2017/04/05

2017.4.1-2 苗場山(イグルー泊)

尾瀬でのイグルー泊に味をしめたためというか、悪天で写真的に物足りなかったためというか、あるいは苗場山麓ジオパークの写真コンテストで次点に終わった無念によるというべきか、とにかく今年も雪の苗場に一泊。この山頂雪原で迎える朝はなかなか他に代えがたい。


山頂雪原、イグルー、天の川。



内部。

【4/1】
歩き始めはモナカラッセル。やがて濃いガスに包まれた中を進み1700m台地状まで。前回以上に視程がないため、登路がシンプルな大赤沢ルートへ。
樹林帯を過ぎると白以外何も目に入らない。結構な傾斜のはずだが、足元が見えるだけ。記憶を頼りに状況をイメージしつつ登る。雪が柔らかいのが救い。山頂直下の急登を板を背負ってやり過ごす。
前回の経験からイグルーづくりはある程度傾斜や段差がある箇所でやろうと思うも、周辺の地形はおろか足元の斜度や傾斜方向も分からない。とりあえず現在地と視界が得られたときの景観をだいたい推測してから整地を始める。白いばかりで雪面と大気の境界さえない世界の中、雪の構築物だけが唯一の形あるものとして徐々に姿を顕わにする。
予報通り寒気が入ってきたようで夕方より冷え込む。入口をしっかり塞がなかったためか、イグルー内の気温は-10℃。テント内の-10℃と比して格段に過ごしやすい気もする。




【4/2】
夜明け前にイグルーを這い出ると、あまりの星空に開いた口が塞がらない。寒気のお陰で冬のような澄み切った空気に恵まれた。山頂台地上に天の川が明瞭。外に出していた三脚にエビの尻尾が凍み付いて剥がれず、ナイフでこそげ取ったりで撮影開始まで手間取る。1分1秒が貴重なこの時間帯に随分と時間ロス。
朝焼けを満喫して腹を満たし、すっかり日が昇ってから雪原を散歩。龍ノ峰の先まで脚の向くまま適当に。琥珀色の液体が進路をややこしくする。
下山は標高を落とすにつれ雪は湿り重くなる。しかし大気はずっと澄んで乾いたまま。この時期まれに見る好天の一日。














3 件のコメント:

  1. おっじゃんショ2017/04/06 20:09:00

    凄すぎ!!まさに渾身の力作揃い!!
    一作品、TUサイン入りで欲しい~~!!

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  2. 絵になるモデルさんを探してます。
    山で飲んだくれて足よろよろ、でも滑りは切れてるテレマーカーとかご存じないですかね。

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  3. すごいねぇ…。
    そっちの方向で生業にできたら最高ですね(^-^)

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