2015/04/20

2015.4.18 ネコブ山山スキー

メンバー:TU、KK
コース   :三国川ダム~十字峡~下津川蛇崩沢右岸尾根~桑ノ木山
      ~ネコブ山 ~ 銅倉尾根~十字峡
タイム   :4:30三国川ダム~6:00十字峡~7:10蛇崩沢出合~9:25桑ノ木山~
             10:55ネコブ山~16:20ダム

何処に行こうか。定番はやめて、今でなければ見ることのできない景色を見に行こう。ネコブだ。

朝4時半。もう空は薄明るい。さあ、気合を入れて頑張ろう。三国川ダム右岸道を進むが、途中雪が切れたり、デブリに道を遮られたり、シールのままアスファルトを進んだり、すっかりYASUHIROさん風になってしまった。十字峡までは長く、1時間半たっぷりかかる。トンネルを抜け、下津川出合に到着。導水管脇の階段を登るか、下津川を遡るか。今日は後者を選び、アイゼンを付けて深い谷に入る。

谷には至る所デブリだらけ。林道を乗り越え、急傾斜のまま渓に落ち込んでいる。緊張が続いた。いくつかの枝沢を過ぎると谷は広がり、蛇崩沢右岸尾根に到着したことがわかった。ここから標高差1,000mを登り上げるわけだ。かなり辛そうである。ブナの根元に空いた穴に落ちないように高度を上げていく。樹間から阿寺山や大兜山がチラチラ見えるのがこころの支えとなった。

途中熊の足跡に脅えながら登れば裏巻機、中ノ岳、八海山が姿を現した。折れそうな心がなんとかもってくれた。まばらになったブナ林を抜け、雪原を上がれば桑ノ木山の稜線である。疲れたの~。稜線に上がれば上越国境の峰々が屏風のごとく尾根を囲んでいる。更に越後三山、これから向かうネコブ山、その奥に下津川山。いつ見ても圧倒される景色である。

もうここまでで満足と思ったが、気力を振り絞り桑ノ木の広い尾根を進む。鞍部から少し藪を横切り、急な斜面を登りつめれば、ネコブのコブが雪原の上にポコンと浮いていた。不思議なことにこのコブは、大雪の時も一番早く姿を見せるのである。周りの景観を見ながらしばし休憩を取り、下山にかかる。雪質はザラメの好条件。急な沢状を滑り、あっという間に快楽の時は過ぎてしまった。

桑ノ木からの牛の背に似たななだらかな尾根を下へ下へ。真正面には三山。最高の気分である。すると、おっと登山者が来るではないか。静かな山を望むのに、人と会うとなぜか嬉しい。単独の方1名。聞けば雪は思った以上に早く切れてしまいそうである。尾根に張り付く雪を拾っていくものの、ついにその末端は藪の中に消えてしまった。ザックにスキーをくくりつけ、試練の藪こぎスタート。

踏み跡を下がるもスキーは枝にひっかかり、我々の行く手を阻む。朝下津川出合から見ておいた斜面に張り付く雪を探しながら降りていくと、ありました。取り付きは藪だが、なんとか階段を降りなくてもいい雪面を発見。後はトンネルまで一気に下った。(かなり急傾斜であったが)

更にここからダムサイトまで長~い林道歩き。山行時間は12時間に近づいた。痛い足を引きずって自分の車に辿りついた喜びはこの上ない。充実過ぎる一日が終わった。






まずは十字峡までの右岸道
第1の試練













これにやられたらお終いだ











三国川に架かる橋















トンネルに入る












下津川を上流に向かう













蛇崩沢右岸尾根
垣間見えた中ノ岳
急登である









Zさんが登った大兜山
来季は行ってみたい











ついに絶景が目の前に












ネコブ山まではまだ距離がある













大きいなあ












下津山と小沢岳
雪は切れ切れ













今日一番、最初で最後の快感


























シュプールくっきり















この景色は今の時期だけ












銅倉尾根下部
第2の試練突入











下津川全景
奥の急な尾根を登った










そして帰り道
人生とは鍛錬である

3 件のコメント:

  1. おっじゃんショ2015/04/20 12:43:00

    ひゃーっ!危険が危ない!!!
    人生とは自虐であ~る。

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  2. お疲れ様でした!やはり試練の多い道のりですね。写真、とても参考になりました。来年チャンスがあれば行ってみたいです。

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  3. まさに近くて遠い山でした。しかし、登ってこそ見ることの出来る絶景ですね。共鳴してくれる方は少ないと思いますけど。次はどこの藪がいいかなあ。

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