2019/02/28

2019.2.24 高松山~一ノ倉川

ルート 5:15笹倉温泉発 6:15つづら折り上端 7:40アマナ平
    8:10高松山北東尾根取り付き 11:00高松山
    11:20下山開始 一ノ倉川へ 12:10標高800m登り返し
    12:20新田山コル 12:40滑降 13:05焼山温泉
メンバー HT、TU、IH(アマナ平まで)

4年ぶり3度めの高松山。一ノ倉川へ下るのは初。
スプリットボーダーHT氏、準地元IHを誘い北面台地の展望を楽しみに。
1週間前の新雪はまたも雨にやられて硬い雪面。傾斜のある箇所では縦溝。
高松山の尾根を登るにつれ前日の新雪が増えてくる。予想より登りやすい。
一ノ倉川への滑りは、最初は新雪もありそこそこ、徐々に硬くなる。
狭窄部に差し掛かると左岸からのデブリ多数。右岸をトラバースしつつ、沢に穴の空いた箇所をやり過ごす。
沢が広がり一安心する間もなく、新田山のコルへの登り返し。雨を吸って重たげな雪庇の下を力を出して登る。
コルからは焼山温泉までザラメの滑りを満喫。
笹倉温泉の路肩にはフキノトウが顔を覗かせる。

縦溝?
ザラメ?
フキノトウ?
カレンダーをめくり忘れてるのかもしれない。
あるいはもうじき冬が絶滅危惧指定されるかもしれない。

高松山に思いを馳せつつ

飛行機雲の下に火打と北面台地

1シーズンに数度の好天

焼山を眺めつつ

2月とは思えない肌荒れ

日本海を背に

やや細い尾根をスプリットで

最後は重いスプリットを背負って

高松山に立つ

昼闇山方面を望みつつ

微妙な雪を滑り降りる

この辺りまではまだ良かった

デブリに埋まり穴の空いた狭窄部をトラバース

谷が広がりほっと一息

新田山のコルまで必死に登る

2019/02/27

2019.2.24 上権現堂山山スキー

メンバー:KK TM(みちぐさH)
コース:米沢~
タイム:米沢8:20~山頂11:30

越後駒ヶ岳の朝
大湯温泉から鼓ヶ倉山へ。長年憧れていた稜線を辿るべく、早朝からすき家でがっつり朝食セットを食って、M師匠と温泉を出発。ガリガリゲレンデを登り、いざ、尾根に取付く。越後の細尾根に、申し訳程度の雪が乗っかっている。これは厳しいぞ。尾根は蛇行しながら続いており、1時間登ったところで危険と思い諦めた。緊張した。

時間は早く、どこに転身するか協議。尾根ひとつ向こうの上権現堂山に行くことに。かれこれ5年ぶりの再訪となった。米沢の林道終点には、地元の若者が一人スノーモービルで帰還したところだった。あれこれ世間話をして、再出発。雪の付きが悪いので、林道を進む。

複雑に絡み合う作業道を進み、適当なとこから尾根を目指す。すると、りっぱなトレースがあるではないか。更に、下山してきた地元の方にも逢う。アップダウンを繰り返し、振り向けば、おお!まさに越後だ!幾重にも重なる尾根の向こうに、越後駒ケ岳、八海山、巻機山など全部見える。左手に下権現堂山、向かう正面には上権現堂山が迫りくる。山は天気が一番と実感。

最後の急斜面を登りきると、毛猛山塊が姿を現す。我が愛しのこったが山も分かる様な、そうでもないような。そして、山頂。360度の展望。久し振りにまったりと寛ぐ。こんな時間もいいもんだ。下権現Pに連絡してみると、早々に下山していた。

名残惜しいが、下山の時間だ。雪面は適度に緩み、奇声を発しながら滑り降りる。M師匠の巧みなスキーさばきを研究しながら、後を追う。徐々に雪は超重に変わり、最後は林道を車までかっ飛ばす。帰りは、地元馴染みの「富屋」さんで、ご当地グルメ「グリーン焼きそば」を頂き、満腹の腹を揺らしながら帰った。
厭らしい雪の付き方
バックステップで降りる
仕切り直し
春である 
下権現堂山
こちらからだと印象も違う
上権現堂山
まだまだあるぜ
魚沼の里を眼下に
おお!駒だ!
おお!八海山だ!
毛猛山塊
果たして鼓ヶ倉山はどこに
細尾根を快適に飛ばすM師匠
杉林を滑り込む
(M師匠に撮ってもらう)
藪の向こうに大湯温泉
唐松山と私
モノクロモードの私
カービングターンとはなんぞや

