メンバー:SH TH KK
コース:笹倉温泉~
レポート:KK
越後版 山スキーの聖地へ
最良の一日 |
新潟県民気質と言えば、ちょっとシャイでいて、自分をうまく表現できないが、それでも粘り強く物事を推し進めていける、そんな印象だろうか。山も派手さはないが、味わい深い岳が多くある。それを丸ごと体験できたのが今日の山行である。ああ、新潟県人でよかった。
今日も253号線を上越方面へ。2月に到達できなかった焼山北面台地に向かう。笹倉温泉には、既に数台の車からヘッデンを点けた登山者が出発していた。5時を過ぎてしまえばヘッデンのいらない季節に移っている。見るからに「春」を思わせるように、積雪は減り、辺りも黒い箇所が多くなっていた。九十九折の林道を快適に登り、危険なトラバースも通過したところで、前回見えなかった高松山方面が、谷の向こうに現れる。
トレースがたくさんついていて、迷うことなくアマナ平に到着。休憩していると後ろからお二人連れ。出発時会話を交わした柏崎のNさんたちだ。Nさんは、何とホームグランドの刈羽黒姫山麓集落の出身と聞き、一気にテンションアップ。お二人とも飾り気のない気さくな方だった。緩やかな登りコースを取り、北面台地へ上がる。焼山山頂下までずっと続く台地の始まりである。
先行者が、小さな粒のように見える。我々も後に続く。目標は途中の黒い大きな岩だ。進んでいるようで、なかなか進まないのがこの台地。さほど厚くないのが救いだが、少し降った新雪で、シールが下駄になり始めてしまった。3週間ぶりのTHさんは、足が重いと嘆き始め、ついに芍薬甘草湯の世話になる羽目に。空にチョークで線を引いたような飛行機雲が一筋見える。
先行者のトレースを離れて大岩に向かう。THさんは、ヒクヒクする足を守るため途中で待つことになった。新雪の下がガリなので、クトーを着けて目的地に到着。眼下に北面台地が大きく広がる。絶景だ。そして、お待ちかねの滑走タイム。沢状になった斜面には、新雪が溜まっており、その下のガリも気にならない。思い思いにゆっくりとTHさんのもとへ。うっとりする時間はあっという間に過ぎたが、まだまだ第2章、第3章は続いた。緩斜面になってもスキーは滑り、台地の末端まで漕ぐことなく到着。
その後も、多少の登り返しはあったが、雪の消えてしまった橋を除き、車まで滑っていくことができた。満足の山行であった。そして、我々は空腹を我慢して一路例の食堂へ。ボリューム、味ともに満点の定食を食べた。満足感に浸り、車は上越の先輩のもとへ。先輩の入れてくれた旨いコーヒーを飲ませてもらい、おまけに自作のシイタケまでお土産に頂く。
最高の山行、同郷の方との偶然の出会い、先輩の暖かいもてなし、私たちは素晴らしい日を過ごすことができた。
適度に凍みていて歩きやすい |
山が見えてくるとテンションアップ |
アマナ平にて越後人たち |
雪原を行くTHさん |
ジャーン! |
さあ、我々も行こう |
道のりは長い |
目指す大岩 |
一直線 |
近づいてきた |
昼闇山方面 |
眼下に北面台地 |
新雪あり |
落ちてゆく |
もう一人 |
SHが書いた8の字 |
その脇を |
共演 |
そこまで行く |
最後の斜面 |
心は食堂へ |
疲れた |
フライ定食 満腹 |
足が痙攣をおこしたものの申し分のない天候と雪質にあそこまで行くことができて感無量!でした。ブログや写真で見て憧れていたあの地に立ててよかった。
返信削除楽しいことが一日に3つもあったってことはすごい幸せなこと。
たくさんの出逢いが、山登りを更に豊かにしてくれますね。やっぱり出かけてみなくてはいけませんね。
返信削除