2015/04/29

2015.4.29 巻機山山スキー/ハイク

メンバー:NI、HO、KK
コース   :清水~井戸尾根~巻機山~6合目上~ヌクビ沢

連日続く高温に、気持ちは沈みがちになっている。シーズンの終了はもうすぐだろうか。いやいや、まだまだ行けるところはあるだろう。そんな想いと共に、今日は巻機山に向かった。

除雪は進んでいるようだが、管理棟で通行止めであった。なんでも今年は雪が多く、既に1ヶ月近くやっているそうだ。桜坂のチョイ先でスキーを履く。尾根は雪が切れており、一部担ぐ。もう少し先から登ればよかった。井戸の壁もブナの穴が大きくなってしまい、結局板を担いだまま登り切ってしまった。早かった。

5合目のブナ林で漸く本来のスタイルに。6合目から見る天狗岩が迫力満点。ヌクビ沢はデブリの痕で黒い。7合目からの急登は滑沢の源頭に雪が繋がっていたが、後2~3日で切れてしまうだろう。風はそよそよと吹き、気持ちがいい。ニセ巻機山から下ると、避難小屋が屋根だけ出していた。鞍部から最後の登りを頑張れば、越後三山のお出迎え。空気が澄んでいるのか稜線がくっきりである。

よれよれになりながら巻機山山頂に到着。今季3回目。それぞれに思い出に残る山行である。避難小屋までひと滑り。そしたらなんと、ホッシーさん、ハッシーさん、新井先生が。またもオタク全開。3人方はヌクビ沢から上がってきたとの事。雪の状況など聞きつつ、楽しい時間を過ごすことが出来た。

滑沢源頭は傾斜もあり、快適だった。更に今日は、ホッシーさんの情報から久しぶりにヌクビ沢に滑り込んだ。雪はいい具合に湿り、傾斜を感じないで落ちていける。ギャラリーがいるのでちょっと緊張。大きな斜面を下り、沢底に到着。デブリに気をつけながらどんどん下がって行くと、藍瓶の滝付近。全く割れていない。スピードを出して台地に這い上がれば核心は終わりである。後は駐車場を目指して行くだけだ。ブナの緑が鮮やかで、思わず溜息が出てしまった。魚沼は春爛漫である。








ぼよがいっぱい









いつもの天狗岩
今日も迫力である











先日訪れた霧の塔方面











7合目の登り
人生も何合目?










切れ切れの源頭











いつもお世話になります











三山も黒いところが大部分











今日の僕はちょっと疲れ気味です











避難小屋に向かって










ホッシーさん達












滑沢源頭











ヌクビ沢へ下降











快適斜面が続く










今日は3人でした












下から仰ぎ見る天狗岩












急げ、急げ











越後の春です










2015/04/27

2015.4.25-26 小松原日蔭山山スキー

メンバー:SH、TU、SI、TM(ゲスト)、26日KK、MK(清津)
コース   :グリーンピア津南~小松原

(25日)
初山泊まり。SHさんの70Lを使わせていただく。ザックの大きさ、重さに驚く。7時にグリーンピア集合。KKさんがお米を持って車を回しに来てくれる。KKさんとは一旦ここでお別れ。明日朝小松原の小屋で集合。

荷分けで大分手加減してもらったが、ザックを担いで雪面第一歩。肩にかかる重さに一抹の不安がよぎる。だらだら登ったり降りたりを繰り返し、緩い尾根を登る。目指す日蔭山の白い斜面が遠い。TMさんは軽快に、TUさんはぐんぐんと前を行き、あっという間に姿が見えなくなる。SHさんはペースを合わせてくれてゆっくりと。待ってもらって休憩を繰り返し、小屋までなんとなく辿りつく。

荷を下ろし、まずはひと休み。TM、TU組はプシュッと一本燃料を補給。午後から黒倉山、小松山の斜面を滑る。雪の腐った斜面の登りも滑りも苦手だが、黒倉山のツリーランは好きだ。今回は自分以外はテレマーカーが3人。跳ねるように滑る後ろ姿がかっこいい。

小屋に戻ると早々に宴会が始まった。天気がいいので、雪をテーブルに外で煮炊き。私がおたおたしている間に、3人が手際よく調理を開始する。モツ煮を前に次から次へとアルコールが出てくる。この燃料があったから足取りも軽かったのか、なるほど。本番は小屋の中で「すき焼き」。久しぶりにたっぷりお肉をいただく。

寒気が来ているらしく、だんだん気温が下がる。禁酒のSHさんが羨ましそうにアルコールを眺める。酒が入らない二人は寝袋に入りこむ。しばらく話は続き、お酒が切れたのを期にこの日は就寝となった。(SI

