梅雨明けご褒美は「驚・涼・藪・危」
これはいったい |
長雨の梅雨も明け、暑い夏がやってきた。この時期に藪を漕いで「鼓ヶ倉山」に行くとのTMさんの計画にIHと乗った。結果、アクシデントもあり途中撤退となったが、内容的には(あくまで個人的)内容の濃い山行になった。
シルバーライン泣沢待避所を大きく過ぎてしまい、銀山平の入口まで行ってしまい、Uターンして戻る。何かの暗示だろうか。シャッターを押し上げて外に出てみると夏だった。身支度を整え登山道沿いに泣沢(藤島玄さんによれば、この沢はオリソノ沢というのだそうだ)に降りたち、上流を目指して遡行開始。水は澄み、実に気持ちいい。沢の中に小石の混じったコンクリートの塊がある。上流に何かあるに違いない。と、おお!何とトンネルではないか。既に今日来た甲斐があった。
渓の水は澄み、とても清らかだ。と、顔を上げてみると、おお!何と大きな構造物。いつのものなのだろう。一同大興奮。(後のショックも大きかった)沢をどんどん詰めていく。幅が狭く、ミニ川内だ!なんて騒いでいく。途中も、右岸から大小の滝が落ちてきて、夏は沢だねというIHの言葉に頷く。
沢は徐々に藪っぽくなってき、今まで水平移動だったのが、いきなり高度を上げ始める。沢形状を拾いながら、スラブを登る。遥か彼方と思っていた例の建造物との距離は、まだいくらも離れていなかった。それに、泣沢駐車場までみえてしまっている。しかし、谷の向こうには未丈ヶ岳が大きく聳え、奥深い越後の雰囲気満載。
グングンと高度を稼ぐと、大きな岩の重なりに到着。稜線だ。越後駒ヶ岳、荒沢岳などよく見えてまた興奮。さあ、いよいよ激藪の始まりだ。藪を掻き分け、下をじっと見ていると、薄っすらと踏み跡が分かる。当時はどんな思いで歩いていたのだろう。その後ガサガサと先頭を歩いていたら、いきなり蜂に襲われた。深い藪の為に素早く逃げることもできず刺されるまま。頭、手を数カ所刺されてしまった。頭を抱えながら、TMさんに薬をかけてもらった。1時間余りじっとしていたら、、だんだんと症状も収まり、元来たルートを引き返すことにした。その間、TMさんは鋸で道を切り開き、IHは傍らで見守ってくれていた。心強かった。
下降もひと苦労で、大小の滝を懸垂下降を交えて降りた。もう安心と思える釜では、水の申し子に変身したTMさんが、大はしゃぎ。最後に例の構造物を確認し、駐車場に着いた。前日、未丈ヶ岳に登ると言っていた会のSTさんがいないものかと思っていたら、何と丁度着替えている所だった。何故が嬉しかった。
有名でもない沢で、充実の沢登りができ大満足だった。
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