メンバー : SH、TU、MW
タイム : 8:20 芋鞘集落奥発 11:40 1027m三角点 12:15 藤平山
13:40 出発点着
13:40 出発点着
積年の課題であるマンネリ打破のため、初見のルートを計画。藤平山から守門への稜線は晴れていれば眺めが良さそう。だがここ数日降雪が続き、この日も雪の予報。
ラッセルは膝下程度。1027m三角点の南西尾根を登る予定だったが、もうしばらく夏道沿いに北上し、狭い尾根に取り付く。
新雪はまだ落ち着いていないようで、踏み出すと時々、雪面に亀裂が入る。10m以上離れた雪庇が重い音とともにひび割れることも。
尾根上部は一段と細い急登となり、5mほど進んではキックターンを繰り返す箇所も。そうなると先頭と後続が斜面上下に位置する場面も出てくる。傾斜30度くらいの箇所でごく小さく雪崩れ、真下にいた後続が膝まで雪に埋もれる。雪崩の層厚は30cm程度。
遷急線を過ぎるとやがて1027m。ここまでも細いブナが密に生えていたが、藤平山までの間もほぼ同様。山頂は木のほとんどない雪原。吹雪いてきて視界もなく、すぐ下山開始。
谷の滑降は避けたい状況のため登路の尾根を下る。密な木立と急傾斜、幅の狭さのため慎重な滑りとなる。荷重をかけるたびに雪面が割れ、下方に雪がぼろぼろ崩れる。
一箇所やむを得ず谷を横断する箇所にあたり、先頭が慎重に滑りこむ。谷幅は20~30m。中央まで行くか行かないかのあたりで山側の足元から水平方向に一気に亀裂が走り、さらに上方20mほどの谷頭もすっぱりと割れる。乗っていた雪とともに下流へ流されるとともに、上部から高速で落ちてきた雪に巻き込まれる。視界が真っ暗になり、体の天地が入れ替わる感覚。一回転したあたりで雪崩の速度が落ちたため、足元に力を入れて踏ん張り、伸び上がるようにしたところ、上半身が雪面から出る。怪我もなく埋まり方も軽度で、自力ですぐに脱出。またたく間のことだったが、流されながらもとても冷静だったとは本人談。
雪崩の幅は20m強、流路長は40~50m、流されたのは20~30m。層厚30cm、上部の傾斜は30度程度。
安全地帯まで慎重に下り、あとは上りのトレースに乗って登り口まで。
カモシカの親子か。
ヤブ山を登る。
900m付近で傾斜が緩む。
この辺りはかなり開けている方。
藤平山手前。
藤平山から登路方面。
怖いですね。どれほど気をつけても、雪のある所には雪崩の危険があるということですね。その為にも万全の装備と知識を備えておきましょう。
返信削除無事で何よりです。リスクのある遊びなので私も十分気をつけたいと思います。
返信削除我が会では山に対して「臆病であれ、謙虚であれ」でやってきたので、これを実践してこれからも山を楽しみたいです。
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