2020/06/29

2020.6.28 未丈ヶ岳

メンバー:TM(みちぐさH) KK
コース:三又口登山道

深山幽谷 消えゆく紫蕨道


シャクナゲと銀山平の山並み
愛読書「越後の山旅」によると、江戸時代末期の頃は只見川方面から出る鉱物を小出郷方面に運ぶ運搬道として道は踏まれ、その後用材の運搬、更には戦時下で再び鉱物資源の運搬と歴史的に興味深い場所である。更に時間を経て「ゼンマイ道」「釣り師の道」と山深く道は延びていった。しかし、経済の発展生活様式の多様化により、かつての踏み跡は深い藪の中に消えようとしているのである。

シルバーライン入口で待ち合わせ。雨が降っている。下がったままのテンションで車を走らせる。トンネルのシャッターを開け外に出る。まあ、ここまで来たので行けるところまで行ってみようと、前向きな姿勢に。有意義な時間にしよう。

3年前残雪時期に日向倉山からスキーで山頂に立ったが、無雪季はいつ以来であろうか。幾度か沢を渡渉し、黒又川に架かる鉄橋を渡り尾根に取り付く。後は、尾根を忠実にただ登るだけ。とりあえず、松の木ダオまで頑張ることに。歩き良い尾根をおしゃべりをしながら歩く。周り一帯が深く切れ込んだ谷と緑豊かな樹木に覆われている。山が深い。

気温は高く、汗で肌はぐっしょりだ。ダオから急登を登り、途中からMさんは食材探しに忙しい。かすかな記憶しかないが、そろそろ山頂かと思ったら、ポッと山頂下のコルに出た。只見川向きの斜面には残雪が残り、晴れていればとても気持ちの安らぐ場所である。

そして、今日の昼食はタケノコと野菜の入ったラーメンである。あんなに暑かったのに、山頂では手がかじかむくらい寒かった。熱いラーメンに七味唐辛子を効かせたら、体が暖かくなった。そして、少しガスが晴れ、日差しが届くと今度は暑い。虫がわんさか寄ってきた。平ヶ岳~会津~越後と奥深い山々を堪能する。

帰りは、鉄橋の先の道を行かず、沢をプチ遡行した。久し振りの沢感覚が心地良かった。

いざ雨山行

鉄橋を渡る

山が深い

快適な尾根道

三つ岩

振り返る

山頂にて たった1,500mとは思えない

草原と残雪

大鳥池に今度は行ってみようか

調理中  この山にはマナスルが似合う

三山とシャクナゲ

尾根に点在する立派な松

未丈ヶ岳全容

沢遊び

詳しいコースガイドは、分県ガイド最新版へ





2020/06/27

2020.6.21 平ヶ岳

メンバー:SH TH
コース :鷹ノ巣登山口から往復

ずっと以前から一度は行ってみたかった平ヶ岳。アプローチが非常に長く、日帰りでも大変な山という。日がもっとも長い今がチャンス!天気も大丈夫だということでとようやく実現した。

平ヶ岳・・・なんと奥深い山、なんと山容の大きいこと。深田久弥は、平ヶ岳が利根源流地域の最高峰であること、長く平らな頂上は甚だ個性的であると書いてある。確かにどこから眺めても頂上が大きく平らでわかりやすい山だ。憧れていたその山に向かって歩くことができて嬉しかった。
    …しかし、疲れた…。長かった…。もうこれで大満足!

