2020/09/27

2020.9.22 男体山

 メンバー:SH TH

コース:二荒山神社中宮から往復

前日の日光白根山から下山し、日光湯元温泉の日帰り温泉にて汗を流した。この温泉、日本で4番目の濃度と言われる硫黄温泉。白濁した温泉は肌触りが柔らかく湯加減も丁度良く、料金も安くとても気に入った。男体山登山後にもう一度寄って湯につかった。湯元温泉のキャンプ場でテント泊の予定だったが、予想外のあまりの混みように急遽、場所を変更する羽目に。

朝6時過ぎに出発。標高1280m。標高差は1200m。二人とも初登山。
どんな登山道、どんな山頂だろう。今日も眺望は期待できない。

まずは二荒山神社で記帳を済ませ、登拝料を支払い
お札をもらう。安全登山を祈って登拝門を通る。

1合目近くまでは階段が続く。

樹林帯の中の緑の笹原がきれいだ。
このあたりの斜度はまだそんなにきつくない。

3合目から4合目までは治山工事用の車道を歩く。


いよいよここから本格的な登山か?立派な鳥居。

5合目。このあたりもまだ笹原に覆われている。
しかし、6合目を過ぎると全く違う登山道に。

岩の多いがレ場に変わる。そして斜度もどんどんきつく
なってきた。上部に7合目の避難小屋が見える。

7合目に到着。がレ場は広いのですれ違いは楽。4合目、
5合目、6号目にも神社に関係しているのか小屋があった。

急登が8合目近くなると緩やかになり、登山道もガレ場はなくなった。

そして9合目。あともう少しか、と思うが疲れも
出てきてここから山頂までが長く感じた。

時折、ガスが切れて中禅寺湖や戦場ヶ原が見えた。

SHの足の運びに疲れが見えた。自分もだったが…。
山頂は近いのになかなか着かない。

おぉ!やっと頂上が見えた。

9時30分、山頂に到着。二荒山神社の奥宮で参拝。


高さ3.5メートルあるという剣。

剣のある岩の上から奥宮方面を見る。広々とした山頂。
さすがに山頂は寒く、着込んで休憩。暖かい
飲み物や食べ物がおいしい季節になった。

下山は早い。二荒山神社中宮に到着。


駐車場に到着。目の前は中禅寺湖。


2020.9.21 日光白根山

メンバー:SH TH

コース :菅沼登山口~弥陀ケ池~山頂~避難小屋~五色沼~弥陀ケ池 ~菅沼登山口

4連休、百名山ということで、ここより下にある有料駐車場も多くの車があった。看板から右に進む。駐車場がすでに標高1735メートル。

最初から急登はなくシラビソとクロベといった樹林帯の中の広めの登山道で歩きやすい。かなり前に登った道だが、全く覚えていない。

9時過ぎに急に視界が開けたと思ったら、弥陀ケ池に到着。その先に山頂。あいにく、山頂付近はガスの中。ここはもう紅葉が始まりつつあった。

弥陀ケ池からいよいよ山頂への急登に取り掛かる。

どんどん登山道は傾斜がきつくなっていく。かなりの急登!農作業と仕事疲れが残るSHの足取りは重いようで、すぐに距離が空いてしまう。それでも一歩一歩足を上げて進む。

高度が上がると弥陀ケ池がかなり下に小さくなった。
しかし、山頂はまだ先。


火山の最後の噴火が明治22年。爆裂火口跡が付近一帯に残っていてものすごさを感じる場所だ。


下山開始。ロープウェイから来る登山道を行き、そこから左にコースを取って避難小屋へ向かう。
山頂は記念撮影を待つ人で長蛇の列。奥白根神社が祀られている方から山頂を振り返る。もう数十分前からずっと列になっている状態が続いている。


避難小屋に向けてどんどん下る。眼下に五色沼。斜面にはマルバダケブキの咲き終わった後が一面に見られた。きっと花の見ごろは素晴らしかったことだろう。

あっという間に山頂があんなに遠くなった。

このあたりはとても雰囲気がよいところ。赤い屋根の避難小屋が見えてきた。

避難小屋に到着。

避難小屋から10分ほどで五色沼に到着。ここも雰囲気がよく、五色山や前白根山の眺めも良い場所だ。

五色沼から見上げる日光白根山の山頂。

13:45 駐車場に到着。




2020/09/06

2020.8.29-30 梓川遡行~国師ヶ岳~金峰山~廻り目平

メンバー TU、SH、IH、RK(NCC)
<1日目> 5:00東部湯の丸SA集合 6:00廻り目平(車1台デポ) 7:00梓川林道入口(P)7:15発 8:00入渓 8:20美滝① 9:00堰堤① 10:00美滝② 10:45堰堤② 11:15潰れ小屋① 11:30潰れ小屋② 13:40岩小屋(泊)
<2日目> 7:00岩小屋発 8:45国師ヶ岳 9:50大弛峠 11:50金峰山12:05 12:20金峰小屋 14:00 廻り目平着14:30 15:30海ノ口温泉16:00 17:00東部湯の丸SA

 計画を聞いた時に実はそんなにときめかなかった。奥秩父は遠いし、どちらかと言うと越後のブナ林の中を流れる美しい沢登りに行きたいと思っていたからだ。でもSHから「山の会のHPを飾っている岩小屋に泊るんだぞ」と言われ、久しぶりにSHやTUと沢登りに行くのもいいかなぁ~と同行することにした。結果、とても良かった。

