「郡界尾根」と心の中で復唱する。何ともいえない心地良い響きではないか。念願かない今日は郡界尾根アオリに行ってきた。
南魚沼郡と北魚沼郡を分ける郡界尾根は、越越駒ケ岳から派生する険しく、また魅力的な尾根だ。積雪期の縦走などバリエーションルートとして知られている。地図上のその中間地点「アオリ」には池塘のマークがあり、ずっとどんな場所なのか憧れと期待を抱き続けていたのである。
「雨」ザーザー降っている。テンションは最低へ。しかし、車で暫く待つと徐々に天気は回復してきた。スキーは止めた方が良いという忠告を素直に聞き入れ、何と今日は兼用靴藪漕ぎとなってしまった。取り付きのルンゼをボヨを掴みながら這い上がる。ウータン早い。
藪ピークに上がり、前方方向を見れば、遥か尾根は繋がり、黒々している。スキーを持ってこなくてよかった。藪を掻き分け、掻き分け歩みを進めれば、やっと雪を拾えるようになる。ぐんぐんとまではいかないが、徐々に目的地には近づいている。近づくにつれ佐梨川奥壁、駒ヶ岳、郡界尾根、振り返って未丈ヶ岳から魚沼の里山まで見渡せる。素晴らしい。この地に生まれてきて良かったと思った。
最後の藪を越えると雪原が広がった。雪は稜線まで繋がり、我々はついにアオリの尾根に上がった。興奮を抑えきれず叫んでしまった。目の前にブラック台地(地元通称)が大きな窪みを見せている。更に八海山がドーンではなく、ドワーンと目の前に!でっかい。ピークはもう少し先。崩れそうな雪塊を避け、ついに山頂に立つ。絶景とはこのことだろう。表現力がないのでうまく言えないが、「いい景色だ」。
時間は既に1時近くになっており、惜しい気持ちでいっぱいだったが、止む無く下山。振り返り、振り返り見上げる駒ヶ岳は青空にくっきりとその雄姿を見せていた。
郡界尾根と越後駒ヶ岳 |
まずは恐怖の林道トラバース
いざ行かん!
尾根に取り付く
尾根に上がる
挑戦が始まった
ウータンH
藪を掻き分けて進む
藪ランク「3級上」を抜けると雪が繋がったりするが
出そうで出ない駒ヶ岳
果てしなき山稜
良くここまできたもんだ
春山って感じ満載
「富永」
とある切り付け
感激
「手別尾根」
かつてTIさんはスキーを背負い、郡界尾根を越えて駒へ行ったそうだ
凄すぎ。
地元通称「ブラック台地」
雪の下に眠る池
ドッカンーン!
「八海山」
ピークは右
左はカネクリ山
ついにやりました
感無量!
下山途中から見たアオリ
また来たくなったのは俺だけだろうか
青空に栄える越後駒ヶ岳
延々10時間近くに及ぶ山行。
久し振りに歩きを満喫した。
仲間に誘ってもらい、思い描いていた場所に辿りついた光景を一生忘れることはないだろう。
思い出の山行になりました。
返信削除しかし「ブラック台地」ってどういう意味ですかね~。趣きがまるでないようななですな~。
次回は澄んだアオリ池と八のコラボを堪能したいですね!!
予想以上の山行に感激しています。早く「藪山最高!」と叫びたくなるようになりたいです。
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