タイム ：小川集落（熊野神社）6:00～高倉山（1,090m地点）～小川集落9:50
コース ：小川沢川沿い～支流右尾根
一気に春が来たような陽気になり、越後の雪はぐざぐざになってしまった。気持ちはかなり低め、なんとか止める理由はないかと探す始末だ。始めに結果を言うと、これは山スキーではなく、スキーを使った登山であった。滑ることが出来たのは、最後の林道だけかなあ。しかし、下山してみると俺の他に車が2台。地元の車でないようなのだから、高倉山に登ったのだろうか。
夜が明けきらぬ集落をウロウロしていて、不審者に間違われないかとドキドキする。集落センターに車を止め、神社の脇から入山。空気は何となくねっとりしている感じ。思った通り雪質は最悪。林道を辿って進むが、地図上よりはずっと上まで続いていた。
いよいよ尾根に取り付くが、今年の小雪を裏付けるように藪が濃い。細い尾根をどんどん上がっていくも、ガスは一向に晴れず、景色は見えない。ブナの根元が大きく開いていたり、藪が埋まり切っていなかったり、苦行が続く。時折尾根が広くなったりするが、全般に厳しい条件。
ガスの向こうに大きく張り出した雪庇が見えた。傾斜もきつそうなのでスキーを脱ぎ、ツボ足になる。地図上で崖マークのところを登っていくが、クラックが走っていて危険だ。右に寄ったところで、雪面に隠れたいた穴に落ちた。胸までの穴だったが、這い上がるのに一苦労。この先はもっと厳しそうなのでここで止めた。下りはピッケルで後ろ向き。
スキーのデポ地からは横滑りとキックターンの連続。クラックにはまって転倒したり、枝に引っかかったりの下降。滑りを一度も楽しむことなくゴール。
こんな尾根が続く
たまに喜ばせてくれるところもあった
地図上にある崖のところ
これを越えれば山頂は近いのだが
隠れていた穴に落ちた
もう気力がなくなった
下山後姿を現した高倉山
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