2018/11/26

2018.11.25 平標山

メンバー:NI KK
コース:二居~松手山

越後に冬がやってきた
暖冬の予報通り、暖かい日が続いている。ちょっと強めの寒気が入り、遅まきながら山は少し白くなった。ここはひとつトレーニングを兼ねてと思い、静かな二居コースを選び、平標山に行ってきた。

前夜、小松原に歩荷するTUと共にI宅に泊めてもらった。すっかり酔ってしまい布団に入ると、あっという間に朝が来た。星空が晴天を約束してくれた。二居の奥まで車で入り、林道を進む。雪は多いと感じた。落ち葉の上に積もった雪を踏みしめて歩くも、なかなか前に進まない。ちょっとずつ後ろに下がる感じで疲れるので、アイゼンを履くことにした。久し振りの感触。

松手山に着いてみると、たくさんの踏み跡。昨日から今日にかけ多くの登山者が登っていたのだろう。登山道は、踏み固められた雪で滑りやすかった。風が徐々に強まる。階段を登り切り、一ノ肩の辺りで藪に入って栄養を摂る。稜線からはるか遠くまで見渡すことができる。巻機山も山頂部は真っ白!どんどんと登っていくにつれ、風も俄然強くなっていく。しかし、まだまだ防寒とまではいかない。

山頂は、いつものようにゴーゴーと風が吹き渡り、写真を撮ったら下山だ。急な箇所は、練習も兼ねてはアイゼン装着。この次は、スキー装着といきたいものだ。松手山から静かな道を下山。風も和らぎ、暖かい。登りにもたくさんあったが、熊と思われし足跡が所々に。Iさんの笛の音が谷にこだまする。時間もいい按配に過ぎていき、いい一日が終わろうとしていた。

林道には、思いのほか雪があった

木々のは落ち、視界がきく

松手山に到着

振り向けば苗場山

登山道の窪みからすると、前日はかなりのラッセルか

空はどこまでも青かった

仙ノ倉山までは遠い

万太郎山 今季は行きたい

木漏れ日の中下山

今日は「白菜と豚バラの塩そば」

2018/11/21

ペミカンを仕込む ~冬支度~

11月も半ばを過ぎたものの冬の足音はまだまだ弱々しい。しかし冬本番に向けた準備は進めねばならない。もとい、ならない、という外因による強制的なものでもない。いくらやっても片付かない数多の仕事ではあるが、作業を進めるほどに内側から意欲が湧き上がってくる。過ごしやすい気候のこの時期、時間が経つのも忘れ、疲れを感じることさえなく、黙々とこなす冬支度、それ自体が喜びでもある。

車のタイヤをスタッドレスに、ワイパーを雪用に交換。
冬用の上着上下に撥水加工を施す。
衣類に不足や不具合がないかを点検。
履物、手袋の不具合を点検し、微調整、補修。
アイゼン、ピッケル、ストック、スコップ、ゾンデ、点検調整。
ビーコンの動作確認、近く訓練もせねばなるまい。
電池も十分に確保し、充電池は劣化を確認。
自作スノーソーで穴が空いたザックを補修。
電熱ゴーグルを導入したものか否か。
スキーにワックスを掛ける。黒光りする滑走面を眺め悦に入る。
糊が劣化しゴミも着いたシール、電熱スクレーパーとアイロンで格闘。
厚い手袋をした状態での撮影機材操作練習。
ナッツ、ドライフルーツ等、行動食をまとめて仕入れ。
合間にナメコ採りに山へ向かい、漬物も漬け込まねばならない。

そして今年もペミカンを仕込む。
雪山の食事はここ数年ペミカンがベース。ラードだらけで胃がもたれることも多いが、体の温まり具合は他にないものがある。油そのものが熱量を持つためか、汁物の上の分厚い油の層が食事の熱を逃さないためか、とにかく体の芯からポカポカする。
世間にはもっと軽くて美味しくて力が出て日持ちする食料もあるのだろうが、ペミカンを仕込まないことには冬が始まらないのだから仕方がない。

