暖冬少雪傾向の続く近年だが、今季は極めつけの雪のない季節となりつつある。
「準リアルタイム積雪深分布図」を参照するとその傾向は明らか。いわゆるクリスマス寒波も年末年始寒波もろくに訪れず。勃つ気ないことこの上ない。本来なら積雪が増えるべきこの時期にほとんど増えていない。観測箇所がないためデータに現れていない高標高地ではこの図よりももっと積雪はあるだろうが、とにかく全体的傾向として記録的な状況。ある偏った視点から見れば、凄惨、むごたらしいとも言える。
この先しばらくも暖冬傾向が続く予報で、その後も同様に推移して冬が来ないまま暦だけが過ぎるのか、何かしらの反動が来るのか。
近年、巻機山で初滑りをしていた12月中旬。 一部の篤志家を除いて向かう気は起きなかったろう。 |
年末になっても今季はほとんど増えず。 |
小正月の頃2016、2017年もかなり少なかったが、今季はその比にあらず。 今季の予報を参照する限り、いくばくかの挽回の気配も見えてこない。 |
このような今季の状況を記録に残すことも何かしらの意味があるだろうと、焼山北面台地に向かってみる。笹倉温泉では数日前の雨で硬く沈んだ積雪が10~20cmほど。林道を登るにつれ2日ほど前の新雪が出てくるが、その量は20~30cm程度。
アマナ平からの北面台地への取り付きは困難で、林道を夏道の入口まで進む。
夏道あたりを適当にヤブを避けつつ進み、台地末端に出る。そこは焼山あらためヤブ山であった。澄んだ青空が広がり、風も穏やか。日が当たれば暖かい。眼前に広がる黒々とした風景以上に、この弛緩した天候が空虚感を増幅させる。
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