2017/05/01

2017.4.30 中ノ岳山スキー

メンバー:KK
タイム   :三国川ダム3:15~十字峡4:05~日向山7:20~中ノ岳9:50


迷っていた。果たして祓川を滑るべきか。いや、次回ということで(次はあるのか)。大部疲れている体は、回れ右をした。多分あとで後悔するであろう、麓から仰ぎ見る大斜面に視線を移す度、ああ滑ればよかったと。

今日は気合を入れてある。本当は3月中に登りたかったが、なかなか機会に恵まれず、4月も最終日になってしまった。暗い中ダム湖右岸を歩く。所々雪は切れているので、ひたすらスキーを背負って。デブリも小さくなっており、危険な場所もない。十字峡からいよいよ試練が始まる。夏道は完全に出ており、2週続けて兼用靴登山の開始である。
それでも1合目を過ぎた辺りから雪は着きはじめてきた。しかし、その後も鎖場、岩場などは雪解けが早く、靴が可哀そうになる。3合目辺りから雪はべったりで、やっと余裕も出た。4合目は下を大きくトラバースし、最後急登を凌げば、やっとで日向山だ。いやいや、長かった。

魚沼の深部に位置する中ノ岳にやっとご対面である。さらに、ここから短いようで長い山頂までの第2部が始まる。表面がクラストしているので、アイゼンで進む。途中から、昨日の寒気の影響で新雪が3cm位積もっている。アイゼンは下駄となり、出っ歯しか役に立たない。朝日が当っていた右斜面に移ると雪は緩んでいて、アイゼンを外して直登する。

長い登りもようやく終わり、上越国境の稜線に出た。恐ろしげな雪庇を避けつつ進めば、おお!昨年に続く山頂に到着。更に祓川方面を偵察。小屋は完全に埋まっていた。山頂に戻り一人静かに休んで、誰か来ないかと下を見ればかすかに人らしきものが動く。嬉しいような。

そろそろ下降地点に戻り、いざ滑降へ。程良く緩んだ雪面は、安心して滑ることができた。傾斜がきついと思われたが、思いのほか快適に落ちて行けた。1人では歓声を上げることもできず、胸の中で「マン…」とつぶやく。途中新潟の2人パーテイー、神奈川の単独方、そして日向山観測所に動く人影。近づき挨拶を交わすと、何ということでしょう「みちぐさ山の会」のWさんではないか。その後はWさんと楽しく話しをしながら下山。

日向山から第2部のお楽しみ。縦溝が深い箇所を抜ければ快適バーンへ。そのまま日向沢へ行きたい衝動にかられる。大きくグレートトラバースすればスキー終点。後はスキーをひっかけ、靴をゴリゴリさせ、ヘロヘロになって十字峡へ到着。

もう5月。ブナの緑が鮮やか、季節の移ろいを感じた一日だった。




八海山に朝日が当る







巻機山方面にも
賑わっているだろう
こっちは貸切






下津川山~ネコブ
大好きな山域







日向山尾根







日向山への大斜面







やっとたどり着いた日向山








御月山
真ん中のルンゼを滑った記録有






第2部の幕開け







苦しさの中辿り着いた山頂








越後駒ヶ岳
連休に行けるだろうか






荒沢岳方面








う~んマン…







ザ、春山讃歌







Wさんの滑り


今回の山行を終え、昨年冬、清水瀬から単独で中ノ岳山頂を往復した「清津Zさん」の記録が凄いと改めて感じた。一人で、厳冬期に。













5 件のコメント:

  1. 昨日はありがとうございました。楽しい下山でした。
    次は 是非 祓川までの滑降を。
    私は今シーズン中に狙いたいです。

    返信削除
  2. こちらこそ。誰にも逢わずじまいに終わるかと思いました。いろいろお話ができて良かったです。本日は疲労でぐったりです。モチベーションを保ってもう少し滑りたいです。

    返信削除
  3. おっじゃんショ2017/05/01 20:38:00

    独りの時だからこそ叫びましょう!
    おとこの世界、おとこの美学!!

    この時期の中のに単独なんて、スキル高すぎー@@

    返信削除
  4. お疲れさまでした。
    中ノ岳は何度行っても試練を与えてくれるいい山ですよね。
    越後の山でスキーができる場所はかなり限られてきて
    さびしい限りです。

    返信削除