2019.2.23 八木尾山山スキー

メンバー:KK
コース:貝掛温泉~

前回は、貝掛坂(通称)のあまりの急坂にビビってしまい、平標山に転身したので、今日は国道スタートで行ってみた。天気はあまり良くないが、行くだけ行ってみよう。

白山書房「山の本」に八木尾山の記事が載っていた。田代のゴンドラを使い、沢を滑った山行で、筆者の心情がよく現わされた文章だった。どんな所だろう。寒さが緩んできたこの頃、貝掛坂は凍結しておらず、安心して通れた。橋の袂から入山。スギ林の急な斜面を登り、台地上になった雪原を沢に下る。

沢状の窪みを登りつめると杉林。その先が、遠目でもはっきりと急斜面と思われる箇所。クラスト気味の斜面は登りずらかった。凌ぎ、凌ぎやり過ごすと、その後は緩やかな尾根が、山頂まで続いていた。周りは徐々にガスに覆われて、景色は見えなくなった。大きな鉄塔の脇を通った先がピークだった。

八木尾沢を下降してみたかったが、真っ白の世界ではその先が心配なので、登ったルートを忠実に下る。硬かったり、柔らかかったりの雪に翻弄され、橋までやっと戻った。もう一度来てみようと思った。

奥の鉄塔が目的地
東谷山全景
急な斜面に突入
いい感じの尾根に変化する
山頂間近
山頂
貝掛橋に無事到着

2019/02/21

2019.2.17 鍋倉山スキー

メンバー:NI SH CH TH ゲストKI
コースタイム:温井7:50    西ノ沢経由  山頂10:25   尾根滑降   温井11:25

温井に向かって車を走らせるが、真冬並みの雪の降り方。温井に到着するがまだ止まない。すでに車が10台以上はあった。まずは準備、という時になんと!ボーダーのCHがスノーシューを忘れてきたとのこと!つぼ足でスタートするも広い雪原を過ぎたあたりでこれ以上進むには無理、ということでギブアップ。ここでスキー組3人で山頂を目指すことに。
沢沿いのブナ林に入るころには雪も止んだ。深いところでは膝くらいの雪。前を行く5人位のパーティのトレースでとても助かった。感謝、感謝。

山頂には10名以上のスキーヤーがいたが、滑り始めて見るとシュプールがなく、一番乗りで気持ちよく滑ることが出来た。しかも、雪質は最高!楽し~~い!
あっという間にメインのオープンバーンも終わり、もうすぐ温井の到着、というところで、あれ?CHとKIがなんでまだ、こんな処にいるの?理由はあえて書きません。
帰りにみんなで津南でゆっくりランチタイム。次回はぜひ、ふたりにもあの快感を味わってほしい。いや、味わってもらいたいとものだ。まだまだ、チャンスはある。

いつもの癒されるブナ林

もうすぐ樹林帯を抜ける

5名ほどの先行者。もうすぐ山頂

気持ちのよい斜面。パウダーだ!

ついつい、雄たけびがあがる


楽しーい!面白~い!を連発しまくるSH

2019/02/20

2019.2.17 乙妻山山スキー

タイム  大橋 4:35 ~ 5:50 佐渡山鞍部 ~ 6:55 沢出合 ~ 10:10 乙妻山 10:50 ~(滑降)~ 11:25 沢出合(シール貼付) 11:40 ~ 12:40 佐渡山鞍部 13:00 ~(滑降)~ 13:20 大橋 
メンバ   TU、SH、IH
レポート    IH

素晴らしい斜面だった。
そして、素晴らしいパウダーだった。
これまでの山スキー人生で一番の滑降だった。
ブラボーな斜面! 
名ヶ山山荘での前夜祭は20時で切り上げ就寝。酒気を残しつつ早起きして2時過ぎに出発した。
TU運転のエブリィに身を任せ飯山街道から信濃町への山道を越えて4時には大橋に到着。車は2台。うち1台の富山ナンバー2人組が暗闇の中を先行する。我々もビーコンチェックして出発。
TUもSHも快調に飛ばす。IHはマイペースでついていくしかない。。。
 