(26日)
朝3時スキー場の端で準備をして、今日も長い道のりを歩き始める。一日遅れで清津のMKさんと皆の待つ小松原小屋を目指す。夜空が綺麗で、眼下に津南の灯が見える。超デコボコの畑の横断は長く、次第に夜が明けてきた。物見尾根で日が登る。久々のご来光に思わず手を合わせた。

下の代から緩い尾根を辿り、最後沢に降り立ち、そのまま進めば小屋に到着。朝日が眩しい外の雪テラスで、朝食をご馳走になる。美味しかった。昨夜の酒宴の様子を聞いていると、楽しかった一夜が想像できた。ゆっくりしたところで日蔭山に向けて準備をする。

小松山の中腹を渡り、中間の沢を横断して日蔭山に登り詰めた。稜線に出ると圧倒的なスケールで苗場山の北面が現れた。今日は昨日より空気が澄んでいるらしく、辺りの山並みをくっきり見ることが出来る。絶景である。いつも麓から仰ぎ見る日蔭山の大雪渓を試乗会よろしくテレマーカーが、板を代えて滑りまくる。TM師匠の華麗なるターンに溜息か。

記念写真を撮り、いざ滑降へ。広い斜面に思い思いシュプールを描く。沢底に入っても快適な滑りは続き、適当なところでトラバース。振り返るとその大きさなスケールにびっくりする。来た沢を乗り越え黒倉山に登り返す。山頂からのツリーランで一気に小屋まで滑り込むことが出来た。汗をかきつつTUの待ちに待ったビールは、本人の数え間違いで全部飲んでしまったようだ。

パッキングを済ませ、また長い道のりを帰路に着く。畑を過ぎ、ゲレンデに入る頃になるどんどんスキーが滑らなくなる。滑らないどころか、下りラッセルである。車に到着して滑走面をみると、ねっとりと異物が張り付いている。ホッシーさんのブログにあったものと同じようだ。これは何だ。大気汚染物質なのか。何となく不安を覚える最後となった。しかし、いつも憧れに思っていた日蔭山の雪渓を滑ることができ大満足である。そして、何を隠そう日蔭山は十日町市、地元の岳なのである。 (KK記)








ここから長い旅路の始まり












右から
黒倉山
小松山
日蔭山









下の代から緩い尾根を登る













おはようっす












鳥甲山から奥志賀











苗場山北面
まだ行けるか














十日町の最深部
霧の塔











ここまでやってきました















SHが行く











沢底に落ちていく











TM師匠











テレマーク開眼か











遥か市街からここが見えます













黒倉山から一気に小屋へ












昼飯を食べて帰ります

2015/04/20

2015.4.19 日向倉山

メンバー:KM、TH、SH、SI、SH、HO、ST、TU、KK、TM(ゲスト)、MW(ゲスト)
コース  :銀山平~赤崩山肩~日向倉山

昨日の静かな(ちょっと人恋しかったが)山旅を満喫し、次の藪山をどこにするか、なんて少しも考えもしなかった一夜が明けた。疲れすぎてよく眠れなかった。

今日は会山行で、銀山平の日向倉山に総勢11人で登り、滑ってきた。小出のゲート前には既に凄い数の車が駐車していた。丸山か、駒か、それとも日向倉山か。トンネルを出てまず驚いた。銀山茶屋の屋根が潰れている。駐車場の除雪がされておらず、お店を閉じたらしい。美味しかったのに残念である。スキー、つぼ足それぞれのスタイルでいざ出発。会長も来ているはずだが、姿は見えない。先に行ったみたいだ。

いつもの急な尾根を登るが、つぼ足トレースがたくさん刻まれている。SI、今日も試練の連続の様相を呈する。赤崩山の肩に着いて会長と合流。天気は快晴、おしゃべりも順調。会らしさが溢れている。広々とした尾根を思い思いに歩く様子は、まさに春山ならではの光景である。荒沢岳と並びながら山頂を目指す。

山頂直下の急登をひと登りすれば、ピークがはっきりしない山頂に到着。未丈ケ岳から毛猛方面、会津、越後三山の風景を堪能する。滑り組はここから日向倉沢にドロップ。始めこそ急傾斜であるが、そのうち傾斜も緩くなり、ザ!春スキーである。SIはST先生の熱い指導で降りてくる。まだまだ試練は続くであろう。「ああ、ヌクビ沢を思い出すな~」と感慨深くTU。あの時は本当に辛かったのだろう。

最後まで滑り降りてはいけないと思いつつも、つい河原まで出てしまう。川を渡渉、北ノ又川に落ちないようにトラバースなど、最後のおまけを無事クリアーして車に到着。歩き組とほぼ同時だった。今日は、この後会の総会で、いそいそと帰宅した。






やせた尾根の急登












駒ヶ岳
果たして今日はどのくらいの人が入っているか











荒沢岳
蛇子沢も行ってみたい










今日は何の話に花が咲いているのか











実に春山ですね












思い思い












未丈ケ岳
沢が呼んでいる











これを春合宿にしましょう











踏ん張るSI












沢底へ
待っていてくれ!










