メンバー : SH、KK、TS
5:30 浅草山荘
9:00 嘉平与ポッチ
9:20 前岳
9:30 浅草岳山頂
9:50~10:20 前岳にて大休止
12:00 浅草山荘
4月中旬。
長岡では桜が満開になり、すっかり春一色。
とはいえ、我々山スキーヤーの旬はまだまだ終わらない。
むしろ、これからでないと行けない場所もたくさんあるので
心躍る季節でもある。
さあ、明日は天気も良いしどこに行こうかと思案していたところに
ちょうどKKさんから電話があり、
浅草岳に行かないかとのお誘いを頂いた。
渡りに船とはまさにこのこと。
行きます!と即答し、荷物の準備に取り掛かった。
翌日、道の駅いりひろせで待ち合わせして、
浅草山荘の駐車場脇から入山。
明るい森の中を登って行き、
しばらくいったところでムジナ沢へ下り立った。
沢は豊富な残雪によって埋め尽くされており、
なだらかで明るく開けた沢の中を楽しく談笑しながら登っていく。
振りかえると守門のとなりにある「黒姫」という名の
立派な山がそびえ立っており、登行意欲がかきたてられる。
ムジナ沢上部は木々がまばらに生える疎林帯となっており、
展望が開けた気持ちのいい斜面が広がっている。
源頭(ムジナ沢カッチ)の方へ登らず、
進路を左にそれて主稜線へ一気に登り詰めれば、
嘉平与ボッチと呼ばれるピークと前岳が目前に。
稜線上はそこそこ強い風が吹いており、
汗ばんだ体が冷やされて気持ちいい。
前岳を経由して目の前のピークに登れば浅草岳山頂に到着。
眼下に広がる田子倉湖もきれいだが、
六十里越えへ繋がる荒々しい稜線の造形もまた素晴らしい。
遠くには双耳峰が特徴的な尾瀬の燧ケ岳も見えた。
北面にはだだっ広い台地上の早坂尾根が見え、
いつか滑ってみたいと思った。
ムジナ沢カッチの下部にはこれまで登ってきた白い斜面が見える。
早く滑りたくてワクワクするぅ~!
ちなみに「ムジナ」とはアナグマのことだが、
タヌキやハクビシンもひとまとめにしてムジナと呼ぶこともある。
「カッチ」とはこの地方の方言で「沢の源頭」を指すようだ。
SHさんはさっそくひと滑りし、さらに登り返してもう一本。
滑らかなテレマークターンに「ヒュー!かっくいー!」と歓声が上がる。
テレマークビンディング & ステップソールの細板 & 革靴という装備は
春山スキーには最高の組み合わせだと思った。
山頂では強い風が吹いていたので、前岳の稜線から少し下ったところで
風をよけながらのんびり休憩。
青い空、涼しい風、眼下に広がる雄大な景色に談笑も弾む。
おだやかな春の山は最高!
下りでは15人近いスキーヤーたちを引き連れたガイドさんとすれ違う。
聞けばこの方はかつておだまきの会員だったようで、
SHさん、KKさんたちと立ち話で盛り上がっていた。
さあ、いよいよ滑降開始。
大勢の人が見守る中、SHさんはムジナ沢へ続く大斜面に飛び込んでいき、
ここぞとばかりにテレマークターンを見せつける。
居ても立ってもいられなくなり、自分も滑り出す。
この日、下界では20度を越す暑い日だったので雪質が心配だったが、
斜面の状態は悪くなく、中々楽しい滑りを堪能できた。
各自、思い思いのシュプールを描き、甘美な時間はあっという間に終了。
そこからは登ってきたトレースをたどってムジナ沢を下っていく。
雪に埋め尽くされた沢床はなめらかな凹凸を描いており、
浅草岳ならではの美しい景観を生み出している。
一気に下ってはもったいないと、何度も立ち止まって写真を撮ったり、
景色を目に焼き付けながら、少しずつ味わうように滑る。
うーん、残雪期のスキーはたまりませんな~。
最後は来た時と同じく、ムジナ沢から離れて浅草山荘の方へそれていく。
長く続くトラバースと暑すぎる日差しに汗が流れるも、
何とか山荘のすぐ近くに下りてくることができた。
下山後は広神まで移動して、おなじみのラーメン屋で腹を満たす。
「山でめいっぱい遊んで、下山後はラーメンなんて幸せ~」と
笑顔がこぼれた。
SHさん、KKさん、素敵な山にお誘いいただきありがとうございました。
マンダムな一日を過ごせて良かったです。 残雪は多く、これからは「奥利根」へ行きましょう!
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