コース:こったが沢~旧徒歩道~こったが山~こったが沢
タイム:駐車場5:15~こったが沢5:30~尾根取付6:30~廃墟10:30~
沢出合13:20~駐車場15:30
こったが山山頂下の遺跡 |
君は「こったが山」を知っているか。かつて、この山から鉱石を掘り、鉄塔を立て、ケーブルで大白川の駅まで運んだという。人はここまでやれるものなのか。今は廃墟となった建築物が山頂直下にあり、国道からも見ることができる。行かねばらない、とTMさんの鼻息は荒い。超藪漕ぎ必至。果たして我々は辿り着くことができるのであろうか。
昨年は8月に挑戦。車から降りた途端にメジロアブの攻撃に遭い、更に沢を間違え、藪尾根を下降、敢え無く撤退した。今日こそは!と意気込んだものの、出だしからアクシデントにあい、時間が過ぎていった。やっと徒歩道のあった尾根に取り付く。出だしこそブナの林を快適に抜けたものの、毛猛山塊の恐るべき藪は、道など跡形もなく消し去り、あとはひたすら藪漕ぎとなった。
前日から気合入れまくりのTMさん、前夜祭がきき過ぎたか凄い汗。早くも脱水症状。しかし、藪は手を緩めることなく覆いかぶさってくる。とその時。お~!!!いきなり目の前に鉄塔の残骸。感激!こんなところに。感動した後は、またひたすら藪だ。土崩山からの尾根に乗り上げ、少し下り、ブナが広がる斜面で休憩。下山はここを下ることにした。
樹間から見え隠れする廃墟の壁を目指し、更に苦闘は続く。細い尾根を過ぎたその時、お~!!!「WC」が目の前に。到着したのだ。便器健在。まだ十分使用可能。ちょっと怖いけど。藪を掻き分けると、大きな建物の跡。国道から見える壁はこれだ。細尾根を登りきると、山を深く断ち割った谷が現われた。ここを掘ったに違いない。う~ん凄すぎる。こんなところで当時の人は働いていたのだ。働いていた人に、話をぜひ聞いてみたいと思った。
TMさん、念願が叶い、満足げだ。この時の為に背負ってきたお神酒を頂き、感慨に耽る。しかし、いつまでもそうもしていられない。下山しなくてはいけない。登ってきた藪尾根の下降は、疲れた体にじわじわと攻撃をかける。目安にしていたブナの尾根は下まで続いていて、トラバース気味に沢を目指す。沢音が近づいたと思ったら、本流に出た。TMさん、感動のあまり溜りに浸かる。
緩やかに流れる沢をおしゃべりをしながら下降。瀞やちょっと深い釜を、はしゃぎながら泳ぐTMさん。水が大好きなのだそうだ。楽しい時間は、あっという間に過ぎて吊橋へ。感動の連続だった夏の山行が終わった。
まずはこったが沢へ下降
メローな沢を進む
いよいよ藪へ突入
時に癒し系のブナ林
出た!
鉄塔の遭遇
鉄塔の上に登ったらもう2つ見つかった
こったが山全景
右中段辺りに建物あり
藪の中の休憩
汗が止まらない
きた~!
「WC」のペンキ
便器1
便器2
下から見える建物の壁
断ち割られた山
盛夏
浅草岳
沢下降
充実の一日だった
こったがや、阿呆飛び込む、なんとやら…、えがった~。
返信削除感動しました。人間の底力を感じました。越後の藪最高!
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