2017/03/14

2017.3.11 四阿山

メンバー : TS


週末が近付くと天気が気になって仕方がない。
いくつもの天気予報サイトや雪崩情報のサイトを巡回し、
ずっと行きたいと思っている赤谷川源頭と
八方尾根のコンディションは明日もダメだと知って意気消沈…
だが、煮えたぎったこの思いをどこかにぶつけなければ気が済まない。
そこで、唯一の好天が望めそうであった四阿山へ行くことに決めた。
片道3時間も運転しなければならない遠い山だが、まぁ仕方ない。

朝4時、アラームで飛び起きるとすぐさま車に飛び乗って家を出る。
長野県に入って明るくなり始め、
視界に菅平高原を捉えられるようになると、
なんてこった、山の上は分厚い雲に覆われているではないか。
それでも、時間が経つほどに少しずつ雲が晴れていき、
7時半にあずまや高原ホテルに到着することには
青空が広がっていた。
道路脇の温度計はマイナス7度だが、
日差しのおかげで寒さは感じない。

登山者用駐車場に入ると、
関東圏ナンバーの車ばかりがすでに10台以上ひしめき合っている。
やはりみんな考えることは同じなのか。
駐車場の脇に生えている木の上では、
カモシカが呑気に食事中。
自分も水と行動食をほおばり、準備を整えてさあ出発。

ホテルの前を通過して森に入り平坦な遊歩道を少し歩くと
突然目の前になだらかな大平原が広がった。
菅平牧場の素晴らしい眺めに見とれているのもつかの間、
遮るもののない平原ではビュービューと冷たい風が吹き荒れており、
身震いしながら早々に通過する。

樹林帯のルート上にはたくさんのトレースが錯綜しており、
先に発った人たちのものかと思いきや、
いきなりすべてのトレースが消えてしまった。
疎林帯が終わってウインドクラストした岩稜帯に入っていくが、
手持ちのクトーはまるで役に立たないので構わずにガシガシ登る。
この頃から急に天気が悪くなり始め、100m先の視界もないほどに。
再び樹林帯に入っていき、山頂直下の急登でラッセルしていると
「ボゴッ!」というワッフ音に体が固まった。
できるだけ衝撃のないよう静かに歩き、なだらかな部分を繋いで登る。


主稜線に乗っかったと思ったら唐突に山頂の標識が現れた。
山頂は非常に狭いヤセ尾根の上で視界も無いため
達成感の無い拍子抜けした登頂となった。


山頂から少し下ってシールを剥がしていると、
後からゾロゾロと5パーティほど自分のトレースを辿ってやってきたが、
やはり彼らも途中でワッフ音を聞いてびっくりしたようだ。

下りはガリガリの斜面であまり楽しめなかったが、
中腹以降は青空が広がってくれた。
浅間山を見ながら快適なツリーランを楽しむ。
木立をかわし、藪をくぐりぬけ、
あっという間に牧場まで滑り降りて終了。
振りかえると自分の残したシュプールと青空が広がっていて、
出かけてきてよかったなと満足しながら帰路についた。







 山頂直下の急登を行く





あっけない登頂
展望なしでがっかり















菅平牧場の眺め
風は強いが気持ちいい

2 件のコメント:

  1. もっと早く回復するかと思っていましたが、日本海も黒々していました。出かけることに意義がありますね。

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  2. 出掛けることに意義がある…同感です!
    下りの途中でたくさんの人が登ってくるのを見かけたので、もしかしたら遅めの時間に出たほうがいい山だったかもしれません。
    自分は山に居られればそれで満足なので結果オーライです^ ^

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