2017/03/19

2017.03.19 八方尾根・ガラガラ沢

メンバー : TS




09:00 八方尾根スキー場着
10:20 八方池山荘
11:00 八方池(ドロップポイント)
12:00 南股入(渡渉ポイント)
12:40 二股(下山口)
13:20 八方尾根スキー場




今日は今シーズンの課題であった八方尾根へ。
天気も良く、雪の状態も落ち着いてきた頃合いだったのだが、
現地での行動は何かとうまくいかない一日だった。




まずは八方尾根スキー場に到着。
至近の駐車場はどこも超満員のようだ。
一方通行だらけの狭い道を右往左往してようやく第三駐車場に滑り込む。
板を担ぎ、15分歩いてスキー場へ。


次にチケットを入手すべく、長蛇の列を作っているリフト券売り場に並ぶ。
八方池山荘へはゴンドラリフトと通常リフトを2台乗り継いでいくが、
スキー場利用客と違って1550円で1回分の券を買えば事足りる。


しかし、売り場の係員に告げられたのは
「1回券は去年までで終わりです」
「じゃあ、上まで行くにはどうすればいいんですか?」
「4200円の半日券を買ってください」




なにぃ~?
1回券が突然なくなったというのも意味不明だし、
(そもそもホームページを見る限りでは普通に販売中)
4200円もの大金なんて持ってきてないぞ!
また15分かけて車に戻るのか…?
とりあえず後ろには大勢の人が並んでいるので一旦列から外れる。
いやしかし、なんかオカシイなと思って別の係員に聞くと、
やはり今までどおり1回券は売っているし
登山者はそれを買ってくださいという。
なんじゃそりゃ!
とにかくチケットを買わねば始まらないので
再び長蛇の列の最後尾に並ぶ羽目になってしまい、
大幅に時間をロスしてしまった。




無駄に疲れたので自販機で飲み物を買ったら、
おつりに10円玉が30枚以上出てきて、またまた大迷惑。
胸のポケットがずっしり重い…
その後は、長い長い列に並んでリフトを乗り継ぎ、
ようやく八方池山荘に到着。
この時すでにスキー場に着いてからもう1時間半も経ってしまっていた。
すぐに山荘まで行けるだろうと思って薄着になっていたのが災いし、
体はすっかり冷えきってしまった…
山荘に着くころには「うっ、腹が…」という状態になり
トイレを借りて事なきを得た。




さて、ようやく登り始め。
空を仰ぐと晴れ間が広がっているのだが、
八方尾根上は猛烈な風が吹き荒れている。
体を斜めに傾けていないとまっすぐ歩けないほどである。
数百メートルの視界はあるが、不帰の嶮や唐松山頂方面は
濃いガスに覆われていて何も見えやしない。




大勢の登山者によって踏み固められた舗装路のような道を歩いていると、
シールを板に固定する留め具が突然外れてしまった。
しかも金具だけすっぽ抜けて吹き飛んでしまう始末。
今日は本当に小さいトラブルばかりの一日だ。
滑降中になにも起こらないといいが…と嫌な予感がする。


八方池手前のコルにてハイクアップ終了。
リフトを降りてから1時間も経たないうちに滑降開始できるというのだから
八方尾根が人気なのも納得。
今回は単独なので、いつも以上に慎重に下りていく。
メインの沢に入る前は広大でなだらかな斜面を降りていくが、
この斜面は常に冷たい風に叩かれているせいか、
ガリガリガリッと板が跳ねてまともに滑れたもんじゃない。


八方尾根上から見える小ピークを巻くと、ここからが本番。














八方山から北斜面を降りていくと、地形図上に文字のあるガラガラ沢だが、
より安全に降りやすい方に、右へ右へと行くとすぐ隣の押出沢に入ってしまう。
両者はごく小さな尾根に隔てられているだけの至近の沢だが、
よく滑られているのはハーフパイプ状の沢地形になっている押出沢の方。
それに対してガラガラ沢は雪崩が比較的多いということで、人は少なめ。
ぱっと見、昨日までに滑った人が残したであろうシュプールの数は
押出沢とガラガラ沢で10:1くらいであった。


上部の雪は重いながらも自在にターンできたが、
下に行くほど重苦しくなっていき体力を消耗する。
前日までのシュプールや小さいデブリに
雪が積もってガタガタになっていて、余計に疲れてしまった。
見た目ほど傾斜は強くないが、急峻な斜面に囲まれた斜面は
どの方向からいつ雪崩が襲ってくるか分からないので、
周囲の状況を見ながら慎重に、
そしてできるだけ早めに通過していく。






(二つの沢を隔てる小さい尾根の末端にて。見上げて右側がガラガラ沢)




南股入まで降りると、豊富な雪によって沢が完全に埋まっており、
らくらく対岸に渡ることができた。










あとは林道を滑って二股に着いたら下山完了。








ここから先は白馬市街地まで歩いて戻るので、
歩きやすい靴に履き替えて板をザックに括り付ける。
靴はザックに入らないので板につけたまま。







暖かい陽射しを浴びながら、小川のせせらぎを眺めながら車道を歩く。
もうすっかり春ですな。
冬が到来したと思ったらあっという間に終わってしまい、
とてもさびしい。
これまでツボ足登山しかしてこなかった頃は
残雪期になってからが本番だったが、
今シーズンは厳冬期も思い切り楽しめた。
山スキーを始めて以来、こんなにも毎週末が楽しくなるなんて
思いもしなかった。
山スキー、本当に最高です。
























残雪期の備えも万全!と思いきや、
これから1ヵ月の出張。
なんてこった。。。






















































































4 件のコメント:

  1. 充実した毎週末を送られて幸せですね。やはり北アルプスは雄大ですね。

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    1. おかげさまで、毎週のように楽しんでいます。
      これからの時期も行きたい場所ばかりで目移りしていまいます^ ^

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  2. 今回の文には大笑いしました。超面白かったです。本人は大変だったでしょうが、、、。

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    1. 楽しんでいただけて何よりです。
      いやー、色々大変な一日でした。。
      何事もなく降りてこられてほっとしています。

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