タイム : 6:30入渓 7:20二俣 8:40三ツ釜 10:50大滝 12:40林道
メンバー : SH NY TU H氏(練馬山の会) 他新潟県連各会より 総勢17名
県連の山行は現地での前夜祭から始まる。
おだまき一行が車止めにつくとすでに宴たけなわ。NYさんがかつて在籍した練馬山の会のHさんもここで合流。さっそく輪に加わり、次々とビールの缶を空けていく。
NYさんとHさんの奥利根やイワナの話を楽しませてもらう。おもむろにHさんがバーナーとやかんを用意する、しかも麦茶を沸かすような大きなやかん。次に取り出したのは日本酒の一升瓶。栓を開けると、一気に全てをやかんに注ぎ込み、さらに持参したというイワナを放り入れる。出汁のよく出たイワナ酒。滋味あふれる酒を皆で回し飲み。たらふく飲んだSHさんの背中からむらむらと精気が立ち昇り、眼の奥にめらめらと炎が燃え出したのは言うまでもない。
朝のあいさつのあと、17名の大所帯がぞろぞろと出発。KKさんが今回のために刈り払ってくれたおかげで楽に歩ける。
ときどき胸まで浸かりながら進むも、水は少なく、また冷たくもない。水量が少ないだけでいくらか難度が下がっているはずである。
やがて泳ぎを要する20mのトロ場。まずはカッパの県連理事長が何の苦もなく軽く泳ぎ渡ると、後続をロープで引っ張ってくれる。随分楽をさせてもらう。
胸まで浸かりつつ
ロープを出してトロ場を進む
ザックを浮き袋にして引っ張ってもらうととても快適
さらに進み、小さな滝と淵を微妙なへつりで抜けると三ツ釜となる。釜を眺めつつ大休止。この先のヤド沢は大きく2パーティーに分かれての行動とする。
三ツ釜下部
三ツ釜上部より
ヤド沢はナメと滝が続く。高巻き、直登、確保しての登攀、いずれも適度な難度。ロープを出した30mほどの滝には、岳遊塾のGSさんが偵察時にハーケンを残置しておいてくれたこともあり、スムースに行程が進む。
下部は見た目以上にホールド/スタンスが小さい
手慣れた動作でビレイするSHさん
最後の滝
50mの大滝を高巻いて越え、さらに4段ほどからなる20m滝を直登で登り切ると、勾配が緩やかになり、みな一安心。うまい湧き水を飲んだり、じいさんの代からここに通っているという地元の釣り人と話したりしつつ、終点の林道を目指す。
SHさんが嘆くようにこの夏はよほど雨が少ないようで、湧水部より上部では水流が途切れがちに。やがて、本来なら沢であるはずのところが、水たまりが点々とするような状況となる。そうした「水たまり」のところどころに、酸欠で死んだイワナや、背中が出るほどの水量の中でかろうじて生きているイワナが見られる。
水たまりをまたぎつつ歩くうちに、やがて林道。
大所帯のため通常時の遡行時間よりも数時間は余裕を見ての計画だったが、水が少なかったためか足が揃っていたためか(県連の行事には珍しく初心者参加自粛とした)、計画より大幅に早く遡行終了。
KKさんはじめ県連の方々が出迎えに来てくれ、よく冷えたスイカを皆で頂き、無事お開き。
右岸より湧き水
冷たくうまい水
これでもまだ水がある方、さらに減って水たまり状に
お疲れ様でした。皆さん早かったので、終了点でのスイカが麓になってしまいました。数年前遡行した時溺れかかり、YAMADAさんに助けてもらったことを思い出します。釜川は地元の名渓。毎年恒例にしたいですね。
返信削除またまたサポートありがとうございました。確かに水が多いと苦労しそうです。今回は水も少なくカッパがたくさんいて安心でした。来年は一緒に遡行しましょう。
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