2019/02/20

2019.2.17 乙妻山山スキー

タイム  大橋 4:35 ~ 5:50 佐渡山鞍部 ~ 6:55 沢出合 ~ 10:10 乙妻山 10:50 ~(滑降)~ 11:25 沢出合(シール貼付) 11:40 ~ 12:40 佐渡山鞍部 13:00 ~(滑降)~ 13:20 大橋 
メンバ   TU、SH、IH
レポート    IH

素晴らしい斜面だった。
そして、素晴らしいパウダーだった。
これまでの山スキー人生で一番の滑降だった。
ブラボーな斜面! 
名ヶ山山荘での前夜祭は20時で切り上げ就寝。酒気を残しつつ早起きして2時過ぎに出発した。
TU運転のエブリィに身を任せ飯山街道から信濃町への山道を越えて4時には大橋に到着。車は2台。うち1台の富山ナンバー2人組が暗闇の中を先行する。我々もビーコンチェックして出発。
TUもSHも快調に飛ばす。IHはマイペースでついていくしかない。。。
 
林道の分岐を左へ折れ佐渡山鞍部を目指す。この辺りでも雪質は良く、今日の“当たり!”を予感した。佐渡山鞍部で先行パーティの踏み跡を離れ、氷沢川へ向けて暗闇シール滑降だ。樹林の中の適度な斜面をヘッデン頼りに滑る。これがなかなか楽しかった。100mほどの滑降で広い沢に着くとようやく明るくなってきた。再び先行パーティの踏み跡と合流するが、彼らは中妻山へ続く尾根に取り付く。我々はTUの先導で氷沢川沿いに尾根をかわして広い出合に着いた。
 
天候回復の兆しは感じられるものの山は白いベールで覆われたままだ。真っ白で上質な雪野原をのっしのっしとTUのラッセルで道が付いていく。出合から広い台地上の沢をどんどん進む。
徐々に高度を上げるほどにラッセルは膝上まで深くなり奮闘するTU。続く者はその雄姿に神々しさを感じるのだった。「あいつは、おだまきの韋駄天だ!!!」
 
そして高度を上げるほどに、この雄大な斜面・景観に圧倒された。素晴らしい!なんか力が漲ってきて、ここでラッセル交代。雪は深いが重さは感じない。点在する岳樺の大木は絶妙な配置で、それをラッセルの目標にした。ようやく山頂らしき山稜を望む頃、SHが後続する単独行を発見。どんどん迫ってくる。ここで、エースTUが再登場! 何とかラッセル一番で山頂に達したい。
...と、ところが、雄叫びと共に山頂からドロップインする二人組!中妻山尾根パーティの二人だった。すごい勢いで落ちていく二人を羨望の眼差しで見つめていた。
 
中妻山側へトラバース気味に稜線に這い上がるが、一部クラストしていたのでアイゼン装着。TUは付けずに難なく稜線から山頂へ。SHも続くが、急なクラスト斜面のスキー歩行が苦手なIHはモタモタして20分遅れの登頂だった。山頂からの眺めは素晴らしかった。隣の高妻山はやっぱり格好いい。戸隠山の上部はまだ雲に隠れていて残念だったが、途中から信州黒姫山が全容を現した。三人の写真を群馬の単独行に撮ってもらい滑降準備。知らず知らずのうちにどんどん登山者が登ってくる。我々は行こう!
 
山頂から中妻山側の稜線に沿って少し滑り下りた所から、いよいよ北斜面へ向けドロップイン!
延々と続く大斜面に思い思いのシュプールを描きながら落ちていく。
雪煙をあげながら、雄叫びをあげながら落ちていく。
カイカーン! 気持ちいいー!
時折り大斜面を振り返るとすっかり晴れ渡った青空をバックに白銀の大斜面に描かれたシュプールが輝いて見えた。
来て良かった、と心から思った。
 
大斜面が終わると出合まで気持ちの良いツリーランが楽しめた。出合でシールを貼り氷沢川沿いにトレースを辿る。明るい樹林帯を余韻に浸りながら進む。佐渡山鞍部への登りも疲れてはいるけれど鳥の囀りや木々の美しさに癒され楽しかった。鞍部でシールを剥がせば、あとは重力に任せて大橋まで滑り降りるだけだ。と、思ったら林道までの尾根は樹間が狭くて難義だった。林道に乗っかれば、あとは高速道路並みの速さで大橋に着いた。
 
とにかく、素晴らしい滑降だった。TUは4度目にして最高のパフォーマンスだったと言う。SHも私も乙妻山は初めてであったが、これまでにない最高の山スキーだったと思う。
乙妻山は素晴らしい山スキーエリアだ。またパウダーに会いに来たい。
ありがとう乙妻山。そして計画してくれたTUに心から感謝の意を表したい。
ありがとう!

暗闇の中の出発

氷沢川沿いを進む

広い沢から奥座敷へ

ラッセルシュプール!

祈り...

ひたすら...

点在する岳樺美林

稜線へ...

山頂にて...(ゆびぃーっ!)

山頂展望①...戸隠方面

山頂展望②...高妻山

山頂展望...信州黒姫山

山を撮る

山を振り返る

大斜面へドロップイン!

上部斜面の滑降


広大な北斜面を思うがままに!

パウダーを全身に浴びて


ダイナミック!

谷をめざして!

振り返る

純白に描かれたシュプール

再びシール装着して帰路へ

余韻を楽しむ                                                     

締めは林道高速滑降!





1 件のコメント:

  1. 未知なる世界。今度連れて行ってください。

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