2023/03/06

2023.3.5 黒倉山山スキー

メンバー:TH KK

コース:柄山~

レポート:KK


来て良かった! 

え!刈羽黒姫山?

昨日の今日であるが、どこに行くか迷った末、以前から気になっていた板倉から黒倉山に行くことにした。信州川からのどよんとした風景しか頭になかったが、新潟県側の黒倉山は実に立派な、どしんとした重みのある山岳なのである。前日のモナカが頭に残るが、行ってみないとわからないのが山だ。

夜明けは早く、柄山を出る頃には既に辺りは明るくなっていた。鳥の囀りを聞いていると、春がやってきたのだと思わざるを得ない。ボード、スキーの跡がついていた。いつのやつだろうか。光ヶ原高原に繋がる林道を進む。信越トレールとの分岐を過ぎてすぐに杉林の中に入り、見通しのきかない雪原を進む。横移動して出た先は、沢が大きく広がった、開放感のある地点だった。山頂から直にボーダーのシュプールが落ちていた。

登るにつれ期待していなかった雪質が変わっていく。お~!なんてことだ。パウダーになってきたではないか。陽ざしを受けずにいるのだろうか。俄然足取りも軽くなる。沢を詰めた先の小尾根に上がると展望が開ける。いいね!更に標高が上がると前方に光ヶ原高原が見えた。広大な台地だ。この斜面もいいぞ。帰りが超楽しみだ。ジグを細かく切りながら稜線を目指す。地形図で感じたほど斜度はなく、無難に信越国境稜線に出た。

おお!マンダムだ。数年ぶりで見る鍋倉高原、嫋やかに我街まで続く尾根。前方正面には矢代山地、妙高火打山塊。遮るものなし。少し下って登り返せば黒倉山山頂。Tさんは初だそうだ。信州黒姫山、高妻、乙妻、北アルプまで見ることができる。時間は早く、我儘をいって鍋倉山に向かう。この数年、あまりの混雑ぶりに遠ざかっていた山だ。山頂に人影は少ない。

久々野峠を越え山頂へ。登山者は一人。静かだ。これからなのだろうか。シールのまま山頂を後にする。再度黒倉山に登り、下山の準備。さあ、怪我をしないように滑ろう。少し尾根を戻った地点からドロップ。何ということだ、この感触。昨日の悪夢から一転、天国のような気分になるではないか。途中で止まるのがもったいない。一枚バーンを滑り、左寄りのブナを抜け、沢状に入る。ここも良質の雪が溜まっていて快感を味わう。

横にトラバース気味に高度を下げていくが、まとわりつくようなモナカは影を潜めてくれた。振り返る。「いい山だった」。適度にクラストした斜面を横切り、杉林の中で方向を確認して合流点を目指す。降り立ったところが、ちょうど林道の分岐だった。いいコースだ。その後はトレースに乗ったり、丸くなった田んぼの畔を回ったりして、難なく集落に到着した。

満足感に浸って帰りの準備をする。実はこの柄山「人が暮らす人里としては、世界一の積雪8m18cmという記録」を持つ集落なのである。何とか地元の人に話を聞いてみたいと思っていたら、除雪をしていた方を発見。話を聞くことができた。山登りをしていなければ、この集落にも来ることがなかっただろう。そして話も聞くこともなかったろうに。満ち足りた時間だった。ついでにお昼を「ふる里」でいただき、身も心も満たされて帰路に着いた。


スタート

田んぼの上を行く

妙高火打だ

谷は開ける

解放感

直下は崖

尾根に上がる

光ヶ原高原

気持ち良い

稜線に出る

鍋倉山

黒倉山山頂

もう少し

鍋倉山から戻り

ひやっほう

たまりません!

猫背

行きます

カッコイイ

マンダムだ。

帰還

腹いっぱい



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