メンバー:TU、KK
コース :(3日)下黒姫沢~左岸尾根~稜線~台地(泊)
(4日)下黒姫沢下降~五味沢~白崩沢右岸経由~桜ゾネ駐車場~
ヤヂマナ沢左岸尾根下降
破間川源流をぐるっと回り、浅草岳で日帰り組と合流し、春の山を楽しもうと計画。足早に黒い斑点を拡大している越後三山の山肌を見て、果たして行けるのだろうかと不安を抱える。季節は、ワラビが出る時期になってしまっている。
前日夜埼玉から自宅にTUを招き、私の秘蔵の蔵書を見せてやる。興奮してつい寝るのが遅くなってしまった。朝4時。快晴の中を黒姫に向かう。現地到着すると、林道脇には既に山菜取りの車。東京方面のナンバー。どこに行くのだ。何を取りに来たのだと、言ってくる。山に行くのだといっても理解してくれない。
これから向かう方面には雪が付いているので、迷わずスキーで行くことにした。橋を渡り、さあ登りましょう。下黒姫沢は所々割れていて、冷たそうな雪解け水が流れていた。上流に向かえば概ね沢通しに進むことができる。途中から尾根に上がり、小さな台地に到着。重荷が苦しい。台地上の地形を3つやり過ごすと黒姫の稜線に出る。
おお!という歓声の向こうには黒々とした山稜。こりゃ駄目だ。あれやこれやと思案したものの、往路を戻ることにする。いつか、かの稜線を歩くことが出来るだろうか。あとはTUに託すしかない。適当なテント場を目指して滑り降りる。荷は重いが、うまく滑ることが出来る。楽しい。浅草岳を真正面に見ることができ、大きなブナの根元を今日の宿にした。
夕食は、TU手製の「ペミカン」を使ったトン汁。「ラードギトギトですが、大丈夫ですか。」と言われたが、実に美味しかった。朝食もペミカンを使ったカレー味のパスタ。美味。どうもペミカンは私の体質に合っているようだ。夕方から風雨が増す。
起きてみれば快晴。果たしてどこで日帰り組に会えるか。モチベーションも下がり気味。ガリガリの波打った斜面を慎重に下る。足が痛くなった。それでも何とか車まで戻り、どのルートで浅草岳に向かうか相談。結局除雪された道を行けるところまで行き、後はスキーで雪原を突っ切ることに。
私の不甲斐なさにか、TUのテンションは上がらず、常に後ろ向きの発言。すまんなあ。スギの植林地を進めば浅草岳が大きく迫ってくる。無線交信では、SH組は順調に登っているようだ。恐ろしげなデブリをやり過ごし、最後はスキーを背負い、やっとのことで桜ゾネの広場に到着。いい斜面があるから登って来いとSHは無線でいうが、私たちはすっかり寛いでしまった。もう動けません。
SH組と合流した後は、一部藪を漕いだものの、雪を拾いつつ最後まで滑ることができた。久々に7人という参加者の山行が終わる。文明の利器「車」は何も文句も言わず、私たちを乗せて蓬平へ。母が出すしょっぱい味噌漬を旨い、旨いといいながらバクバク食うTUの血圧が少し心配になった。外に出れば、季節は夏に向かって一直線のようにブナの濃い緑が目に入ってきた。
3日に辿った山
下黒姫沢は所々割れていた
予報通り春晴
破間川源流域の周回は無理か
「もうテレマークは駄目です」
嘆くTU
努力あるのみ
4日。朝日に輝く山の端
足にきそうです
雪原から浅草岳を望む
ここを越えれば
SH組と合流
しゃべっちょ軍団の声が響く
怪しげな一団
なかなか大変そうな山行ですね。
返信削除雪が硬いと難儀しますね。お疲れ様でした。