コース:荒沢岳~灰ノ又岳~中ノ岳~越後駒ヶ岳
タイム:銀山平4:15~荒沢岳~灰ノ又岳~兎岳~中ノ岳(泊)
中ノ岳~越後駒ヶ岳~駒の小屋~道行山~銀山平
やってきました。越後最高! |
かれこれ20年位前になるだろうか、役場の依頼を受け踏査に来たのだった。当時道型は笹薮に覆われ、ずっと下を向いて道を探しつつ歩いた。途中、けもの道に迷い込み、あらぬ方向に下りすぎ、木に登って方向を確認したのが思い出される。今やこの登山道は「裏三山」と呼ばれ、一日駆けで自分の体力を図るコースとして脚光を浴びている。それもこれも岳の先輩sakeyamaさんらの登山道整備のお蔭だと。たおやかな稜線歩きは、越後人に生まれて良かったと思わずにはいられなかった。
この秋北鎌を計画しているIHさんに誘われ、超久し振りの荒沢岳からの周回に参加した。予め、中ノ岳避難小屋に水他を荷揚げしてもらっていたものの、それでもザックは重い。暗いうちに出発。急登を喘ぎ登れば前山。そして前嵓。こんなところだったかと遠い記憶を探ってみる。数々の鎖、梯子を伝って前嵓に到着。秀峰荒沢岳が目の前だ。稜線に出てから山頂にはまだ距離がある。秋の気配が漂う中、周囲の景色を楽しみながら山頂に到着。眼下には、これから向かう稜線がゆったりとした姿で手招きしている。
歌でも歌い出したくなるような尾根を登ったり下ったり。と、突然ビニールを被せられた刈払機。深々と感謝の念を込め頭を下げる。そして、ここからハイウエイが始まった。何と歩きやすいのだろう。「ルンルン」って言葉が出てくる。源蔵山と巻倉山の鞍部の「陽の水」の水場で水筒を満タンにし、兎岳を目指す。空は段々と雲の厚さを増しているようだ。
休み休みの行程で中ノ岳に繋がる縦走路に到着。おお、ここまで来たか、と感慨に耽っているうちに雨が降り出した。雨は、降ったり止んだりを繰り返し、遠くに雷様の声を聴く。ガスに覆われた縦走路をひたすら「忍」の一字で頑張り、池ノ段を通り過ぎた頃「グワ~ン」と近くに雷が落ちる。恐怖体験を持つIHさんと身を低くして過ぎ去るのを待つ。最後はヨレヨレ、ヘロヘロになりながら避難小屋に飛び込む。小屋最高!荷揚げをしてもらっておいた水、酒をふんだんにいただき、長い夜を過ごす。外は大荒れだ。
静かな朝を迎えた。ゆっくり朝食を食べ、二日目の行程に入る。湧き上がる雲の勢いが凄い。檜廊下、天狗平と過ぎいよいよ最後の登りへと舵を切る。左手に八海山への縦走路が見える。御月山からオカメ覗き。CHちゃん頑張ったなあ。渓から吹く風に煽られながらついに、グシガハナの分岐に到着。あと少しだ。そして、越後駒ヶ岳に到着。ガスで何も見えないが、やっと三山縦走完了だ。長居はせず駒の小屋へ急ぐ。小屋で昼食を摂り、小屋番のKさんの話を聞きつつ、満足感に浸る。
体は疲れてはいるが帰らなければいけない。今季4度目の尾根を下る。足が重い。と、携帯に着信アリ。なんと、来ていないだろうと思っていたYさんが荒沢岳から下山したとのこと。神は我々を見放さなかった。長い道行山の下りも、へこたれずに林道まで頑張った。入浴を終えたYさんが、林道の入り口まで迎えに来てくれた。ありがとう!!
いろんな人の縁を肌で感じ、越後の山の良さを体いっぱい吸い込むことができた2日間だった。
天気は上々
前嵓の後ろに主峰
前嵓
数十年前の春
ここを下降した
怖かった
一瞬でガスが上がり、下方に登山道が現われた
荒沢岳山頂
いよいよ憧れの縦走路へ
振り返ると女性的な荒沢岳
登山道脇の池塘
sakeyamaさんの愛機があった
安らぎ感100%
草原と源蔵山
ついに兎岳の合流地点に
2日目
カッパスタート
表?三山縦走路
八海山
檜廊下通過中
ガスの中駒に到着
やったぜ!
下山途中垣間見えた荒沢岳
この後すぐにYさんが登場!
長い旅の終わり
お疲れ様でした!昔々、名ヶ山隊長との周遊が思い出されます。
返信削除IHさん、相変わらずの元気なようで安心しました。
オレも小屋で酒が呑みたい!
乙です。雷の後の避難小屋。ありがたさが身に染みました。安心して酒が飲め、安らかに眠ることの幸せを噛みしめました。また、小松原辺りでやりたいものですね。
返信削除天気が悪かったので中止になったのかな~なんて思ってました。
返信削除さすがです!
今度お話お聞かせください。