初めての山はとても新鮮で記憶に残る山行になるだろう。 高速道路を降り野辺山高原から川上村に入る。標高1000mある高原には田圃がない。その代わりに高原野菜の畑が一面に広がり朝日に輝いていた。背丈より高いタイヤの巨大トラクターがそこらじゅうに走っているのも驚きだった。SHは高原野菜がこんなにあるなら野菜は買ってこなきゃ良かったと悔しがった。
 信濃川(千曲川)の源流である梓川林道は悪路で奥まで行けず計画より余計に歩くことになったが、天気はいいし、唐松の緑が美しいし、紅一点RKもいるし、ウキウキ感は半端ない! その名も「梓2号」橋を渡りしばらく行って入渓となる。 沢は素晴らしかった。すぐに2m程の美しい滝が現れる。荷を下ろし休憩。RKは竿を出し手慣れた動作で竿を振る。黄色いラインが延びて沢に落ち流れに乗る。さっと竿を振り直し再び沢にラインが延びる。カッコいい! SHも竿を出すがラインを忘れたらしい。残念ながらその竿はいざという時のツエルト用ポールとしてしか使い道がなさそうだ。 その後もRKは良さそうなポイントがあると竿を振り、男共の視線を一身に受けるのだった。そして待望の当たりがきた。最初の堰堤のたまりだったと思う。かかった魚が水面を跳ねた。と、その刹那、魚は消えた。悔しがるRK。そんな姿も可愛らしかった。

 沢沿いは針葉樹林が多く、その下部は苔が一面を覆っている。これがとても美しい。上を歩くのが申し訳ないように思えてくる。苔に覆われた森はとても幻想的で、樹林を通して陽に輝いたり陰ったりして、その景色は異国の森を彷徨い歩いているような気分に浸れた。 途中に小屋が2つあったが、どちらも樹が倒れて屋根を突き破ったり押し潰していたりしていて使い物にならないようだ。砂防提を作るためにだいぶ奥まで林道が延びていたらしく、その当時の名残なのだろう。

登りながら、こんな道なき道に登山者など我々だけだろうと思っていた。なので上から人が歩いてくるのを見て驚いた。フラフラと歩く姿はまるでこの世の者でないような感じだった。近づくと50~60歳くらいの男性で、このルートは二度目だと言っていた。岩小屋まで1時間くらいと言っていた。 そしてもういないだろうと思っていたら、また一人降りて来た。ビックラポンだ。30~40代の男性で岩小屋を目指していた。岩小屋はまだ上だ。岩小屋を見つけられずに下り過ぎたようで、ブツブツ言って登り返して行った。出合った二人とも、何となくだが、普通ではないオーラが出ていた。 TUのピッチが上がる。岩小屋を目指し登り返した男性を追い、追い越し先を行く姿が見えなくなった。後発3人も男性に追いつきほぼ同時に岩小屋に到着。HPと同じ岩小屋が目の前にある。大きい!10人位は楽に泊まれるだろう。先着の我々は岩小屋に入り荷を下ろす。男性はいつの間にか消えた。(岩小屋の上の樹林に幕営していた) 

焚火の準備。まずは薪の調達。落ちている木々はほとんど湿っていて良い薪が見つからない。しかしTUは良質の薪を大量に運んできた。流石だ!なんと立ち枯れの木を見つけ揺らして倒すらしい。いつの間にか当会きってのサバイバル登山家となったTUである。 四苦八苦したが、火が付いてしまえばこっちのものとSHはさらに焚火を安定させようと必死に煽ぐ。

岩小屋ではTUとRKで豪華ディナーの準備に忙しい。TUの100ℓザックからは次から次へと美味しい食料が出てくる。ビールの量も半端ない!カンパーイ!! これでもかというほど豪華な夕食を終える。焚火は燃え続け、夜は更けていく。食べ過ぎたためか早くも睡魔に負け早々に寝袋に入る。水場も近く岩小屋の居住性は素晴らしい。鼾も歯ぎしりもなく?静かな夜は更けていく。おやすみなさい。

翌朝、目覚めの良い人と悪い人といたようで、私は良い方だった。 SHが食担した朝食を美味しくいただき、予定どおり7時に岩小屋を後にする。よく探せばかすかな踏み跡があるのかも知れないが、道なき道である。ただ針葉樹林帯なので明るく悲壮感はない。高度を上げるごとに籔の状態も悪化していたが、一転して明瞭な道に出会うこともあった。そして籔を抜けた所が国師ヶ岳の山頂だった。目の前にドーンと富士山も見え感動的だった。

国師ヶ岳からの下り道にも驚いた。大弛峠までの樹林帯の登山道はほとんど木道。それも立派な階段だった。たかが登山道ではあるが相当難しい設計だろうとSHも唸る。 大弛峠の駐車場をつっきり喧騒をさけ金峰山への登山道へ入る。ペースアップして登り、コースタイム1時間近く短縮し金峰山へ到着。いつの間にか雲に覆われ展望は効かなかった。

あとは下るだけ。一気に降りようとTUとRKが先に行く。 金峰小屋を過ぎると二人の姿は見えなくなった。そしてとうとう雨が降り出した。通り雨と甘く考えていたらどんどん激しくなり、全身ずぶ濡れ状態で雨具を装着。川と化した登山道を黙々と下る。丸太の橋を渡ると林道で廻り目平までが長かった。TUとRKは雨具も付けず歩き通り我々よりも20分早く着いたとのこと。 梓川林道まで車を取りに行き、海ノ口温泉で汗を流す。東部湯の丸SAでラーメンを食べて解散。最後は降られたが長くも楽しい山であった。