コース :小屋場の頭~シッケイの頭まで
出発前から今日はいまいちの状態だった。何か忘れもがあったり、気持ちも前向きに行かなかったような。しかし、北尾根から仙ノ倉山に登り、雪山の絶景を見たいような。そんな心の揺れ動きを察するような怖い山行となった。
午後から晴れるという大方の予報を確信し土樽を出発。積雪量はまあ、まあ。1本のトレースがずっと毛渡沢の奥に向かっていた。群大ヒュッテ辺りですっかり夜も明け、いよいよ尾根に取り付く。スギ林を避けるように細尾根を忠実に登る。両側が急斜面で、幾分新雪があり雪崩れそうで恐ろしい。細かくジグを切り小屋場の頭へ到着。晴れていれば綺麗なナイフリッジが見られるところだ。緩やかな尾根を少し下り、細い雪稜を慎重に。
尾根は大きく右に曲がっていく。時折青空が覗き、手招きされるよいに乳白色の世界に彷徨う。1,627mのピークを下り、今後の行程を検討する。天気は回復傾向であるので、目標をシッケイの頭に置き出発。傾斜はどんどん急になり、アイゼンに履き替える。やっとで稜線に辿り着くも白の世界は変わらず、雪洞を掘って回復を待つ。結局ガスは取れりことなく、1時過ぎ下山を開始した。下りはバックステップで降りるが、ルートを外し気味に。フッと体が無重力になったと思ったら、深いクラックに落ちてしまっていた。幸いけがもなかったが、そのまま雪崩と一緒に落ちるのではないかという恐怖にかられた。
GPSがあるのに道を間違えそうになってしまった。その後スキーに履き替え細尾根を下る。自分のトレースが残り安心感はあるものの、雪庇の踏み抜きに注意する。結局小屋場の頭でやっとシールを剥ぎ、滑り始めたのだった。雪質は良く、木々をぬって林道に出た。群大ヒュッテからの長い林道をこれでもかとストックを漕ぎ、土樽に到着。4時を回っていた。
北尾根取り付き
細い尾根を喘ぎながら
小屋場の頭まであと少し
中間の写真はこれだけ
危険地帯から脱出
しかし、まだまだ緊張
雪崩に注意して慎重に
ブナの回廊
少し垣間見えた尾根
小屋場の頭から土樽
次の日見えた北尾根
陰っている所を登った
【写真を追加】
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