2017/03/26

2017.3.18-20 大白沢山・至仏山(イグルー泊)

メンバー:SH、KS、TU
ルート:3/18 戸倉-鳩待峠-山ノ鼻
    3/19 山ノ鼻-大白沢山往復
    3/20 山ノ鼻-至仏山-ムジナ沢-山ノ鼻-戸倉

人のいない尾瀬の雪原でイグルー泊、そこを拠点に平ヶ岳に至る計画。
高気圧がやってきて好天が続くことが見込まれていたが、気圧配置が停滞。平ヶ岳を目指した中日は終日荒天、無念ながら大白沢山まで。

 月明かりか星空を期待したが…

内部

【3/18】
戸倉のゲートより歩き始める。テントがない分のザックの空きスペースには追加のアルコールと撮影機材を充填。イグルー泊により軽量化されるはずがかえって重量増。何かを間違えている。
林道は途中まで除雪が進むも最近の降雪でシール歩行可。津奈木橋より沢沿いを進み鳩待峠まで3時間半。スノーモービルのトレースがうっすらと残り、山ノ鼻まで続く。除雪作業に入っているらしい。風情がないと言いつつも重荷に負けてトレースをたどる。
至仏山と燧ケ岳の展望の良い箇所を見繕ってイグルーづくり。平坦地のため排雪に苦労しつつなかなかのものが完成。屋内の温度は0℃。適当な隙間風で湿気もこもらず。
樹間より至仏山

至仏山を背景に二晩のねぐら



【3/19】
朝から雪と風。やはり3月、気温は高めで降雪も湿り気味。あたりは白一色。回復は見込めないものの行ける所までと言うことで猫又川沿いに北上。沢沿いを詰め、吹雪の中を大白沢山への尾根に取り付く。
10時の交信でこの日入山するSHの無線を受信。難儀しつつも鳩待峠まで辿り着いた模様。イグルーの所在と入り方を知らせ、無事到着するよう激励。
なだらかな山頂で大白沢山の標識を確認するも、行程を進めるには条件が悪い。平ヶ岳までの行程およそ半分というところで引き返すことに。定時交信を取りつつ、緩い下りを戻る。
13時の交信でSHがイグルーに潜り込んだことを確認。視界の悪い雪原の中で探し当てるのに手間取ったらしいが、目印に据えておいた三脚でなんとか見つけられたとのこと。
3人入っても十分な広さと天井の高さ、居住性の良さにSHもこの雪原の宿をいたく気に入った様子。外が吹雪く中、例の山荘のごとき居心地良さと尽きることのないアルコールに、山談義は寝袋に潜り込むまで続いた。
 猫又川沿いにラッセル


大白沢山 


【3/20】
起きると雲は高くなり、至仏山も姿を見せ始める。熱いうどんをすすり身支度を整え、ラッセル開始。この日も前日のトレースはどこにも残らず。
樹林帯を過ぎ高度を上げると徐々に雪面が硬くなり、エッジを利かせてそろそろと標高を稼ぐ。広がり始めた青空の下、尾瀬ヶ原がとにかく白い。
山頂からは雲の切れ間に平ヶ岳。強風に晒されながら、遅れて来た高気圧にケチを付けてみる。下りはムジナ沢へ。新雪は程よく締まり滑りやすい。良く開けた沢筋にそれぞれのシュプールを刻む。SHはピッチごとに多様なターンを披露、振り返ってはその都度の解説付き。
ベースに戻り撤収しつつ、静寂の尾瀬の余韻を味わう。気温が上がってシールが下駄になるのを堪えながら鳩待経由で戸倉へと。


 平ヶ岳方面


ムジナ沢へ 




2 件のコメント:

  1. おっじゃんショ2017/03/27 18:24:00

    スッゲー!これはもう単なる山行ではなく、アートだね!
    これからもどんなインスタレーションを展開していくのか楽しみです!まんだむ過ぎるぜや~@@

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  2. 難しくてなにやらよく分かりませんが、おっじゃんショのテレマークこそ芸術的です。
    我がインスタレーション(?)はフラメンコギターとの融合により完成されるはず。モツ鍋共々よろしくお願いします。

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