メンバー:SH KK RK(NCC)
コース:岡沢~ツバクロ尾根~ハンノキ平
レポート:KK
夢を叶えて
思い入れが実現することがある。諦めずに思い続けていれば、いつかチャンスは来るものだろう。今年はそのチャンスがやってきた。SHの願いが叶った瞬間である。
今月2回目の岡沢集落。まさか又来るとは思わなかった。途中まで除雪してあればいいなあ、と淡い期待をしていた自分たちの儚い希望は断たれ、4時過ぎ本日も長い水平移動が始まった。軽く凍みた雪原は、歩き易かった。前回よりいいペースだ。ザク、ザクという音が続き、あまり会話もせず前へ、前へ。夜明けは早く、1時間もすればヘッデンをしまえた。
発電所管理道の終点に立てば、谷の向こうに先日の容雅山と本日の黒菱山が相対している。テンションも上がるぜ。発電所へ下るトレースは細く、おまけにガチガチで非常に滑りずらく、ストックでブレーキをかけなければ下に落ちそうだった。対岸に渡る吊橋の下も、今は完全にその姿を現していた。建物を回り込み、ツバクロ尾根に取りつく。やっと登山開始である。
導水管斜面~水槽小屋を過ぎると尾根は穏やかとなり、非常に気分の良いブナ林が続く。左手に妙高山の外輪山の連峰が間近で、その雄大さを全身で受け止める。「いいね!」連発。1,134mを回り込み、下降に入る。シールのままちょっと強めの斜面を下る。降り立ったそこは黒菱川。広々した渓は、奥深い山懐にすっぽり包まれている感じだ。しばし感慨に耽り休憩。
適当な場所から台地へ。ここが「ハンノキ平」。SH目標の一つ。台地を進むうち、視界はグワットと広がる。黒菱山に向かっ伸び上がるような真っ白な平原が迎えてくれた。マンダム。あまりに白く、広いので距離感が掴めないまま、第2の目標「乙見尾根」(ちなみに黒菱山は「乙見山」ともいうらしい。藤島玄著越後の山旅)を登る。湿った雪から新雪の残る斜面に入ると、スキーは下駄祭り。上部になるにつれクラスト部分が増える。山頂下は首が痛くなるほどの斜面になり、右に回れば行けそうだが、本日はここまでとする。(この次はあるのか?であるが)
シールを剥ぎ、いよいよハンノキ平へ向かってドロップイン。程よい湿り具合に歓喜の声。ところどころガリだったり、ストップスノーだったりしたが、広い空間を思い思いに滑る。オ~!いいね!いいね!傾斜が弛んでも、スキーは良く滑った。太腿パンパン。大満足。
下山は川幅の広い黒菱川を下り、澄川の合流点へ。たまに、落とし穴のようにぽっかり穴の開いているところもあったが、渓は概ね埋まっていた。しかし、澄川は傾斜がなく、湿雪ラッセルになるところも。容雅山の末端尾根に着くと、先日の北桑沢出合に到着。暑い。シールを張り直し、導水管台地へ戻る。疲れました。
第1導水管斜面を滑る。最も得意とする越後超湿雪滑降だ。最後はツバクロ尾根の末端を回り込み、無事吊橋に着いた。スキーを背負ったまま林道終点へ。谷の向こうに黒菱山の斜面が日に照らされ光り輝いていた。ああ、あんなとこまで行ってきたのか。感慨に耽る。そして仕切り直して、またも岡沢集落までの長い帰路につくのであった。
夢の地へ |
黙々と |
またやってきたぞ |
凛々しい容雅山 |
そして黒菱山 |
最初の難関 |
吊橋 |
3.8 |
水槽小屋 |
ツバクロ尾根から外輪山 |
黒菱川へ |
河床に降り立つ |
ハンノキ平と容雅山 |
乙見尾根 |
大毛無山方面 |
行きます! |
ナイス斜面 |
快適 |
台地へ |
解放感 |
足が~ |
いいね! |
夢がかなう |
黒菱川 |
澄川出合 |
北桑沢出合 |
ご褒美 |
さようなら また来ます(SH) |
道の駅でカツ丼を食う |
恐るべし長距離、よくやりましたねぇ。秘境の山はひっそりとただ静かに時を刻んでいるように感じす。
返信削除私たちが住んでいる新潟県でも、まだまだ訪れたことのない場所がたくさんあります。山登りをしながら、その土地の風景をながめたり、歴史を学んだりしたいと思います。
返信削除