2023/03/13

2023.3.11 黒菱山山スキー

メンバー:SH IH KK

コース:岡沢~第三発電所

レポート:KK


情熱

麗しき火打山

精神内科のK先生がおっしゃっていました。いつまでも山登りをして感動し、新しいことにチャレンジし、美味しいものを食べ、美味しいと感じる、そういった感情を持ち続けることが歳を取ってから最も大切なことなのだと。

今日は、昨年から温めてきた計画「澄川を遡って火打山に立つ」を実行する日だ。昨年黒菱山途中まで行き、この山域の素晴らしさを肌で感じ、今年はさらにその先、火打山を目指したわけだ。山仲間Zさんの記録を参考に、SHIH3人で向かう。結果的に火打山までは届かなかったが、久々に充実度100%の山行となった。

3時前、岡沢集落に到着。すると、おお!なんてことだ。除雪が林道先まで延びているではないか。幸先が良い。雪面もクラスト気味で、スキーが良く滑った。月夜の中黙々と第三発電所を目指す。第三発電所への斜めトラバースの下りは、相変わらず雪崩の危険がいっぱいで肝をつぶす。吊橋は板を背負う。雪は少なく、発電所施設はすっかり全身を現していた。

導水管に沿って斜面を登っていく。なんと導水管そのものが、そこかしこに姿を現していた。やっと最上部水槽小屋に到着したころには、ヘッデンが不要になっていた。そこから、ブナの回廊が美しいツバクロ尾根をいく。途中から神奈山をはじめとする外輪山を左手に、心休まる歩きが楽しめた。

1,382mPから黒菱川に向かって下降する。クラスト気味なので、シールを剥いで滑り込む。降り立った川床は解放感に満ちた渓谷である。徐々に上がってきた気温に怯えながら、ハンノキ平に向かって進む。渓の末端を上がれば、そこがハンノキ平。また今年も訪れることができた。縦溝が走る平を横断して、乙見尾根に上がる。どこかの地点で澄川に下降しようと思っていたが、上がるにつれ機会を失い、尾根伝いに進路を変更。黒菱山直下の急斜面も右寄りに進み、登りきる。

登りきった先が、黒菱山山頂だった。そして、真っ白で威厳を保った火打山がドーン!なんと美しい!しばしうっとりする。しかしZさんの記録にもここからまだ3時間近くもかかることから、今日の終了点を次のピーク「鬼ヶ城ノ峰」とした。緩く、広い尾根を進むこと30分あまりで山頂に到着。そして妙高山ドーン。眼下に広大な北兎平が広がっていた。ああ、ここまで来れてよかった。

ゆっくり昼食をとり下山開始。雪は適度に緩み、ザラメを滑る。後ろ髪を強く惹かれながら、黒菱山山頂から急斜面を滑降。あれだけ苦労した登りも、あっという間に尾根の中間地点まで下ってしまった。振り返りつつ余韻に浸る。ハンノキ平を横断し、黒菱川を下降する頃にはすっかり雪が腐り、疲れた体にボデイーブローが効いてくる。一旦シールを張り、ツバクロ尾根に這い上がる。

尾根上で小休止。長い尾根下りの始まりである。雑音にちょっとめげかけたが、後は下るだけと気持ちを切り替える。最後の楽しみには程遠い導水管滑りは、足に重くまとわりつく超湿雪に苦労する。喘ぎ喘ぎ、最後発電所裏に出て締めとなった。吊橋を渡り終え、雪崩危険地帯を何とか通過した。いや~実に疲れた。

最後は疲れた体に鞭うち、まだかまだかと車まで頑張った。帰路に食べたしょっぱい味噌ラーメンが体に沁みた。


気合を入れて

闇夜のトラバース

新しくなった吊橋

月に照らされて

ブナの回廊

絶景

ツバクロ尾根

黒菱川に降り立つ

源頭近し

乙見尾根と黒菱山

ハンノキ平と容雅山

乙見尾根に取りつく

尾根を行くことにする

乙見尾根と容雅山、大毛無山

山頂下のトラバース

火打山登場



山頂を後に次に向かう

鬼ヶ城ノ峰から妙高山

火打山をバックに

下山開始!マンダム

シャリシャリ

頑張った甲斐がある

黒菱山山頂下

グレートトラバース

かなりの傾斜

快感

傾斜が緩くなる~セボーだ

横断

登り返し

ドロドロ

今日

去年3月24日

雪崩の恐怖

ゴール

体に沁みる味



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