送っていた。

重い、重い雪だ
先行する三条のKさん
平年と比べるとどんなものだろう
最近は平年がいつなのかもわからないが
キビタキ小屋
良い目印になる
越後の風景
カリカリバーンではない
TMさん持参の大粒いちご
甘ずっぱつ青春?の味がした
おお!いよいよ大雪庇が姿を見せてくれた
まずはひと滑り
柔らかいTMさんの滑り
徐々に足にくる
フカフカバーン
馬の背
超湿雪も問題なし



2019/01/22

2019.1.20 守門大岳

メンバー:SH、NI、HT、ES、TU
タイム:7:00二分 8:40保久礼小屋 9:50標高1300m 引き返し
    10:40保久礼小屋 11:55二分

雨が落ち始めたどんより空のもと二分より歩き始める。法面は問題なくシール登高可能、沢沿いルートもほぼ問題なし。しかしこの時期にしてはあまりに…。
保久礼小屋やキビタキ小屋の埋まり具合も、2週間前とほとんど変わらず。最近の降りは山雪傾向が多かったせいもあるかもしれないが、1月のこの2週間で積雪がほとんど増えないとは。
1300m程度で視界悪化と強風のため撤退。保久礼までは重い新雪を思い思いに。さらに下るにつれ、雪はずっしりと重くなり、急激なブレーキが掛かり前転しそうになる。雨と昇温が新鮮な腐れ雪を演出。それにしてもこの時期に雨が降ってる場合ではありません。

法面取り付き


完全復活も間近か


無念

スプリットボーダーHT




2019/01/21

2019.1.20 下権現堂山山スキー

メンバー:KK
コース:アクシオム~

静かすぎる下権現堂山

午後から用事があり、大岳Pとご一緒出来なかった。さて、さすがに昨日4回目の刈羽黒姫山に行ったので、今日はどこかと思ったが、2シーズンぶりの下権現堂山はどうかなと思い車を走らせてみた。

セブンで大岳PのIさん、Sさんと朝の挨拶を交わし、夜が明けきらぬスキー場跡に向かう。さすがに誰もいない。遠目にも藪がわんさか出ているのが分かった。気合を入れて出発。お~、何てことだ。前日のものと思われるトレースが1本。好きな人がいるものだ。今日はシールの効きが良く、どこまで直登できるか挑戦。アキレス腱が悲鳴を上げる斜度まで頑張る。

中段からは先行者と同じく、右のブナ林を登る。ゲレンデ跡を登るよりこちらの方が登りやすい。ゲレンデトップまで約1時間。汗が出る。空はどんよりだが、山頂は良く見える。大岳方面は、厚い雲の中だ。一旦下り、雪庇の発達した尾根を巻き気味に登る。三山方面は天気がよさそうだ。

終始直登を心掛ける。案外登れるものだ。車から2時間、山頂に到着。上権現堂山が間近だ。縦走もありだなあ。下りの滑降は、藪と超重い湿雪コンビ。練習にもならないような越後パワーに悪戦苦闘。最後は、作業道に乗っかりテール滑りを練習して車に到着。十二様にお参りしていると、みちぐさのWさん、Kさんに会う。2月の遭対訓練の準備だそうだ。Kさんとは今季2回目の遭遇。

六日町経由で十日町に戻るついでに、かの店に寄った。11時05分にもかかわらず、既に満車。諦めてそのまま帰路に着いた。

ゲレンデトップから
雪庇はそんなに発達していなかった
Mさんと辿った平地尾根
うねうねの稜線
何と陽が差してきた
苦しい滑り
十二様に安全祈願
この風景を見ると、映画の「猿の惑星」を思い出す












2019/01/20

2018.9.22-25 北鎌尾根~槍ヶ岳

流行に敏感な年齢でもないが早々にインフルエンザの診断を受けた。山に行けないので去年の山行で心に残る北鎌尾根を思い返し掲載します。



メンバ:HY、IH
コース:9/22 上高地~ババ平(幕営)
   9/23 ババ平~水俣乗越~北鎌沢出合~北鎌尾根~槍ヶ岳~肩ノ小屋(泊)
   9/24 肩ノ小屋~中岳~天狗平~ババ平~横尾(幕営)
   9/25 横尾~蝶ヶ岳ヒュッテ~横尾~上高地
レポート:IH


中高年登山者の夢「北鎌尾根」と最近耳にするけれど、まぁそんなことはどうでもいい。山を始めて三十数年、いくらでも機会はあったろうに、ようやくその時が来たまでだ。年度当初から「北鎌」「キタカマ」とほざいていたが、やはり単独では少し気が引けてしまう。一緒に登る仲間がいなければ諦めるかと思っていた矢先に救いの神HYさん登場!
9月の連休を利用して忘れかけた青春の山行を二人のオジサンは思い出しに旅立った。


<初日>
気合入れ過ぎ、食料詰め過ぎで最初から重荷に喘ぎ、キラキラ青春北鎌計画は即座にオジサン向け山荘一泊付き北鎌計画に変更された。一日目は北鎌沢出合改めババ平となった。

上高地でビニール傘を調達。雨も楽し!