ST先生のスピードに乗った滑り












快適 春スキー










おまけの渡渉

2015.4.18 ネコブ山山スキー

メンバー:TU、KK
コース   :三国川ダム~十字峡~下津川蛇崩沢右岸尾根~桑ノ木山
      ~ネコブ山 ~ 銅倉尾根~十字峡
タイム   :4:30三国川ダム~6:00十字峡~7:10蛇崩沢出合~9:25桑ノ木山~
             10:55ネコブ山~16:20ダム

何処に行こうか。定番はやめて、今でなければ見ることのできない景色を見に行こう。ネコブだ。

朝4時半。もう空は薄明るい。さあ、気合を入れて頑張ろう。三国川ダム右岸道を進むが、途中雪が切れたり、デブリに道を遮られたり、シールのままアスファルトを進んだり、すっかりYASUHIROさん風になってしまった。十字峡までは長く、1時間半たっぷりかかる。トンネルを抜け、下津川出合に到着。導水管脇の階段を登るか、下津川を遡るか。今日は後者を選び、アイゼンを付けて深い谷に入る。

谷には至る所デブリだらけ。林道を乗り越え、急傾斜のまま渓に落ち込んでいる。緊張が続いた。いくつかの枝沢を過ぎると谷は広がり、蛇崩沢右岸尾根に到着したことがわかった。ここから標高差1,000mを登り上げるわけだ。かなり辛そうである。ブナの根元に空いた穴に落ちないように高度を上げていく。樹間から阿寺山や大兜山がチラチラ見えるのがこころの支えとなった。

途中熊の足跡に脅えながら登れば裏巻機、中ノ岳、八海山が姿を現した。折れそうな心がなんとかもってくれた。まばらになったブナ林を抜け、雪原を上がれば桑ノ木山の稜線である。疲れたの~。稜線に上がれば上越国境の峰々が屏風のごとく尾根を囲んでいる。更に越後三山、これから向かうネコブ山、その奥に下津川山。いつ見ても圧倒される景色である。

もうここまでで満足と思ったが、気力を振り絞り桑ノ木の広い尾根を進む。鞍部から少し藪を横切り、急な斜面を登りつめれば、ネコブのコブが雪原の上にポコンと浮いていた。不思議なことにこのコブは、大雪の時も一番早く姿を見せるのである。周りの景観を見ながらしばし休憩を取り、下山にかかる。雪質はザラメの好条件。急な沢状を滑り、あっという間に快楽の時は過ぎてしまった。

桑ノ木からの牛の背に似たななだらかな尾根を下へ下へ。真正面には三山。最高の気分である。すると、おっと登山者が来るではないか。静かな山を望むのに、人と会うとなぜか嬉しい。単独の方1名。聞けば雪は思った以上に早く切れてしまいそうである。尾根に張り付く雪を拾っていくものの、ついにその末端は藪の中に消えてしまった。ザックにスキーをくくりつけ、試練の藪こぎスタート。

踏み跡を下がるもスキーは枝にひっかかり、我々の行く手を阻む。朝下津川出合から見ておいた斜面に張り付く雪を探しながら降りていくと、ありました。取り付きは藪だが、なんとか階段を降りなくてもいい雪面を発見。後はトンネルまで一気に下った。(かなり急傾斜であったが)

更にここからダムサイトまで長~い林道歩き。山行時間は12時間に近づいた。痛い足を引きずって自分の車に辿りついた喜びはこの上ない。充実過ぎる一日が終わった。






まずは十字峡までの右岸道
第1の試練













これにやられたらお終いだ











三国川に架かる橋















トンネルに入る












下津川を上流に向かう













蛇崩沢右岸尾根
垣間見えた中ノ岳
急登である









Zさんが登った大兜山
来季は行ってみたい











ついに絶景が目の前に












ネコブ山まではまだ距離がある













大きいなあ












下津山と小沢岳
雪は切れ切れ













今日一番、最初で最後の快感


























シュプールくっきり















この景色は今の時期だけ












銅倉尾根下部
第2の試練突入











下津川全景
奥の急な尾根を登った










そして帰り道
人生とは鍛錬である