2022/11/30

2022.11.12 南入ノ頭(中退)

メンバー:KK

コース:姥沢~高仙尾根~

歴史ロマンを求め

果たして行けるか

かつて、巻機権現信仰登山は、清水口より姥沢口が里に近い分だけ早くに始まっていたのではないか。と「越後の山旅」に記してある。金城山から巻機山に延びる稜線上にある「神字山」には巻機大権現の石塔が残っている。その後、現在のような桜坂を起点に井戸尾根からの巻機山登山が一般的となっているが。そんな歴史深い登山道は、「古峰山」を通り一気に稜線まで突き上げる「高仙尾根(コウセンオネ)」につけられている。このところの記録は少ないが、銘渓「金山沢」の沢登りの下山路に使われている。しかし、どの記録にもかなりの藪漕ぎを強いられているようで、一筋縄ではいかないことが予想される。木々の葉が落ち、陽気の良い今がチャンスと思い向かってみることにした。

熊との遭遇も怖いので遅めの7時発。この時期としては珍しく気温が高く、肌着だけで登り始める。よく整備された道を登りきると、細い尾根になる。展望台を二つほど越すと古峰山山頂。展望が良く、山の会M会長お勧めの山だ。前方に目指す南入ノ頭が待ち受けている。

快適で緩やかな登山道は、750m付近で姥沢川へと下っていた。そして道は、いきなり激藪へと変身した。登山道方向に手強い低木が覆いかぶさる。左手で払いながら進む。踏み跡は明瞭であり、更に最近と思われる鉈目が見て取れた。所々にピンクテープもなびいている。これは山頂まで行けるのではと、期待が持てた。急な岩場には、トラロープが張ってあったりして、人の気配を感じさせる。しかし、越後の藪はなかなか前に進めさせてくれず、徐々に足取りが怪しくなってきた。

「越後の山旅」には、天狗岩、クドノ松、高仙ノ見晴などチェックポイントが記載してあるが、全く分からなかった。高度が上がるにつれ大きなブナが目立つようになってきたが、状況は一向に変わらず藪であり、踏み跡もはっきりしなくなった。藪の隙間を縫って登ると稜線に出た。(1,300m付近)眼下に金山沢のスラブが水を落としていた。源頭に目を転ずれば、神字山と思しき山頂が曲線を描き、気持ちよさそうな稜線が繋がって見える。しかし、南入ノ頭までは藪が進路を塞いでおり、残念だが今回はここまでとした。

下山は、登りに付けてきたテープを頼りにどんどん下ることができた。幾度か立ち止まり振り返る。厳しい登山道である。眼下遥か方向に古峰山が窺える。姥沢川の分岐からは、快適な尾根歩きとなる。古峰山山頂では、女性2人組がおいしそうにご飯を食べているだけで、とても静かである。そろそろ会えるのではと思っていたら、下から会長が上がってきた。今日は、清水泉屋さんで会の忘年会なのである。

暫し談笑の後別れ、無事下山する。今週も行きつけの店でラーメンを食べていこう。


我がバイブル

登山看板

街は霧の中

古峰山へ

古峰山山頂
中央に向かう尾根

岩稜の尾根の道は明瞭だが

道はずっと以前から廃道

終了点から金山沢源頭を見る

下山開始

ブナが大きい

尾根を振り返る

ここは何と呼ばれていたところか

振り返る

古峰山山頂

山頂を過ぎ振り返る
ランチをしていた女性が山頂に

会長

いつもの店で、いつものようにいただく



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