2021/03/29
2021.3.28 藤平山手前まで山スキー
メンバー:SH TH
コース:入広瀬 芋鞘から往復
前日の疲れはあるが、ちょっと前から気になっていた藤平山へ行ってみたくて行動に移す。
天気は下り坂。前日のものと思われる単独者のスキー跡があった。スタートしてしばらくは薄雲に太陽も確認できた。ただ、南風が時折強く吹きつけてきた。前夜からの冷え込みはなく、ちょっと緩んだザラメ。クトーを付けて登る。下部にはまだ残雪が多くあるが、自分たちがとったコースは上部に行くにつれて狭くなり、おまけに雪は繋がってはいるが、ブナの木もありターンはできず、THはスキーを脱いでブーツで進む。程よいザラメで歩きやすくて助かった。
稜線にあがると前日のものと思われるスノーシューの跡がたくさんあった。午後から予定もあり、風も強くなってきたので、藤平山手前の1027m地点のピークで終了し、いつもの急な斜面を写真も撮ることもせず、一気に滑り降りてしまった。
2021/03/28
2021.3.27 焼山北面台地山スキー
メンバー:SH TH KK
コース:笹倉温泉~
レポート:KK
越後版 山スキーの聖地へ
最良の一日 |
新潟県民気質と言えば、ちょっとシャイでいて、自分をうまく表現できないが、それでも粘り強く物事を推し進めていける、そんな印象だろうか。山も派手さはないが、味わい深い岳が多くある。それを丸ごと体験できたのが今日の山行である。ああ、新潟県人でよかった。
今日も253号線を上越方面へ。2月に到達できなかった焼山北面台地に向かう。笹倉温泉には、既に数台の車からヘッデンを点けた登山者が出発していた。5時を過ぎてしまえばヘッデンのいらない季節に移っている。見るからに「春」を思わせるように、積雪は減り、辺りも黒い箇所が多くなっていた。九十九折の林道を快適に登り、危険なトラバースも通過したところで、前回見えなかった高松山方面が、谷の向こうに現れる。
トレースがたくさんついていて、迷うことなくアマナ平に到着。休憩していると後ろからお二人連れ。出発時会話を交わした柏崎のNさんたちだ。Nさんは、何とホームグランドの刈羽黒姫山麓集落の出身と聞き、一気にテンションアップ。お二人とも飾り気のない気さくな方だった。緩やかな登りコースを取り、北面台地へ上がる。焼山山頂下までずっと続く台地の始まりである。
先行者が、小さな粒のように見える。我々も後に続く。目標は途中の黒い大きな岩だ。進んでいるようで、なかなか進まないのがこの台地。さほど厚くないのが救いだが、少し降った新雪で、シールが下駄になり始めてしまった。3週間ぶりのTHさんは、足が重いと嘆き始め、ついに芍薬甘草湯の世話になる羽目に。空にチョークで線を引いたような飛行機雲が一筋見える。
先行者のトレースを離れて大岩に向かう。THさんは、ヒクヒクする足を守るため途中で待つことになった。新雪の下がガリなので、クトーを着けて目的地に到着。眼下に北面台地が大きく広がる。絶景だ。そして、お待ちかねの滑走タイム。沢状になった斜面には、新雪が溜まっており、その下のガリも気にならない。思い思いにゆっくりとTHさんのもとへ。うっとりする時間はあっという間に過ぎたが、まだまだ第2章、第3章は続いた。緩斜面になってもスキーは滑り、台地の末端まで漕ぐことなく到着。
その後も、多少の登り返しはあったが、雪の消えてしまった橋を除き、車まで滑っていくことができた。満足の山行であった。そして、我々は空腹を我慢して一路例の食堂へ。ボリューム、味ともに満点の定食を食べた。満足感に浸り、車は上越の先輩のもとへ。先輩の入れてくれた旨いコーヒーを飲ませてもらい、おまけに自作のシイタケまでお土産に頂く。
