メンバー:KK SH
コース:岡沢~
レポート:KK
憧れの山へ
あの頂へ |
ずっと憧れていた山「容雅山」。頚城の奥、里からは見ることはできず、静かにその姿を隠す里山。やっとこの時がやってきた。
SHと二人岡沢の集落に着く。雪の多かったこの冬、除雪は集落で終わっていた。アライリゾートの灯りを右手に、長いアプローチが始まる。傾斜のない雪原をしゃべっちょしながら進む。クラストしているのでスキーは走る。途中からキャタピラーの轍が出てくるが、間もなく左方向に向きを変えていた。一本並びの杉の木は、発電所に通じる目印なのだと気づく。
水平移動を2時間以上かけ、第3発電所が見える地点に到着。頚城山塊の秀麗な峰が前方に現れる。おお!感嘆の声が出る。
危険な下りトラバースで発電所に到着。川は雪で埋まっているが、落とし穴があるといけないので、吊橋を渡る。ここも凄い雪だ。雪の覆われた導水管斜面を登り、広い台地を横移動。急斜面を北桑沢出合へ滑り込む。昨年澄川との合流点で、渡渉できずに敗退したが、今年はどこでもどうぞ的雪の量で、難なく北桑沢に入る。始めは貧相な沢だと感じたが、沢は徐々に美しい渓相となり、気持ちの良い登りとなる。
いいね!いいね!を繰り返しているうちに、容雅山大斜面がド~ンと現れる。ルートを左のブナ林に取り、一気に高度を稼ぐ。遠目にもはっきりと確認できたもう一つの斜面が、沢に向かって大きく広がっていた。涎だらだら。更に登り、稜線に立つと今度は火打山がドドーン!昨年途中まで辿った燕尾根がはっきり確認できた。そして、真っ白な尾根の先は山頂だ。やりました。長いアプローチの末に憧れていた峰に到着。
頚城の奥山に来た感動を十分味わい、下山にかかる。山頂から遮るもののない大斜面を大きく回っていく。北向きの斜面は、プチパウダーを残していて、これ以上ない滑りを与えてくれた。振り返り見上げるシュプールにうっとり。万太郎山大笹台に負けず劣らずの素晴らしい斜面だった。その後は、沢を直接下らずに、右岸をトラバース気味に高度を落とす。軽い雪は残っていて、かなり下方まで滑りを楽しむことができた。
あっという間の滑降は、私たちを北桑沢出合まで運んでしまい、私たちは難儀な長い帰路につくことになる。しかし、満足感に充分満たされた体は幾分軽く、足取りも軽い。発電所に着くと、管理をしているらしい職員のスキーが立てかけてあった。大変な仕事だなあと感ずる。話をしてみたかったが、休憩時間らしく姿は見えず残念だった。雪崩注意の斜面を登りきり、林道の終点に着く。名残惜しい風景を見納め、ピステが通ったキャピラリーの跡を進む。
キャピラリーの跡が消えた雪原は、水気100%。重い重い雪を手漕ぎで、喘ぎ喘ぎ車を目指す。車の屋根を見た時には、心底ほっとした。行程時間は万太郎山と大差なかったが、実に疲れた。もういいかなあ、なんて思うものの、直に今度はどこに行くなんて会話を交わしながらラーメン屋さんへ急ぐ。
夜明け前 |
朝焼け |
進む |
やって来ました 1年ぶり |
吊橋 |
去年3.24 |
導水管を登る |
癒し |
澄川出合 |
去年 |
いいねの北桑沢 |
どこまでもおおらか |
尾根もいいね |
今すぐ滑りたい |
火打山 |
妙高山 |
山頂へ |
ついに到着 |
山頂から |
う~んマンダム |
越後最高 |
うっとり |
来て良かった |
ぐさぐさ |
技ですね |
さあ帰ろう |
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