雨の徳澤

雨止み賑わう横尾

明日越える稜線とババ平

おだまき専用エスパース御殿

<二日目>
翌朝は3時前に起き出し満点の星空の中を歩き出す。乗越で夜明けを待ち北鎌沢へ急なザレ斜面の道を下る。北鎌沢の登りは難義だった。水量豊富で水分補給には助かったが容赦のない急登の連続で正直バテバテだ。ようやくたどり着いた北鎌沢のコルで芍薬甘草湯を処方し気合を入れ直す。いよいよ北鎌尾根へ突入だ。雄大な景観に圧倒される。独標は大きく高く槍本峰は隠れているが、裏銀座や遠く後立の山々が青空の下ゆったりくつろいでいるようだ。しかし、我々はくつろいではいられない。槍ヶ岳は遥かに遠い。 独標を越えるといよいよ槍ヶ岳は大きく迫ってくる。槍は子孫の代まで健在だ。16時頃に北鎌平に到着。ここからの槍ヶ岳は独特な岩肌で陰湿な暗い岩稜だ。大きな岩が堆積した所で少し休み先行者のルート取りを概ね頭に入れる。山頂直下のチムニーもHYさんの危なげない登攀によって乗っ越せば、そこが山頂だった。HYさんと登頂の握手を交わし記念写真を撮りすぐに下山。山頂には多くの登頂者がいて余韻に浸る隙間がなかった。
真っ暗!ここで夜明けを待つ

朝焼けの独標

朝焼けの槍ヶ岳

北鎌沢(下部)

北鎌沢(上部)

独標を目指す①

独標を目指す②

麗しき裏銀座の山々

難所コの字岩(通過後)

槍は遥か!

北鎌尾根に立つ

北鎌尾根は重厚だ!

千丈側トラバースルートへ

北鎌平から見上げる

あと少し!

チムニーを登る

オジサン達の頂!

今日のご褒美!小屋泊り。

<三日目>
今日はすっかりオジサン山旅Joyの世界に。中岳から氷河公園を散策してババ平に戻り荷物を担いで横尾で幕営。天狗平のナナカマドの色づきはイマイチだったが、それでも青空と黄葉と槍ヶ岳が収まる風景を思う存分に味わうことができた。

槍ヶ岳と日の出

朝焼けの岩稜(奥に前穂北尾根)

朝のにぎわい

歩きよい登山道

振り返れば...槍

穂高は次回にとっときます!

天狗池と槍

余韻を楽しみつつ

ナナカマドの紅葉には早かった

今宵は横尾のエスパース御殿

<四日目>
雨は上がり蝶ヶ岳を目指す。雨の匂いが残る森の中を漂うように登山道を歩いていくうちに雨が降り出した。森林限界を越えると、そこは晴天の北鎌尾根の記憶が吹き飛ぶほどの暴風雨の山稜だった。冷たいけれど懐かしい山稜。途中かわいらしい雷鳥親子に遭遇。彼らはこんな天気の方が自由に歩けるんだろなぁと感心する。ヒュッテには途中で抜かれた異国の若い二人がストーブで暖を取っていた。我々も同じストーブを囲む。HYさんがいろいろと英会話をしかける。ムムムやはり英会話は山を楽しむうえでもこれからは必要かもしれないと思った。約1時間の滞在で心も体も温まった二人は、冷たい雨合羽を再び被い来た道を横尾へ戻り、三度荷造りして小雨の中を上高地へとよたよた歩くのだった。

濡れた森は美しい!

葉は破れても輝く生命

森林終わり、暴風雨始まる

雷鳥との2ショット(本当は4羽いる)

蝶ヶ岳ヒュッテで雨宿り

蝶ヶ岳はまたゆっくり来たいなぁ。

横尾撤収。レンズ曇って雰囲気あり!

いろいろ荷背負って帰る図
 

こうして「キラキラ青春北鎌計画」は「頑張りオジサン北鎌山行」となったが、北鎌尾根を辿ることができたことは何にも代え難い青春?の1頁になった。あらためて相棒のHYさんに感謝である。

「目標を立ててそれに向かって進むこと」は仕事でもスポーツでも趣味でも何をするにも必要なことだ。山を趣味にして長いけれど自分にはそういう考えが薄かったと思う。今さら感は否めないが、小さくとも目標を立てて趣味の登山を楽しめる活動をしていきたいと思う今日この頃だ。