タイム :三国川ダム3:15~十字峡4:05~日向山7:20~中ノ岳9:50
迷っていた。果たして祓川を滑るべきか。いや、次回ということで(次はあるのか)。大部疲れている体は、回れ右をした。多分あとで後悔するであろう、麓から仰ぎ見る大斜面に視線を移す度、ああ滑ればよかったと。
今日は気合を入れてある。本当は3月中に登りたかったが、なかなか機会に恵まれず、4月も最終日になってしまった。暗い中ダム湖右岸を歩く。所々雪は切れているので、ひたすらスキーを背負って。デブリも小さくなっており、危険な場所もない。十字峡からいよいよ試練が始まる。夏道は完全に出ており、2週続けて兼用靴登山の開始である。
それでも1合目を過ぎた辺りから雪は着きはじめてきた。しかし、その後も鎖場、岩場などは雪解けが早く、靴が可哀そうになる。3合目辺りから雪はべったりで、やっと余裕も出た。4合目は下を大きくトラバースし、最後急登を凌げば、やっとで日向山だ。いやいや、長かった。
魚沼の深部に位置する中ノ岳にやっとご対面である。さらに、ここから短いようで長い山頂までの第2部が始まる。表面がクラストしているので、アイゼンで進む。途中から、昨日の寒気の影響で新雪が3cm位積もっている。アイゼンは下駄となり、出っ歯しか役に立たない。朝日が当っていた右斜面に移ると雪は緩んでいて、アイゼンを外して直登する。
長い登りもようやく終わり、上越国境の稜線に出た。恐ろしげな雪庇を避けつつ進めば、おお!昨年に続く山頂に到着。更に祓川方面を偵察。小屋は完全に埋まっていた。山頂に戻り一人静かに休んで、誰か来ないかと下を見ればかすかに人らしきものが動く。嬉しいような。
そろそろ下降地点に戻り、いざ滑降へ。程良く緩んだ雪面は、安心して滑ることができた。傾斜がきついと思われたが、思いのほか快適に落ちて行けた。1人では歓声を上げることもできず、胸の中で「マン…」とつぶやく。途中新潟の2人パーテイー、神奈川の単独方、そして日向山観測所に動く人影。近づき挨拶を交わすと、何ということでしょう「みちぐさ山の会」のWさんではないか。その後はWさんと楽しく話しをしながら下山。
日向山から第2部のお楽しみ。縦溝が深い箇所を抜ければ快適バーンへ。そのまま日向沢へ行きたい衝動にかられる。大きくグレートトラバースすればスキー終点。後はスキーをひっかけ、靴をゴリゴリさせ、ヘロヘロになって十字峡へ到着。
もう5月。ブナの緑が鮮やか、季節の移ろいを感じた一日だった。
八海山に朝日が当る
巻機山方面にも
賑わっているだろう
こっちは貸切
下津川山~ネコブ
大好きな山域
日向山尾根
日向山への大斜面
やっとたどり着いた日向山
御月山
真ん中のルンゼを滑った記録有
第2部の幕開け
苦しさの中辿り着いた山頂
越後駒ヶ岳
連休に行けるだろうか
荒沢岳方面
う~んマン…
ザ、春山讃歌
Wさんの滑り
昨日はありがとうございました。楽しい下山でした。
返信削除次は 是非 祓川までの滑降を。
私は今シーズン中に狙いたいです。
こちらこそ。誰にも逢わずじまいに終わるかと思いました。いろいろお話ができて良かったです。本日は疲労でぐったりです。モチベーションを保ってもう少し滑りたいです。
返信削除5/7 オツルミズ滑りませんか?
削除独りの時だからこそ叫びましょう!
返信削除おとこの世界、おとこの美学!!
この時期の中のに単独なんて、スキル高すぎー@@
お疲れさまでした。
返信削除中ノ岳は何度行っても試練を与えてくれるいい山ですよね。
越後の山でスキーができる場所はかなり限られてきて
さびしい限りです。