2012/08/13

2012.8.12毛渡沢シッケイ沢

6:30 林道ゲート  7:00 毛渡沢入渓  9:00 シッケイ沢出合
12:00 仙ノ倉北尾根  12:50 イイ沢下降開始  14:00 仙ノ倉谷出合
15:00 平標新道  16:00 林道ゲート


山岳会会報の収集・精読を生き甲斐とする、会報オタクKKさん。彼の本棚を埋める数ある会報の中でも、白眉と激賞するのが浦和浪漫山岳会の「溪」年報18。今回はその年報にあるあまり目立たない記録を参考とし、シッケイ沢へと向かった。

林道ゲートに車を止め、入渓地点へと林道を歩くが、景観の変化にまず驚かされた。群大ヒュッテ下の細い橋の架かる地点より先に、真新しい林道が伸びていた。林道は少し上流で沢を渡り、毛渡沢沿いにさらに伸びている。国有林の収穫をこれから始めるということだろう。

工事中の林道末端まで歩き、毛渡沢に降りる。シッケイ沢出合いまでは仙ノ倉谷と同様の開豁な渓相だが、渓畔林が流れを覆う箇所もある。

右岸の大岩を目印にシッケイ沢に入り、しばらくゴーロ歩きが続く。左俣がナメ滝で合流する地点を右俣へ進み、やがて中俣との出合。中俣は伏流してほとんど水流がない。やや暗い感じの、水がちょろちょろと流れるぬめった小滝をいくつも越えると、上方の視界が開け、源頭のスラブ帯に出る。

目指すシッケイノ頭方面と、背後の万太郎山側を交互に眺めつつ、水流沿いに登る。やがて水流が途絶え草原状となるが、最後は笹藪こぎ。
仙ノ倉の北尾根上は笹原となるため、少し下がった草原で大休止。積雪期の北尾根登高や、毛渡沢滑降などについて検討。林道ができたために滑降後の徒渉の心配はなくなった。

かつて登山道としても使われていたというイイ沢を下降する。水流もなく足元の見えないヤブが長く続き、神経を使う。さらにヤブが切れてからも、近年のものと思われる岩盤崩落のため、大きな浮き石が多く、慎重な下降を余儀なくされる。仙ノ倉谷との合流直前まで、イイ沢は伏流していた。

仙ノ倉谷を下り、平標新道へ入る。刈払いされた形跡はなく、未処理の倒木や草の繁茂が目立つ。
会報収集とともに登山道の刈払いをライフワークとするKKさんは、これではイカンといった表情。いまごろ登山道整備の事業主体や請負業者のリサーチにかかっているに違いない。登山道仕事の全国進出への手始めである。

その後、名ヵ山山荘へ立ち寄り、大量のスイカと野菜をいただく。居心地がよく長居しすぎたようで、こしじに着いたらすでに閉店準備中であった。


林道が仙ノ倉谷を渡る地点。

毛渡沢。

イイ沢下部。

イイ沢左俣出合。

連続する小滝を抜けた辺り。

スラブ帯の始まり。

攀じるKKさん。

スラブを見下ろす。

シッケイノ頭が見えてくる。

源頭の草原。

仙ノ倉山北尾根。ぜひ積雪期に訪れたい。

イイ沢の下降開始。ササ原を滑り降りる。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。記憶は遠くに過ぎ去り、かのシッケイ沢はこんなであったのだろうか。いつ以来かと思ったら金山沢から会っていなかったのですね。歳月はあっという間に傍らを通り抜け、中年という熟年に達してしまうのですよ。君よ、油断することなかれ。

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  2. 先日健康診断がありました。生まれて初めてバリウムを飲みました。いつの間にかそんな歳に。
    まあ、まだまだですよ。ということにしといてください。

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