とにかく今年もペミカンが完成。
冬支度もほぼ終え、あとは雪が積もるのを心待ちにするのみ。
いや、どうやら今冬も雪乞いが必要そうな…。

豚バラ肉1kg、玉ねぎ4個、にんじん2本、
ごぼう1本、生姜1個、ラード500g。

しょうがをみじん切りに。
厳寒の夜でも体が温まる気がする。

たっぷりのサラダ油でしょうがを炒める。

薄切りにした玉ねぎを電子レンジで加熱し、
炒める前に水分をある程度飛ばしておく。

フライパンに玉ねぎを投入。
塩コショウをたっぷり。

ごぼうを投入。

2mm厚に切ったにんじん、レンジで加熱。
炒めると崩れて食感がなくなるので、
もう少し大きめ、厚めが良いか。

にんじんも合わせて炒め、水分をよく飛ばす。
次第にかさも減る。

豚ばら肉を刻む。
炒めると縮むので小さく切り過ぎない。
前回はロースのブロックを刻んで使用したが、
ぼそぼそ固くなって今ひとつ。

肉にもよく火を通す。

ラードは常温では固くてチューブから注ぎにくい。
電子レンジで加熱して液状にしておく(左側)。

ラードを加えると油の海となる。

火を止めてしばらく置く。
粗熱が取れるとラードが白く濁り固まり始める。

1食分ずつチャック袋に小分けにする。
今回は約170g/食、約800kcal/食。
(昨年までは200g超/食だったが
胃がもたれるようになってきたので減量)

11食分が完成。
1食あたりの原価は約160円。

その日が来るのを冷凍庫で待つ。

2018/11/19

2018.11.18 割引岳~南入りの頭

メンバー:KK

もうすぐ冬がやってくる

天気が好転し、山に行かねばと思い、迷った挙句巻機山方面に行くことにした。今日は、金城山に繋がる尾根の偵察を兼ねて、南入りの頭まで足を延ばしてみた。いつか辿ってみたい金城山からの稜線と姥沢集落から一気に伸びる高仙尾根(檜廊下尾根)。ぽかぽか陽気で気持ち良い一日を過ごすことができた。

桜坂の駐車場には、既に数台の車。県外が多い。気温は高く、薄手のシャツで十分。登山道はぬかるんでいるだろうと足元は長靴にした。山は初冬の様相を呈しており、5合目のブナ林も薄明かりの中ちょっと寂しそうだ。7合目を過ぎた辺りから、薄っすらと雪が出始めた。昨日のものだろうか。

8合目の階段を登りきれば、巻機山とご対面。いつ見ても心休まる風景である。前巻機山から下の木道は、雪が2cm位積もり、久し振りの感触を味わう。小屋は既に冬囲いを済ませてあり、冬に備えていた。織姫の池も凍っており、寒々しい雰囲気だ。稜線に到着すると、越後三山をはじめ周囲の山が一望。出かけて良かったと思う。

一旦下り、割引岳に向かう。枯草の上に真っ白に雪が付いている。素直に嬉しい。割引岳山頂からの眺望は、巻機山よりいいのではないかと思われる程、360度の展望。しばし堪能した後、裏巻方面に下ってみる。登山道脇の木や笹についた雪で、衣服が濡れる。裏巻登山道の分岐と別れ、稜線を進む。薄っすらと踏み跡があった。無性にドキドキする。

神字山に到着。今でこそ巻機山と言えば、清水からの現在の山を指すが、かつては、姥沢から登ってきたこの神字山こそ巻機大権現を祀る場所であったらしい。(藤島玄:越後の山旅)大権現の証はないかと探すと、ボヨに埋もれた石塔を発見。山頂に戻し、安全祈願をする。更に藪を掻き分けて南入りの頭に行く。裏巻機、金城山など行ってみたいところが一望である。満ち足りた気分で帰路につく。