林道の分岐を左へ折れ佐渡山鞍部を目指す。この辺りでも雪質は良く、今日の“当たり!”を予感した。佐渡山鞍部で先行パーティの踏み跡を離れ、氷沢川へ向けて暗闇シール滑降だ。樹林の中の適度な斜面をヘッデン頼りに滑る。これがなかなか楽しかった。100mほどの滑降で広い沢に着くとようやく明るくなってきた。再び先行パーティの踏み跡と合流するが、彼らは中妻山へ続く尾根に取り付く。我々はTUの先導で氷沢川沿いに尾根をかわして広い出合に着いた。
 
天候回復の兆しは感じられるものの山は白いベールで覆われたままだ。真っ白で上質な雪野原をのっしのっしとTUのラッセルで道が付いていく。出合から広い台地上の沢をどんどん進む。
徐々に高度を上げるほどにラッセルは膝上まで深くなり奮闘するTU。続く者はその雄姿に神々しさを感じるのだった。「あいつは、おだまきの韋駄天だ!!!」
 
そして高度を上げるほどに、この雄大な斜面・景観に圧倒された。素晴らしい!なんか力が漲ってきて、ここでラッセル交代。雪は深いが重さは感じない。点在する岳樺の大木は絶妙な配置で、それをラッセルの目標にした。ようやく山頂らしき山稜を望む頃、SHが後続する単独行を発見。どんどん迫ってくる。ここで、エースTUが再登場! 何とかラッセル一番で山頂に達したい。
...と、ところが、雄叫びと共に山頂からドロップインする二人組!中妻山尾根パーティの二人だった。すごい勢いで落ちていく二人を羨望の眼差しで見つめていた。
 
中妻山側へトラバース気味に稜線に這い上がるが、一部クラストしていたのでアイゼン装着。TUは付けずに難なく稜線から山頂へ。SHも続くが、急なクラスト斜面のスキー歩行が苦手なIHはモタモタして20分遅れの登頂だった。山頂からの眺めは素晴らしかった。隣の高妻山はやっぱり格好いい。戸隠山の上部はまだ雲に隠れていて残念だったが、途中から信州黒姫山が全容を現した。三人の写真を群馬の単独行に撮ってもらい滑降準備。知らず知らずのうちにどんどん登山者が登ってくる。我々は行こう!
 
山頂から中妻山側の稜線に沿って少し滑り下りた所から、いよいよ北斜面へ向けドロップイン!
延々と続く大斜面に思い思いのシュプールを描きながら落ちていく。
雪煙をあげながら、雄叫びをあげながら落ちていく。
カイカーン! 気持ちいいー!
時折り大斜面を振り返るとすっかり晴れ渡った青空をバックに白銀の大斜面に描かれたシュプールが輝いて見えた。
来て良かった、と心から思った。
 
大斜面が終わると出合まで気持ちの良いツリーランが楽しめた。出合でシールを貼り氷沢川沿いにトレースを辿る。明るい樹林帯を余韻に浸りながら進む。佐渡山鞍部への登りも疲れてはいるけれど鳥の囀りや木々の美しさに癒され楽しかった。鞍部でシールを剥がせば、あとは重力に任せて大橋まで滑り降りるだけだ。と、思ったら林道までの尾根は樹間が狭くて難義だった。林道に乗っかれば、あとは高速道路並みの速さで大橋に着いた。
 
とにかく、素晴らしい滑降だった。TUは4度目にして最高のパフォーマンスだったと言う。SHも私も乙妻山は初めてであったが、これまでにない最高の山スキーだったと思う。
乙妻山は素晴らしい山スキーエリアだ。またパウダーに会いに来たい。
ありがとう乙妻山。そして計画してくれたTUに心から感謝の意を表したい。
ありがとう!

暗闇の中の出発

氷沢川沿いを進む

広い沢から奥座敷へ

ラッセルシュプール!

祈り...

ひたすら...

点在する岳樺美林

稜線へ...

山頂にて...(ゆびぃーっ!)

山頂展望①...戸隠方面

山頂展望②...高妻山

山頂展望...信州黒姫山

山を撮る

山を振り返る

大斜面へドロップイン!

上部斜面の滑降


広大な北斜面を思うがままに!

パウダーを全身に浴びて


ダイナミック!

谷をめざして!

振り返る

純白に描かれたシュプール

再びシール装着して帰路へ

余韻を楽しむ                                                     

締めは林道高速滑降!