タイトル:「登山史の森へ」
著者:遠藤甲太
発行所:平凡社
読んだ人:KK
ブックオフで偶然手に取った 平凡社!やるなあ |
今年は上高地に行ってみよう |
かつて、20台の後半、私は北アルプス上高地にいた。人生の先行きが分らなくなっていた私は、逃げ場を求めてかどうかは忘れたが、楽しい時間を毎日過ごしていた。遊んでいたわけではなく働いていた。勤め先は「上高地 西糸屋山荘」。古き良き時代の岳人の宿だ。当時の社長「奥原教永さん」は日本山岳会 長野支部長も務めた方だったので、当然登山には理解があり、従業員は休みの度に山へ出かけて行くことが許された。
山岳名著 「風雪のビバーク」松濤 明著を御存知だろうか。「手記」の最終行に「西糸ヤニ米代借り、3升分」は有名である。その西糸屋さんである。へ~、そうなのかと当時は何気なく読んでいたが、今回「登山史の森へ」でその内側の模様がはっきりした。そんな歴史のある山荘で、一時期ではあるが過ごせたことは、今は自分の宝のような時間に思えてくる。
ちなみは「登山史の森へ」はブックオフで見つけたもので、現在私は二匹目のドジョウを狙って定期的にかの店に通っているわけであります。
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