2016/11/08

2016.11.6 西上州バリエーション縦走・マルチピッチクライミング

メンバー:MW 他3名(他山岳会)

一昨年、天候不順で行けなくなった岩稜ルートにお誘いいただき、不安を抱きながらの参加。先週の練習を思い出しながら、自宅でもザイルワークとルートの事前学習をしたが、下山するまでずっと緊張のしっぱなし。

それでも、マルチのリードと、トップで頂に立たせてもらったのは、「(簡単なとこなら)また次も・・・。」と思える良い経験となった。

登山口(と言っても登山道はない)から落ち葉の積もった急登で、いきなり喘ぎながら尾根に上がる。行きあたった岩場は、傾斜の強い樋状。急ではあるけれど、ざらざらの岩質で握りやすいホールドも豊富にあるので確保せずに通過できる。
ただし、直登で上部には抜けられないので途中から左のリッジに逃げる。

よくまあこんな所に・・・という岩稜上に建つ石碑。何が書いてあるのか読みに行く余裕はない。

左右切れ落ちた岩稜帯では、遠景を楽しむことはできるが足元をのぞき込むのはちょっと嫌。晴れてはいるけれど、時折強い風が吹く。「風やだ!怖い!怖くない!(緊張で)気持ち悪い!」など、一人悪態をつきながらも自分を鼓舞しながら進む。

金胴山の勇姿を眺めながら、基本的には稜線を、崖に行きあたったら少し戻って巻きを探す・・・と、ルートファインディングもみんなで協力しながらこなしていく。

標高は高くはないものの、急な岩稜アップダウンを繰り返すことと、木々に囲まれていない開放的なロケーションでなんだか凄い所にいる気分。

一つ目の難関と踏んでいた急なスラブのトラバース。取り付いてみるとフリクションも効き丁寧に探せば小さな凹凸に手がかり足がかりを求められる。今回ここではロープは出さなかったが、後半浮石があったりホールドが剥がれたりするので不安な場合は確保した方が無難かも。
ここの通過の後、すぐまた短いけれど更に立ったスラブトラバースが出てくる。

 所々残置してある、木の幹と一体となった古めかしい鎖やトラロープにも助けられながら本日のメイン難関と思われたマルチピッチクライミングのルート取り付きに到着。
1ピッチ目は私がリード。50mザイルで「あと2m!」のコール。んーーー・・・と迷って少し下がり岩と立ち木で支点を作って確保に入る。N軍曹が登ってきて、支点チェック。
すぐ上にリングボルトがあった。もう少し上がって落ち着いて探すべきでした。

2.3ピッチ目はN軍曹リード。事前学習の際、最も不安にさせてくれた高度感ありすぎの幅60㎝から1mほどのリッジ。しかし、実際に行ってみると長さはそれほどではなく、「今のとこがそうだったの?」という感じ。それでも、姿勢を低くして、ぜっっったいに左右を見ないようにして通り過ぎたのですが(>_<)


先頭で4ピッチ目をリードさせてもらい、無事にピークに到着。後続のOリーダー、Yさんを待つ。ほっとしたけど、安心してはいられない。下山は2ピッチの懸垂下降。木にロープが掛かったり、空中懸垂を含む下降点の見えない懸垂を先頭で行くのってすごい。
ありがたく3番手で降り、足が付いた時に今度こそ安心。

下山後、とっても充実した気分でクライミングを楽しんだ岩峰を振り返る。

2 件のコメント:

  1. 楽しそうですね。天候不順の越後と違い、晴れて気持ちよさそうで羨ましい。今晩から冬型で、平地でも初雪が降りそうです。この冬は出向に出なくてよいので、スキー三昧でしょうか。

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  2. 寒くなりましたねえ…。今日は冷たい風がびゅーびゅー吹いてました。越後の山は白くなったかなぁ、と思いを馳せております。秀山荘から、スキーのメンテナンスが終わったと連絡がありました。もうすぐですね!

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