メンバー:SH KK
コース:矢代川第3発電所~
レポート:KK
頚城彷徨(火打山ツバクロ尾根)
初見の地 |
人生いつ何が起こるかわからない。明日病気なり入院するかもしれない。今日帰り道、交通事故にあい死んでしまうかもしれない。いつか宝くじが当たり、毎年ポンツーンが買えるなんて、ことはないか。しかし、今最大の趣味山スキーができなくなることもありうる。だから、今現在やれるうちにやっておかなければいけないと思う。毎日を完全燃焼しなくては。
今日は晴れの一日。相棒のSHと共に、長年の夢だった「容雅山」に向かう。特に今季は253号線を上越方面へ行く機会が多い。それだけ頚城山塊は魅力的なのだ。「志」の交差点を右折し、菅沼へ。第3発電所へ通ずる道は、2km程除雪が終わっていた。ありがたい。圧雪車を横目に、杉林に沿って凍みた雪の上を進む。途中、数日前のトレースと思われる痕を追って矢代川に下降。しかし、第3発電所へはまだ先で、1時間ほど時間をロスしてしまう。
正規の道に戻り、やっと発電所の吊橋に到着。導水管に沿って尾根を上がり、平らになったところで澄川に向かう。平地が切れる箇所から河原に向かって下降。北桑沢出合に着いた。だが、沢は既に割れていて、渡渉点を見出すことができなかった。あえなく敗退。だが時間はまだ早く、このまま帰宅するのももったいないので、ツバクロ尾根に登り返し、ハンノキ平方面を偵察することにする。
導水管方面に戻り、顕著な沢を登る。登ってみると尾根は広く、適当な間隔でブナが立っている超快適なところだった。ブナの回廊と化した尾根をゆっくり登ると、左に神奈山、右に容雅山etc。雄大な景色が目に飛び込む。マンダムである。SHも欲が出て、先へ先へとスキーを滑らせ、1134mピークに立ち、そこから鞍部に滑り降り立ち、ゆっくりと黒菱川、乙見尾根方面を偵察することができた。
思いがけず憧れの地を間近に見ることができ大満足だった。後は嫋やかなツバクロ尾根を下るのみ。緩傾斜の斜面を自由に滑り、水槽小屋から急傾斜を一気に発電所に向かって滑る。吊橋を渡り、シールを張り替え、林道まで登る。後は圧雪車が踏み固めた4kmの道を、手漕ぎを交え車まで頑張った。車は楽だなあ、と話しながら道の駅の食堂に入り、しょっぱめの味噌ラーメンをいただいて帰路につく。
来年もう一度チャレンジしてみようと誓う。
さあ、長い旅の始まり |
神奈山と妙高山 |
時間をロスした後第3発電所吊橋へ |
ツバクロ尾根の立つブナ |
北桑沢出合 沢は割れていて渡渉できず |
気を取り直してツバクロ尾根へ |
ブナの回廊に出る |
素晴らしい |
目の前にヤドリギがぶら下がっていた |
大毛無山 |
コルに立つSH |
シールのままで滑ってみた |
乙見尾根を見る |
容雅山 |
緩傾斜を自由に |
水槽小屋 かつては泊まれたらしい(越後の山旅より) |
導水管上を滑る 本日のハイライト |
解放感 |
吊橋を渡り |
林道を上がり |
そして、振り返る |
スノーモービルの轍 |
食堂みさの味噌ラーメン 体に沁みた |
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