2019/04/14

2019.4.6 神奈山山スキー

メンバー  KK、IH
コース   休暇村妙高~藤巻尾根~往復
レポート  IH

休暇村妙高のゲレンデから妙高山と神奈山

 神奈山は素晴らしい山だ。
妙高山というビッグマウンテンの傍らで多くの登山者は気づかずにいるのかも知れない。
しかし、積雪期には訪れる人が倍増しこの山の素晴らしさを堪能するのだ。登山を始めて三十余年。ついに!というか...ようやく、やっと、私もその一人になれた。
 
今年3月に入り、初めてこの山を訪れた。登山口に迷い右往左往したが、朝焼けの妙高山の神々しい姿が目に焼き付いた。取り付いてしまえばルートはとても分かりやすく、そしてブナ林の中を辿る気持ち良いコースだった。ブナ林が突然に消滅すると広い稜線に出る。稜線は風の通り道で雪面はクラスト化している。斜度がきつくなる前にクトーを付け進むも、高まる高度感と比例して恐怖感がジワジワと私の気持ちを侵食した。そして標高1500m付近で引き返した。
 
翌週、再びこの山に向かった。一昨日の降雪で神奈山は装いも新たに迎えてくれた。前回と同じようにヤセ尾根から気持いいブナの尾根を登り、標高1400mの広い稜線へ。前回断念した場所からは「一歩、一歩」と高度を上げ、恐怖心とも戦いつつ何とか安全地帯へ抜けた。そして夏尾根の
主稜線に辿りつくと、圧巻の景観が飛び込んだ。そこには白い巨塔たる堂々とした妙高山が鎮座していた。しかし、1750mピークまでだった。この先の急峻な雪稜へ、膝上ラッセルして向かう気力が起きなかった。もう一つ、後方パーティがトラバースルートで山頂すぐの所まで迫り、なんとなく心が萎えたのも要因だった。
 
そして、今回、KKさんという絶大なパートナーを伴い、三度目の挑戦をしたわけである。体力・気力・技術そして山への情熱、すべてに勝るKKさんから終始リードしていただく。1500m付近の急な斜面も安定感ある登高で、後ろからついて行くとこれまでの恐怖感がそれほど感じないから不思議だ。1750mピークにスキーデポして、ツボ足で山頂へ。急峻な雪稜を膝下ラッセルで高度を上げ、ついに1908mの神奈山に登頂。素晴らしい景観。妙高山の雄姿。そして秀麗なる火打山。頚城の山々はみな美しい。来て良かった。ありがとう神奈山。
再び雪稜を下り1750mから滑降だ。雪質はクラスト面に上質な湿雪パウダーが数センチ、これぞ春山スキーという絶好のコンディションだ。KKさんは雄叫びをあげ安定した滑降で落ちていく。ブナ尾根の雪はもうボロボロだったが、春山の陽ざしに温められ実に気持ち良い山行でした。
半分あきらめかけていた神奈山の登頂だったが、KKさんのおかげで極めることができた。
神奈山は本当に素晴らしい頂だった。ありがとうKKさん!
 
藤巻尾根は素晴らしいブナ林が続く
 
広い稜線は風の通り道...雪煙の彼方に神奈山
早く上がって来い!

待っていたのは...この景色💛

いざ山頂へ!
岳樺が美しい山頂直下


神奈山に登頂!

火打山が美しい

麗しき妙高山

白き雪稜を行く

シュプール描くKK

大斜面はつづく

ヤセ尾根を苦にもせず!
 

1 件のコメント:

  1. 思い出に残る山行になりました。何回見ても、神奈山からの妙高山は、美しく、堂々としていて、圧倒されます。見渡す頸城の峰を大事に登りたいと思いました‼️

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