2016/03/23

2016.3.20 雨飾山

メンバー:IH、TU
コース:5:15山田旅館 5:35とちの樹亭 6:45夏道尾根取付き 8:55P2
     9:10下山開始 10:05尾根末端 (大休止) 11:35山田旅館
 
春分の日。春とは言うが、今季は冬が来なかった。冬がないというのが大げさならば、真冬がなかった。それでも言い過ぎであれば、どう表したものか。Silent Springならぬ沈黙の冬という言葉も連想されてしまうが、深刻に過ぎるだろうか。少なくとも雪があればあったで山には嬌声が響き、なければないで嘆きの声がこだました。
たつけなしの冬。このくらいが我々としてはちょうどしっくり来るだろうか。漢字で書くのは少々はばかられるが。こうやって言っておけば、来季は冬ももう少し奮起してくれるかもしれない。
 
金山や昼闇山から眺めて気になっていた雨飾山へ。もちろん小谷温泉にも雪は少なく、山田旅館からとちの樹亭までは除雪済み。以降の林道は雪がつながっており、夏道の取付きまで。雰囲気の良いブナ林を登るが、標高を上げるにつれガスが濃くなる。雪面はモナカからガリガリへと推移し、クトーを頼りに登高。よく分からないうちにP2に到着するも展望全くなし。
視界のない真っ白な急斜面を横滑りで高度を落とす。クラスト斜面を過ぎてブナ林に入ると今度はモナカ雪。さらに下ればわずかながらザラメ状の滑りやすい雪。そして重く深く湿った雪が待っている。悪雪の見本市。
 
登りと違う尾根に入り、ヤブに突っ込む。エッジでヤブの樹皮を削ぎつつ下る。今季は若木や低木にとっては災難続きであったことだろう。時折さわやかな香りが立ち昇る。削った枝はオオバクロモジだったらしい。ヤブスキーをしながらクロモジの匂いを愛でる、これからの冬の風物になるかもしれない。
 
 
 
今シーズン絶好調のIH。
 
 
P2より見下ろす。
 
P2、だかどこなんだか。
 
モナカを蹴散らすIHの滑り。
 
 
 
 

3 件のコメント:

  1. 見えない恐怖…今シーズン一番の難しい山スキーでした。まだまだ修行が足りない自分の滑りを思い知り、貴重な体験だったと思います。

    返信削除
  2. いつか行ってみたいと思っているので来年あたりにチャレンジしたいと思います。

    返信削除
  3. 天気の良い時に再訪せねばなりません。

    返信削除