メンバー:SH、NY、MY、TU、AM(渋谷山の会ウルスカディ)
メジロアブも消えた頃だろうとNYさんたっての希望の恋ノ岐へ。今回もNYさんの仲間であるウルスカディの方との他会交流沢登り。とは言え、労山の山スキー交流会を通じてSHリーダーとAMさんは旧知の仲。恋ノ岐橋の手前で前夜泊。
【9/13】
左岸の踏み跡をたどり入渓。水は少なめ。以前より渓相が荒れている印象。やはり2011年の豪雨の影響か。
F1の2段10m滝も水量のせいか大人しめ。清水沢あたりから日が射し始め、快適な滑床を歩く。時折出てくる微妙な箇所ではSHさんのお助けひもが活躍。
のんびり歩きつつやがてオホコ沢出合。オホコ沢を下って翌日本流を詰めるという先行パーティーあり。当会は本流左岸を少し登った平地に幕営。周辺に流木はほとんどなかったが、なんとか一晩分の薪を確保。予報通りの小雨が来たので就寝。
地形図を確認。
リーダーはどこでもするする登っていく。
「上信越の谷105ルート」の表紙写真と比べると2段目の水流が変わって二条になっている(2009年に来た時も右側の水流はなかった)。
F1、2段10m。
清水沢出合の上流。ナメが続く。
ひとまたぎ半。
微妙なバランスでへつる。
お助けひもが随所で役立つ。
【9/14】
徐々に狭まる本流を進む。
ほとんどの滝を巻かずに進めるが、巻いた箇所のうちの1つでは笹薮が濃く下降に難儀。微妙なルート取りに誤ると笹藪腕力空中懸垂も。この日もお助けひもが大活躍。大滝では用心のためロープを出す。
忠実に本流を詰めようとするも、徐々に藪が濃くなる。池ノ岳直下の登山道に出るまで短距離ながら藪に消耗。夕方になって幕場に到着。どこも先行パーティーでいっぱいだったが、同じく恋ノ岐を詰めてきたというぶなの会の方の好意により2張り分のスペースを確保。
夜は快晴。やはり山頂付近は沢の中より空が広い。星空の眺めがいいのは結構だが、冷え込みもそれなり。
花崗岩が現れると独特のゴルジュ状をなす。
大滝上部より見下ろす。
源頭。この先に藪こぎが待つ。
池ノ岳への木道。
月が出る前の星空。
月が登ると玉子石が月光に浮かび上がる。
池ノ岳の分岐付近から平ガ岳。
月見玉子石(遠景)
月見玉子石(近景)
【9/15】
朝焼けとともに目覚める。平ガ岳山頂を往復。出発前に少々のアクシデントがあったが、AMさんの的確な判断とSHさんのアイディアで解決。登山道を黙々と下る。
下山途中、SHさんがこぼすには、長年愛用したチタンのカップをどこかで失くしてしまったとのこと。多分オホコ沢のテン場だろうというが、今からではさすがに遠く、泣く泣く下り続ける。そこへ隣町の山岳会、みちぐさ山の会のパーティーが追い付いてくる。1泊で本流を抜けて降りてきたところだとか。昨夜の泊まり場を聞くと、オホコ沢だと言う。かすかな希望の光を見出したSHさんが、カップを見なかったかと尋ねると、まさに完璧な返答が。テン場でチタンカップを拾ったので昨晩の宴会で使い、そのままザックに入れて来たとのこと。30数時間ぶりの再会。SHさんはこの邂逅に頬を紅潮させ、世界が内包する善意に感じ入った様子。
尾瀬方面へつながる稜線。この冬は鳩待からここをたどる。
いいですね。近頃忘れかけている夜空。田舎出会っても夜は、結構明るいものですから。SHさん、お礼のために長岡のPへ。Kさんに会い、先日の山行を思い入れ深く話をしてきたそうです。ついでに買い物も。
返信削除買ってから一度も使っていなかった60リットルの沢登り用ザックを使用できてよかった。水抜けは抜群だったよ。今回のシュラカップの件では、岳友のありがたみを強く感じました。
返信削除やはり泊まりの沢はいいもんです。
返信削除もはや山のおやじさんは長岡のパーに足を向けて寝られませんね。
星空、朝焼け、素晴らしい景色ですね。
返信削除清津でも来年恋ノ岐に行こうと思ってます。
おだまきさんのブログはいつも参考になります。
夫婦そろってご迷惑をおかけしました。
返信削除私は体力増強を、
夫は酒量を減らしダイエットを誓った次第。
皆さま、機会ある毎にハッパをかけて下さいませ。
清津さんの恋ノ岐報告も楽しみにしてます。渓相は年々変わっていきます。
返信削除ご夫婦持参の肉に肴にありがとうございました。おかげさまで浪漫流の焚き火も味わえました。