2012/04/08

2012.4.8 柄沢山~巻機山 (承前)

メンバー:TU

柄沢川左岸尾根への取り付きは予想以上の急登だったが、久々の山行で体が重く、また腹の具合も悪く、初老と中高年のお二人におんぶにだっことなってしまった。
柄沢山手前までで6時間弱と予定よりかなり時間を要する。当初予定の巻機山への稜線歩きはやめて柄沢山まででの終了も検討。だがKKさんが滑り降りていくとともに急速に青空が広がり、一気に気力が戻る。

急登途中に見えた大源太山。

1800m付近から新雪とクラストの混じった斜面を滑降する20回男。
まだ国境稜線付近は日が射さない。

一気に雲が晴れる。KKさん憧れの大烏帽子山。向こうに朝日岳。


沢の中や風の弱い斜面には新雪が数十センチ積もりラッセルを強いられる。稜線の北・西向き斜面は風のため雪は飛ばされクラスト斜面が露出し順調なペースで歩くことができる。スキーを細引でザックにつなぎ引きずって歩く。
できれば奥利根を味わいながらの稜線歩きといきたかったが、そちら側は風裏となるため新雪が深く却下。魚沼方面の景色を眺めつつ西側をトラバース気味に進む。

柄沢山直下。カチカチの雪面にアイゼンがよくきく。
一歩ごとに金属の歯が氷を噛む音が心地よい。

昨年の春合宿で歩いた稜線もよく見える。右上に小沢岳と下津川山。


時計を気にしつつ黙々と歩くが、時間切れと判断。巻機山山頂は諦める。この快晴で新雪が腐れ雪となっているはずなので滑りに快適さを求めてはいない。だがそのうえ時間が遅くなりすぎると今度は放射冷却によりモナカ雪となって更に恐ろしい目にあうことになる。
米子沢の源頭付近をトラバースして避難小屋付近からニセ巻機山へ。

米子沢には何本ものシュプール。

米子沢の谷の向こうに柄沢山。

雪はやはりとても重かった。板は回らず、さらに突然ブレーキが掛かる。派手に転ぶこと数回。怪我をする前に斜滑降とキックターンに切り替える。井戸の壁は密な藪を縫うルートを探しながらの斜滑降。
林道に出てからのトレースはすでに凍り始めており、緩斜面にも関わらずこの日最高のスピードが出た。


この日たどった稜線。右奥が柄沢山。


↓その他の写真。
2012.04.08 柄沢山-巻機山

3 件のコメント:

  1. いい天気になってよかったですね。おなじみのメンバーが3人揃っての山スキーでしたね。これにMUさんが入れば言うことなし!会の通信にもしっかり載せたいと思います。

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  2. お疲れ様でした。違ったルートで登ることができ大変満足しています。久々の山行でしたが、巻機山経由で回れてよかったです。試験勉強もあるでしょうが、またご一緒できれば幸いです。帰りは何を食べたのでしょうか。

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  3. 今年は通信が楽しみになりそうです。期待してます。

    限定麺のニラそばでした。辛くてうまくて満足。当たりでした。
    今年は機会は少ないかもしれませんが、行けたときは今回のように濃い中身にしたいと。大烏帽子は魅力的。

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