2021/07/25

2021.7.23-24 栂海新道

メンバー:KK IH(22-24 朝日岳~)

コース:親不知~犬ヶ岳~日本海


栂海新道開設50年

情熱とは

今年度は、小野建さんをはじめとした「さわがに山岳会」の皆さんが、夢とロマンを形にした「栂海新道」開設から50年の年にあたる。当時の苦労とその努力に敬意を表してIHさんと梅雨明け猛暑の中出かけてみた。

30年前、海抜0から3,000mを合言葉に、私とIHさんは親不知から後立山連峰縦走に出た。まず朝起きて海岸まで下り、日本海の水に手を浸して出発。朝から激しい雨が降っており、海岸から駐車場に上がった時点で、既に雨で全身ぐっしょり濡れる始末。登山道を登り始めるも、道は川と化し、開始早々心は折れかけていた。雨は止むことなく降り続き、白鳥小屋で早くも本日終了を口にしたが、それでも先に進もうとしたのはなぜだったのだろう。全く景色を見ることもなく、どのようにして栂海山荘までたどり着いたかはほとんど記憶になく、覚えているのは、山荘内が釣人でいっぱいで中に入れなかったことだ。その後疲れた体に鞭を打ち、雨に濡れながら泣き泣きテントを張ったことだけが記憶の片隅にあった。

IHさんは一足早く北又小屋発朝日岳経由。私は1日遅れの親不知発。栂海山荘で合流して日本海へ。既に蒸し暑さムンムンの親不知を4時に出発した。荷は重く、風もない登山道を歩き始めて10分、汗が噴き出た。ひたすら登っていくが、当時の記憶が戻るはずもなく、ただただ下を向いて歩くのみ。単独の方2名と前後しながら展望の利かない新道下部を歩く、歩く。

コースタイムに疑問を抱きながらも白鳥山に到着した。シャツもズボン、パンツもぐっしょりだ。小屋の展望台から犬ヶ岳を眺めるも、ガスがかかり、前方を確認できない。だが行くしかない。降りて登り、下って登ってを繰り返し、第1目標の菊石山を目指す。着かない。なぜ。綺麗なブナ林がせめてもの慰めだった。それでも一歩は一歩、完璧に整備された登山道を進み遂に栂海山荘に到着した。

IHさんはまだ到着していなかった。とりあえず犬ヶ岳に行ってみる。スマホを開け、LINを見てみると、IHさんは事故者を救助していたらしく遅くなるという。結局夕方近くに山荘に到着した。ご苦労様でした。IHさんと同行、救助に携わったM田さんと3人楽しい話を交えて夜が更けた。それにしても、この日の登山者はとても多く、テントは20張近く、小屋泊まりも多数。みんな海を目指しているようだ。

2日目、小屋を4時に出発。暗い中どんどん下る。風が吹き気持ちいい。遥か白鳥山は遠いが、3人だとそれもまた楽しい。かなりヨレヨレになりはしたが、ようやく白鳥山に到着。冬山スキーで幾度か訪れているが、夏は雑木に囲まれているため、展望を望むには屋上に上がる。遠くに犬ヶ岳と日本海。栂海新道凄い!

標高が下がるにつれ、気温も上昇。じわじわと体が弱ってくる。昨日の記憶も定かでなく、IHさんに嘘の情報を流しながら下へ、下へ。M田さん6日目の行程に遅れ気味になる。果てしないアップダウンを繰り返し、車の騒音を聞いた時には、なんて心地よい音なのだとほっとした。遂に私たちは駐車場に到着したのだ。そして標高差80mを更に下って日本海へ。ざぶんざぶんと打ち寄せる波に手を浸す。やりました「栂海新道」。新潟の先輩岳人の「夢とロマン」しっかりと体と心に刻みました。


4時いざ行かん!

夜が明けて

林道を横断

歴史の坂田峠

おお!あれは!

雪のないときはこうなっている

登ってきた尾根

これから行く尾根

まだまだ序の口か

全然進まない

完璧な登山道

やっと来ました

沢に降りる

お!あれは栂海山荘じゃないか!

やってきました!30年ぶり

犬ヶ岳

IHさんが来るであろう尾根

お疲れ!

汗の中の宴

ここが本当に栂海山荘前?
この後まだテントは増える

日本海に沈む夕日

青海黒姫山

2日目 さっきまであの稜線にいた

朝日

癒しの空間

ツーショット

高速道路並み

振り返る

小屋の屋上から日本海

峰は続く

愛知のスーパーレデイー!

嘘つきと言われながら下る

登山口到着

感無量!



4 件のコメント:

  1. 写真を見るだけでものすごい暑さが伝わってきます。けっして若くないおふたりの情熱がすごい。だんだん情熱とか思い入れとかないとこの暑い夏の山は厳しいです。

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  2. 我々より年配の方が、元気良く縦走していました。見習っていきたいものです☺️

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  3. 愛知のスーパーレディーです(笑)
    栂海新道、お疲れさまでした。
    暑く長い道のりでしたね。
    あの道を往復するだなんてとても真似できません。
    でも、次はゼロからスタートしてみたいです。
    その前に冬にお邪魔させてもらいます。
    また、いつか何処かの山でお会いできるといいですね。

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  4. おはようございます☀️
    早くも1週間‼️時間がどんどん過ぎていきます。練った計画を一本でも多く実行したいです。雪の白鳥山はいいですよ🎵
    またどこかの岳で⛰️

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