風は弱く、陽の光で雪は融けて、初冬とは思えぬ。小屋で昼食を摂り、一気に下山した。清水の集落にある巻機大権現にお参りし、いっぱい雪が降ることを願った。

今日の〆はこれ
綺麗だ
美しい
雪の木道
小屋じまい
割引岳
神字山 巻機大権現石塔
南入りの頭方面
裏割引岳
清水集落 巻機大権現
朝日の天狗岩

雲海の街












2018/11/12

2018.11.11 刈羽黒姫山


メンバー:KK MN(旧会員)


落書きは禁止です
分県ガイドで紹介した「ふるさとの山 刈羽黒姫山」の鵜川神社改修の資材歩荷に行ってきた。傷みの激しい社は、地元の氏子さんたちの寄付のもと、昨年から少しずつ材料を荷揚げし、再来年から本格的な作業に入るそうだ。麦麦とうさんから連絡をもらい、微力ながら協力できればとMNを誘って参加した。

午後1時集合。続々と有志が集まり、各々自分の体力に合った木材を担いで出発。恥をかいてはいけないのでフライングスタート。休み休み登っていく。概ね20kgか。4合目から上のブナは、既に葉を落し、いよいよ冬間近といった風情。1時間ちょいで神社到着。皆さん力があり、追いつかれそうだった。

神社前で記念撮影の後、山頂散策。我が集落は霞んでいた。その後は、厚く降り積もった落葉を踏みしめて下山。キャンプ場Pで参加お礼の御食事券を貰う。そこで、好きだった食堂「和可山」さんの近々の閉店を聞く。残念だ。

喘ぐMN
あと少し
途中

下山





2018/11/06

2018.11.4 小松原~日蔭山

メンバー:TM MH SH(W) kk


紅葉もすっかり里まで下り、山は晩秋の時期に入ってきた。10月末には、寒気が入り、高い山は白く化粧をしている。「我が家の山」と言ってはばからないH宅の苗場山北面を見に小松原経由で行ってきた。TMさんの赤い実の話、MHさんの高校時代の武勇伝、コケまくるSHの後ろ姿と、楽しい山行になった。

朝6時、薄っすらと明るくなってから出発。木々の葉は落ち、夏は見通しのきかない林の中の登山道も、明るく、気持ちの良い道となっている。巻機山方面から朝日が昇り、温もりを感じる。カサカサと落葉を踏みしめて歩いていると、思わずスキップがしたくなるようだ。SHさんは、今日もキノコがないかキョリョキョリョ。しばらく行くと下ノ代。朝の冷え込みで草たちが真っ白。花を咲かせたようだ。

中ノ代で池塘に出会う。氷が張っている。危ない木道を滑らないように歩き上ノ代。初小松原湿原のMHさん、SHさんに周辺をガイドするが、なかなか信用しない。手には20数年前の地図を持っている。小屋から日蔭山へ。小松山の斜面、日蔭山の斜面が、笹原と共にお出迎え。来年も滑りたいものだ。

尾根に出て振り返れば、十日町の街、南魚沼の街が良く見えてきた。三山そして上越国境に雪が積もっている様子が窺える。ぬかるんだ坂を越えると山頂。苗場山北面が硫黄川の向こうに迫力で迫る。「我が家の山」を堪能する二人。小屋で昼食を摂ろうと思っていたが、風も穏やか、日差しもポカポカだったので、山頂で食べることにした。周りの絶景を見ながらのお昼は、一段と美味しかった。

下山中、TMさんは一所懸命赤い実を採る。マタギの教えから、この実を焼酎に浸けて少しずつ飲むのだそうだ。SHさんは、霧ノ塔まで何とか繋げたいと来年に向けて思案を巡らせている。MHさんは、痛い膝をかばいながら相変わらず面白い話をしていた。小春日和のなか幸せを感じる山行となった。




真っ白の湿原







下ノ代







温かい







のんびりと歩く







霧ノ塔







日蔭山山頂
佇むTMさん






スキーで訪れよう








小松山斜面











日蔭山斜面










越後三山