最高の山行、同郷の方との偶然の出会い、先輩の暖かいもてなし、私たちは素晴らしい日を過ごすことができた。
適度に凍みていて歩きやすい |
山が見えてくるとテンションアップ |
アマナ平にて越後人たち |
雪原を行くTHさん |
ジャーン! |
さあ、我々も行こう |
道のりは長い |
目指す大岩 |
一直線 |
近づいてきた |
昼闇山方面 |
眼下に北面台地 |
新雪あり |
落ちてゆく |
もう一人 |
SHが書いた8の字 |
その脇を |
共演 |
そこまで行く |
最後の斜面 |
心は食堂へ |
疲れた |
フライ定食 満腹 |
2021/03/25
2021.3.24 火打山燕尾根山スキー
メンバー:SH KK
コース:矢代川第3発電所~
レポート:KK
頚城彷徨(火打山ツバクロ尾根)
初見の地 |
人生いつ何が起こるかわからない。明日病気なり入院するかもしれない。今日帰り道、交通事故にあい死んでしまうかもしれない。いつか宝くじが当たり、毎年ポンツーンが買えるなんて、ことはないか。しかし、今最大の趣味山スキーができなくなることもありうる。だから、今現在やれるうちにやっておかなければいけないと思う。毎日を完全燃焼しなくては。
今日は晴れの一日。相棒のSHと共に、長年の夢だった「容雅山」に向かう。特に今季は253号線を上越方面へ行く機会が多い。それだけ頚城山塊は魅力的なのだ。「志」の交差点を右折し、菅沼へ。第3発電所へ通ずる道は、2km程除雪が終わっていた。ありがたい。圧雪車を横目に、杉林に沿って凍みた雪の上を進む。途中、数日前のトレースと思われる痕を追って矢代川に下降。しかし、第3発電所へはまだ先で、1時間ほど時間をロスしてしまう。
正規の道に戻り、やっと発電所の吊橋に到着。導水管に沿って尾根を上がり、平らになったところで澄川に向かう。平地が切れる箇所から河原に向かって下降。北桑沢出合に着いた。だが、沢は既に割れていて、渡渉点を見出すことができなかった。あえなく敗退。だが時間はまだ早く、このまま帰宅するのももったいないので、ツバクロ尾根に登り返し、ハンノキ平方面を偵察することにする。
導水管方面に戻り、顕著な沢を登る。登ってみると尾根は広く、適当な間隔でブナが立っている超快適なところだった。ブナの回廊と化した尾根をゆっくり登ると、左に神奈山、右に容雅山etc。雄大な景色が目に飛び込む。マンダムである。SHも欲が出て、先へ先へとスキーを滑らせ、1134mピークに立ち、そこから鞍部に滑り降り立ち、ゆっくりと黒菱川、乙見尾根方面を偵察することができた。
思いがけず憧れの地を間近に見ることができ大満足だった。後は嫋やかなツバクロ尾根を下るのみ。緩傾斜の斜面を自由に滑り、水槽小屋から急傾斜を一気に発電所に向かって滑る。吊橋を渡り、シールを張り替え、林道まで登る。後は圧雪車が踏み固めた4kmの道を、手漕ぎを交え車まで頑張った。車は楽だなあ、と話しながら道の駅の食堂に入り、しょっぱめの味噌ラーメンをいただいて帰路につく。
来年もう一度チャレンジしてみようと誓う。
さあ、長い旅の始まり |
神奈山と妙高山 |
時間をロスした後第3発電所吊橋へ |
ツバクロ尾根の立つブナ |
北桑沢出合 沢は割れていて渡渉できず |
気を取り直してツバクロ尾根へ |
ブナの回廊に出る |
素晴らしい |
目の前にヤドリギがぶら下がっていた |
大毛無山 |
コルに立つSH |
シールのままで滑ってみた |
乙見尾根を見る |
容雅山 |
緩傾斜を自由に |
水槽小屋 かつては泊まれたらしい(越後の山旅より) |
導水管上を滑る 本日のハイライト |
解放感 |
吊橋を渡り |
林道を上がり |
そして、振り返る |
スノーモービルの轍 |
食堂みさの味噌ラーメン 体に沁みた |