 前日、夕方になっても車は少なく、ゆったりと過ごしてテント泊

 日が暮れる前に撮影。明日はがんばるぞ!と気合が入る


 とにかく早く出発しようと午前3時頃に登山口をスタート。
 ヘッドライトの明かりを頼りに一番の急登を登った。3時45分の景色
 

 急登をまもなく登り終えます。

 ペースがよかったのか、爽やかな天候のおかげか、4時40分に到着。
ここまで3.3㎞。平ヶ岳までは7.2㎞だって。先は長~い。

 ここから下台倉山までは急登なく横移動。

奥へ奥へと歩いてここは白沢清水。6時25分。

 木道を通り、緩やかな上り下りを繰り返し進めば、
いよいよ 池ノ岳への急登に取り付く。


 7時45分、楽園のような 池ノ岳に到着。今までの風景とは全く別。

チングルマがそこここに咲いていた。ほかにもヒメシャクナゲ、
ハクサンコザクラ、イワイチョウなど。
 ワタスゲと残雪

8時20分、 やっと着きました!平ヶ岳山頂。


 見えるは 池ノ岳。これから玉子石に向かいます。

分岐点から見る玉子石方面。まだまだ残雪多い。

 雪の壁を登る

これが玉子石か…。自然のなせる業か。
 玉子石方面から見た平ヶ岳山頂

  池ノ岳への登山道の途中から。

  池ノ岳から下る途中から見る平ヶ岳。本当に大きいいい山です

 朝から燧ケ岳の山頂部分だけガスに隠れて
いたが、下山途中からすっきりと。

遥か遠くになってしまった 池ノ岳と平ヶ岳

最後の最後にあの急な登山道を行かなくては…。
足に疲れが…。14時15分に無事登山口に到着。
駐車場は満車状態。県外ナンバー多い。やっぱり百名山だ。


2020/06/22

2020.6.21 巻機山山スキー

メンバー:KK
コース:ブサノ裏沢

遅れた板納めと人との出会い

1人1人にそれぞれの人生
コロナ自粛解除を受け、それでも多少なりとも人出は増えるだろうと予想していたが、想像をはるかに超える登山者。みんなこの日を待っていたのだろう。だが、ちょっとあとが心配の面もあるが。

眠い。あと1時間遅らせて大丈夫だろうという弱気な気持ちを振り払い、家を2時半に出た。最終セブンの駐車場には、既に数台の登山者の車。早いね~と思いつつ国道を走ると
後続のライト。もしやと思いつつ桜坂へ。うお~!凄い車。夜が明けたらどうなっていることやら。渋滞に巻き込まれないうちに出発。今日は、何時間で山頂に行けるだろう。

ニセ巻機に着いて、いつもの風景。群馬側から滝雲がどんどんと流れ込んでいる。主稜線は、いつものように風があり、心地良いよりか、ちょっと肌寒い感じだ。山頂までの時間は、3時間を切った。いいペースだった。さあ、目的地に行きましょう。

ブサノ裏沢の雪渓は、登山道すぐ下まで繋がっていた。4月以降寒かったせいもあるのだろうか。沢からどんどんとガスが湧きあがっていて、視界30mといったところか。天気待ちも兼ね牛ヶ岳まで足を延ばす。ガスは徐々に取れ、展望が広がった。ブサノ裏沢もはっきり見えてきた。急ぎデポ地点まで戻り準備をする。しかし、間もなく、またしてもガスが湧き始め視界超不良。

(出会い1)回復を待っている間に八王子の青年と立ち話。今年31歳。自分でやりたいことと、今の生活の狭間で悶え苦しんでいた。まだまだ話し足りないようであったが、視界が幾分開けたのでお別れとなった。

(出会い2)結局ガスは更に深くなり、50mばかり滑って板納めとした。今事故を起こすわけにはいかない。又ザックにスキーを括り付け下山する。巻機山頂で名古屋から来た方とおしゃべり。百名山を目指していて、昨日は越後駒ヶ岳。スライドした人は3人とのこと。ほぼ単独で、残すところ20座ちょっとらしい。同年齢位でこれからが正念場だそうだ。8合目でお別れする。

(出会い3)登りはまだしも、下りが試練だ。スキーのテールが岩にあたり、よろめきながらの下山。すると、下から大汗をかきながら登ってきたのは、地元のkさん。巻機山の主である。来季もラッセルで道は作っておきますとの力強い言葉。今日は、巻友会で小屋の掃除だそうだ。

(出会い4)6合目手目で見覚えのある後ろ姿。牛ヶ岳で会った厚木の青年だ。足が痛そうで、ゆっくりペース。急ぐ旅でもないので一緒に下る。何とこのO青年、車ではなく電車で来たそうだ。それも前夜塩沢駅から16kmの道のりを徒歩で!おえ~!令和の加藤文太郎ではないか!他の山行を聞いてもほとんどワンデイー。駅から歩きか、駅まで歩きか。すげ~。趣味も古本、読書。越後の山大好き。ところで帰りは、と聞くと2時のバスで帰るとのこと。まだ3時間以上もあるぜ。ということで、湯沢の駅まで送っていくことにした。いるんですね、こんな青年が今時。おじさんは、感激で涙が出そうでした。

結局満足のいく板納めとはならなかったが、なぜか心温まる山行となった。
癒やしの森

朝が来た

来季もよろしく

ワタスゲが揺れていた

水芭蕉が咲いていた

ガス湧く稜線

三山方面

おお!雪渓が顔を出す
急がねば

しかし

どんどん上がってくる

今度はいつ来れるか

今日もいい山行ができた

到着